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衛研ニュース/広島市内の河川水中の洗剤残存調査

ページ番号:0000000222 更新日:2017年2月10日更新 印刷ページ表示

 河川水に混入する生活雑排水の状況を調べる目的で、合成洗剤中の成分である陰イオン界面活性剤(LAS)について、河川水中の残存量の調査を行っています。太田川のほか市内を流れる中小の河川を含め全部で13の河川を対象としており、調査地点(【図1】調査地点)は合わせて15地点で、毎年秋に調査を行っています。

 平成26、27年度の調査結果を【表】洗剤残存調査結果(平成26、27年度)に示しました。この2年にLASが検出された地点は帆待川河口と長束駅入口です。この2地点の年次推移を【図2】中小河川におけるLAS濃度の年次推移に示しました。

 太田川や三篠川などの流量の大きな河川では、LASは検出されていません。一方、帆待川、新安川など住宅密集地を流れる中小河川では、LAS濃度は比較的高い数値を示していましたが、最近では公共下水道の整備も進み、低い値あるいは不検出となってきています。

【図1】調査地点
図1 調査地点

おおもじがわ大毛寺川(広島市安佐北区)
大毛寺川(広島市安佐北区)の写真

【表】洗剤残存調査結果(平成26、27年度)
地点番号 河川名 調査地点名 LAS(mg/L)
平成26年度 平成27年度
1 岡ノ下川 千同橋 検出せず 検出せず
2 八幡川 泉橋 検出せず 検出せず
3 石内川 石内川河口 検出せず 検出せず
4 太田川 太田川橋 検出せず 検出せず
5 太田川 戸坂上水道取水口 検出せず 検出せず
6 太田川 大芝水門 検出せず 検出せず
7 大毛寺川 灰川橋 検出せず 検出せず
8 帆待川 帆待川河口 0.02mg/L 0.01mg/L
9 根谷川 根谷橋 検出せず 検出せず
10 三篠川 三篠川河口 検出せず 検出せず
11 落合川 落合川河口 検出せず 検出せず
12 戸坂川 戸坂川河口 検出せず 検出せず
13 安川 五軒屋 検出せず 検出せず
14 新安川 長束駅入口 0.01mg/L 検出せず
15 瀬野川 日浦橋 検出せず 検出せず

(注)検出せず:定量下限値(0.01mg/L)未満

【図2】中小河川におけるLAS濃度の年次推移
中小河川におけるLAS濃度の年次推移