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原爆死没者名簿の風通しについて

ページ番号:0000008364 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

 原爆死没者名簿の「虫干し」を直射日光の下でしているのをテレビで見ましたが、直射日光だと日焼け変色し、劣化が速く進むのではないでしょうか。
 また、洋紙は劣化が早いため、和紙に変えてはどうでしょうか。

回答
 広島市では、原爆死没者名簿の風通しを年に一度実施しています。これは、名簿の保存状態を一冊ずつ確認する目的とともに、平和記念式典を前に死没者への慰霊の思いを新たにする、慰霊行事としての目的があります。
 具体的な作業の内容としては、あなた様もテレビでご覧になったように、名簿を広島平和都市記念碑の前に並べ、頁をめくって風を通し、湿気を除き、名簿に異常がないか確認をします。同時に、これはテレビには映りませんが、名簿が奉納されている広島平和都市記念碑の石室内や奉安箱等の清掃、調湿剤や防虫剤の入れ替えを行っています。
 ご指摘のとおり、風通しの際は上屋のない記念碑の前で行っていますが、一冊の名簿に日光が当たる時間を必要最小限にとどめ(約20秒間)、風通しが終わった後はできるだけ速やかに石室内に戻し、日焼けや劣化を防ぐようにしています。比較的時間をかける、いわゆる「虫干し」ではなく、あくまで「風通し」ですので非常に短い時間です。
 この風通しは慰霊の行事としての側面があるため、記念碑の前で行うことが最善と考えておりますが、従来の方法を少しでも改善するため、寄せられたご意見について検討を行い、日差しの強さを避けるため、これまで午前9時30分としていた開始時間を、平成21年度から午前8時15分に改めました。
 なお、名簿の紙の素材につきましては、洋紙ではなく「鳥の子和紙」という和紙を使用しております(表紙は絹布張り)。「鳥の子和紙」は、虫害を抑えることができ、永く保存するのに適した素材です。

このページに関するお問い合わせ先

健康福祉局原爆被害対策部調査課
電話:082-504-2191/Fax:082-504-2257
メールアドレス:gentai@city.hiroshima.lg.jp