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安佐南区役所では、市立大学の学生による芸術作品を展示しています
安佐南区役所では、地域愛を育み、みんなで魅力を生み出すまちづくりを進めるため、安佐南区の魅力向上の促進を目指して、住民に親しまれる区役所づくりに取り組んでいます。
その一環として、広島市立大学芸術学部の学生及び卒業生の作品を区役所内に展示し、区民の皆さんに身近に芸術に触れていただき、また、区内の大学生の活動を知っていただきたいと思っています。
現在、絵画作品2点、工芸作品1点、彫刻作品1点を区役所1階ロビーに展示しています。どうぞ御鑑賞ください。
現在の展示作品
令和4年3月7日~ (約1年間展示予定)
絵画展示作品
「土飾り」 作者:吉村 織那 (YOSHIMURA Rina)
材質 雲肌麻紙、岩絵具、水干絵具、箔
私はよくサボテンと土を関連付けた作品を制作します。今にも土から這い出そうな、サボテンの不思議な迫力を目の当たりにすると、彼らがまるで土の化身のように思えるからです。
タイトルの「土飾り」は棘のことを指します。サボテンの棘は荒々しく、危険な印象として見られがちです。しかし、よく見ると金色や赤、白など美しい色をしており、その形も多彩です。それはまるで、サボテンがその身を着飾っているかのように見え、不思議な魅力を感じます。
「冬毛の犬」 作者:三坂 日奈子(MISAKA Hinako)
材質 キャンバス、アクリル
人間が衣替えをするようにイヌも換毛をします。秋頃から毛が抜け落ち、冬毛に生え変わり、夏にはあんなに細かった子が冬になるとびっくりするほど大きくなっていたりします。撫でると、温かい空気がふわふわの毛の中からぶわっと染み出てきます。温かい空気を蓄えながら歩く姿は、とても可愛らしいです。イヌが身にまとう温かさを思い出しながら描きました。
工芸展示作品
「守宮(やもり)」 作者:佐々木 舞(SASAKI Mai)
材質 木材、漆、錫(すず)紛、銀紛
ヤモリをあしらった切り株の形の棗(なつめ)。
茶道を習っていた経験から茶器を作りたいと思い、制作しました。
ヤモリをモチーフにしたのは私が爬(は)虫類好きであり、爬(は)虫類があしらわれた茶器を見たことがなかったからです。「ヤモリがいても違和感がなく、棗を茶器としてだけではなく小物入れや置物としても使えるようにしたい」という思いから、切り株の形にデザインしました。
彫刻展示作品
「Night Carrier」 作者:三松 拓真(MIMATSU Takuma)
材質 樟(くすのき)、アクリル、金箔、ネイル塗料
我が家では車にニックネームを付ける習慣があり、父の愛車が動物のように見えたことをきっかけに、車と動物が交わった造形の作品を木彫で制作しています。
この作品は、夜の街を走るタクシーがモチーフとなっています。家のベランダから見た、路上で手を挙げる利用者の元まで寄ってくるタクシーが、まるで黒い動物が餌を求め、飼い主の元まで駆け寄ってくる姿のように思えました。
過去の展示作品
令和3年3月~令和4年3月
「Weathering」 作者:岡田 志保(OKADA Shiho)
「光の秘密」 作者:宍戸 啓(SHISHIDO Hiraku)
「麝香曼珠沙華一本簪(じゃこうまんじゅしゃげいっぽんかんざし)」 作者:岡田 華佳(OKADA Haruka)
「Land and sea」 作者:大江 里実(OE Satomi)
令和2年3月~令和3年3月
「優しいかたち」 作者:塚本 結 (TSUKAMOTO Yui)
「十二風景 四十七処」 作者:叶 沙結理(KANAI Sayuri)
「HARENOHI」 作者:吉田 奈保子(YOSHIDA Nahoko)
「睡蓮」 作者:アブドサラム アリキン(Abdusalam ERKIN)
平成31年3月~令和3年3月
無題 Untitled 作者:ヤスミン フルスト(Jasumin HURST)
「Slow Step」 作者:池田 美和子(IKEDA Miwako)
平成31年3月~令和2年3月
「Happy Delivery」 作者:但馬敦(TAJIMA Atsushi)
「おとぎ」 作者:櫻谷 夏(SAKURADANI Natsu)
「彩」 作者:杉浦 沙恵子(SUGIURA Saeko)
「飾りのように」 作者:木須 悠太(KISU Yuta)
平成30年3月~平成31年3月
「GEMME」 作者:古川 千夏(FURUKAWA Chinatsu)
「乾漆海洋生物箱<鰈>」 作者:中村 美緒(NAKAMURA Mio)
「カゼノコ」 作者:鈴木 奈緒(SUZUKI Nao)
「Landscape」 作者:青原 恒沙子(AOHARA Hisako)