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平和記念式典における議長の式辞
式辞
本日ここに、岸田内閣総理大臣、グテーレス国際連合事務総長を始め、ご来賓各位、被爆者、ご遺族の方々のご臨席のもと、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式を挙行するに当たり、原子爆弾の犠牲となられた多くの御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。
77年前の8月6日、人類史上最初の原子爆弾により、広島の街は一瞬にして破壊され、多くの尊い命が失われ、かろうじて生き延びた人々も人生を大きく歪められました。被爆者を始めとする広島市民は、こうした悲惨な体験を根底に据え、被爆の実相を伝え、平和の尊さを訴え続けています。
しかしながら、国際社会においては、ロシアによるウクライナへの侵攻と核兵器の使用を示唆した威嚇で緊張が高まり、核抑止力への依存を強める動きが見られるなど、核兵器を巡る情勢は厳しさを増しています。
こうした中、6月に核兵器禁止条約の第1回締約国会議が開催され、核兵器が使用されない唯一の道は廃絶であることなどを訴える政治宣言と締約国の行動計画が採択されました。これを契機として、「核兵器のない世界」の実現に向けた国際的な取組が本格化していくことを期待しています。
また、来年5月には、広島でG7サミットが開催されます。各国首脳には、被爆の実相に触れ、核兵器の惨禍を人類が二度と起こさないとの誓いを示し、広島から世界に向けて力強い平和のメッセージを発信していただきたいと思っています。
私たちは、昨年制定した「広島市平和推進基本条例」に基づき、これからも平和を希求する人々と手を取り合い、積極的に声を上げ、行動することで、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて全力を尽くすことを、ここに改めてお誓い申し上げます。
本日の式典に当たり、原子爆弾の犠牲となられた御霊に対し、謹んでご冥福をお祈り申し上げますとともに、今なお後遺症に苦しんでおられる被爆者並びにご遺族の方々への援護のより一層の充実を念願いたしまして、式辞といたします。
令和4年(2022年)8月6日
広島市議会議長 佐々木 壽吉
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