食中毒事件の発生について
Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA
令和8年(2026年)6月3日(水曜日)
健康福祉局保健部食品保健課
担当:濵岡、臼田
電話082-241-7434
内線:80-230
1 事件の概要
令和8年5月31日(日曜日)12時頃、市内の医療機関より「5月30日(土曜日)夜にヒラメの刺身を喫食した家族3名が体調不良である。クドアによる食中毒を疑っている。」との連絡があり、調査を開始しました。
調査の結果、患者は同居の家族3名であり、5月30日(土曜日)18時頃に西区のスーパー「生鮮館 ビフレ庚午店」で刺身用のヒラメを購入後、自宅で刺身にして19時から喫食し、21時45分から23時30分にかけて、下痢、嘔吐等を発症していました。
患者便からクドア・セプテンプンクタータが検出されたこと、患者の共通食のうちクドア・セプテンプンクタータが寄生している可能性のある魚介類の生食は当該店で購入した刺身用のヒラメのみであること、患者らの症状と潜伏時間がクドア・セプテンプンクタータによる食中毒と一致すること及び患者を診察した医師から食中毒患者届が提出されたことから、広島市保健所は、6月3日(水曜日)、当該店で購入した刺身用のヒラメ(推定)を原因とするクドア・セプテンプンクタータ食中毒と判断しました。
なお、当該ヒラメの残品はなく、食中毒拡大や再発の防止が図られていることなどから、厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知(平成24年6月7日付け食安発0607第7号)に基づき、営業者に対する営業禁止処分は行っていません。
2 患者の状況
- 患者数 3名(入院なし。)
- 主症状 下痢、嘔吐等
3 原因施設
- 施設名 生鮮館 ビフレ庚午店
- 営業の種類 魚介類販売業
- 営業所所在地 広島市西区庚午中一丁目9番45号
- 営業者氏名 株式会社デイ・リンク 代表取締役社長 川口 康之(かわぐち やすゆき)
4 原因食品
令和8年5月30日(土曜日)に販売された刺身用のヒラメ(推定)
5 病因物質
クドア・セプテンプンクタータ
6 保健所の対応
- 患者の発症状況及び喫食状況等の調査
- 原因施設の立入調査・指導
- 検体採取(検査機関:広島市衛生研究所)
| 検体名 | 検体数 | 検査項目 | 検査結果 |
|---|---|---|---|
| 患者便 | 1 | クドア・セプテンプンクタータ | 1検体陽性 |
クドア・セプテンプンクタータについて
クドア・セプテンプンクタータとは?
- クドア・セプテンプンクタータ(以下、クドアという。)は、ヒラメの筋肉に寄生する寄生虫(粘液胞子虫(ねんえきほうしちゅう))です。その生態は、よく判っていませんが、多毛類(ゴカイ)と魚類との間をいったりきたりして各々に寄生しているといわれています。
- クドアは、ヒトに寄生するという報告はありません。
- クドアが寄生したヒラメ等を非加熱(刺身やマリネ等)又は加熱不十分の状態で食べると、数時間(約2~20時間)で一過性の下痢、嘔吐等を発症します。 症状は軽症であり、多くの場合、発症後24時間以内に回復し、後遺症もないとされています。
予防方法は?
現在わかっている予防方法は次のとおりです。
- -20℃で4時間以上冷凍する。
- 中心温度75℃で5分以上加熱する。
- 養殖段階でのクドア保有稚魚の排除等。(ヒラメ養殖場等で対策が行われています。)
これまでに分かっていることは?
発症のメカニズムなど不明な点も多く、現在も研究が続けられていますが、これまでに以下のことが分かっています。
- クドアが寄生したヒラメを生で食べても、必ずしも発症するわけではありません。
- 症状は一過性で自然に治り、これまでに重症化した例は報告されていません。
- 人の体内にクドアが長く留まる可能性は少ないと考えられています。

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Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA
