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被爆地広島・長崎への訪問に関するG7各国首脳等への要請(2023年2月14日)

ページ番号:0000347002 更新日:2023年2月14日更新 印刷ページ表示

アメリカ合衆国大統領 ジョセフ・バイデン閣下

英国首相 リシ・スナク閣下

フランス共和国大統領 エマニュエル・マクロン閣下

イタリア共和国首相 ジョルジャ・メローニ閣下

ドイツ連邦共和国首相 オラフ・ショルツ閣下

カナダ首相 ジャスティン・ピエール・トルドー閣下

欧州理事会議長 シャルル・ミシェル閣下

欧州委員会委員長 ウァズラ・フォン・デア・ライエン閣下

 

被爆地広島・長崎への訪問について(要請)

 

謹啓 立春の候、貴台には益々御清祥のことと心からお喜び申し上げます。 

被爆地広島・長崎両市では、本年5月のG7広島サミット及び保健大臣会合に向けて、出席する皆様を万全の状態で温かくお迎えできるよう、市民一丸となって着々と準備を進めています。

ロシアによるウクライナ侵攻開始から間もなく一年が経ちます。未だ戦争の終結が見通せない中、これまでに、幾度となく核兵器使用の威嚇が繰り返されています。

こうした中で被爆地の市民は、各国の首脳に、一たび核兵器が使用されれば、多くの罪のない国民が非人道的な結末を迎えるという事実を被爆地において再確認していただき、国民の生命や財産を守るためには、核兵器をなくす以外に根本的な解決は見出せないという共通認識のもと、その実現に向けた具体的な道筋を見出すための建設的な議論が促進されることを切に願っています。

このため、貴台におかれては、広島訪問時に、是非とも広島平和記念資料館の視察や長年にわたって核兵器の非人道性を訴え続けてきた被爆者の方々との対話の機会を持っていただきますようお願い申し上げます。

また、「この地を最後の被爆地に」と訴え続ける被爆者や市民の願いを共有していただくため、もう1つの被爆地長崎も訪問していただきますよう重ねてお願い申し上げます。

併せて、日本国内で開催される関係閣僚会合に出席する貴国の閣僚及び関係者の方々にも、被爆地広島・長崎両市への訪問をスケジュールに組み込むことを貴台から推奨していただければ誠に幸甚に存じます。

被爆地で開催されるこのサミットにおいて、核兵器の問題について、地球温暖化・気候変動と同等、あるいはそれ以上に地球と人類の存続を脅かす重要かつ喫緊の課題として議論していただくことが重要です。「核兵器のない世界」の実現に向けた揺るぎない決意を被爆地から発信していただければ、核兵器廃絶への国際機運を再び取り戻すことができるものと確信しています。

末筆ながら、貴台の益々の御活躍と御健勝を心からお祈りいたします。 

謹言

 

2023年2月14日

広島市長  松井 一實

長崎市長  田上 富久 

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