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ページ番号:0000011009更新日:2021年11月1日更新印刷ページ表示

平和記念式典における議長の式辞

式辞

 本日ここに、菅内閣総理大臣を始め、ご来賓各位、被爆者、ご遺族の方々のご臨席のもと、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式を挙行するに当たり、原子爆弾の犠牲となられた多くの御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。

 76年前の8月6日、人類史上最初の原子爆弾により、広島の街は一瞬にして壊滅し、多くの尊い命が失われ、かろうじて生き延びた人々も心身に深い傷を負いました。私たち広島市民は、こうした核兵器による悲惨な体験を根底に据え、被爆の実相を伝え、平和の尊さを訴え続けてまいりました。

 その訴えは、国際社会を動かし、今年1月には、核兵器廃絶に向けた新たな国際規範となる核兵器禁止条約が発効しました。一方で、核保有国を中心に核抑止論に固執するという現状が核保有国と非核保有国を対立させ、また、コロナ禍の影響でNPT再検討会議も延期を余儀なくされ、核軍縮に向けた議論は停滞しています。

 このように核兵器を巡る国際情勢は依然として厳しい状況ではありますが、被爆者の高齢化が進みご存命の方が少なくなる中、各国の指導者には、被爆者の「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」との心の叫びを真摯に受け止め、国家間の信頼醸成を図り、核兵器廃絶への歩みを進めていただくよう強く求めます。

 本市議会では、今年6月、「広島市平和推進基本条例」を制定し、核兵器廃絶への市民の強い決意を表明しました。私たちは、これからも平和を希求する人たちと共に手を取り合い、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて全力を尽くすことを、ここに改めてお誓い申し上げます。

 本日の式典に当たり、原子爆弾の犠牲となられた御霊に対し、謹んでご冥福をお祈り申し上げますとともに、今なお後遺症に苦しんでおられる被爆者並びにご遺族の方々への援護のより一層の充実、更にはこの度の「黒い雨」を巡る訴訟の判決を踏まえ黒い雨体験者の方々が救済されますことを念願いたしまして、式辞といたします。

令和3年(2021年)8月6日

広島市議会議長 山田 春男

動画はこちらからご覧いただけます。→ 再生の画像1<外部リンク>

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