公共施設等マネジメントの推進
広島市の公共施設は、その多くが昭和40年代~50年代にかけて整備されており、今後老朽化が進み、施設の更新や維持保全の費用が増加することが見込まれます。
また、少子高齢化の進展など人口構造や社会経済情勢の変化を踏まえ、市民ニーズの変化に柔軟に対応した公共施設としていくよう、そのあり方を改めて見直す必要があります。
そのため、広島市では、平成25年度から公共施設の老朽化対策に本格的に着手し、平成29年2月に「広島市公共施設等総合管理計画」を策定しました。
本計画に基づき、インフラ資産とハコモノ資産の特性に応じて、更新、維持保全等を計画的に行うことで、財政負担の軽減・平準化を図りながら市民ニーズに対応したサービスを持続的に提供していきます。
広島市公共施設等総合管理計画
公共施設等の種類
本計画の推進に当たり、公共施設の現状について、市民の皆さんと情報共有し、そのあり方を一緒に考えていくきっかけとするため、平成29年3月に「広島市公共施設マネジメント講演会」を開催しました。
また、老朽化や市民ニーズの変化などにより様々な問題を抱えているハコモノ資産のあり方を市民の皆さんと一緒に考えていくため、平成29年3月にハコモノ資産の取組に関するパンフレットを作成しました。
今後も引き続き、公共施設を取り巻く現状や課題、市の取組方針など公共施設等マネジメントの必要性について、広報紙や市政出前講座等により市民の皆さんに広く周知を図っていきます。
個別施設計画
広島市公共施設等総合管理計画を具体的に進めていくため、主要な施設について、更新、維持保全等に関する実施計画(以下「個別施設計画」という。)を策定します。
インフラ資産
インフラ資産の施設ごとの点検要領及び長寿命化(更新)計画について、広島市公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画と位置付けます。
また、個別施設計画に基づき維持保全を行っていく過程において得られた点検結果や補修履歴等をデータベースとして蓄積、充実しながら、次期点検や補修等に活用するとともに、点検結果・補修の評価やフォローアップの実施を踏まえ、適宜、計画の見直しを行います。
個別施設計画
- 道路の点検に関する資料
- アストラムラインの点検に関する資料
- 水道の点検に関する資料
- 下水道の点検に関する資料
- 河川の点検に関する資料
- 土砂災害防止施設の点検に関する資料
- 農林道の点検に関する資料
- 港湾施設の点検に関する資料
ハコモノ資産
広島市公共施設等総合管理計画の維持保全に関する方針に基づき、令和元年11月に「市有建築物の維持保全ガイドライン」を策定しました。本計画やガイドライン等に基づく個別施設計画を今後策定し、適切な点検の実施により建物部位・設備の劣化を見越した上で、計画的な更新や予防的な修繕・改修を行いながら、施設の機能維持や更新・維持保全費用の軽減を図ります。
個別施設計画
これまでの取組
平成25年6月に「公共施設老朽化対策検討会議」を設置し、それ以降、インフラ資産、ハコモノ資産、それぞれの特性に応じた対策を検討し、以下の計画や方針等を策定するなど、公共施設の老朽化対策に取り組んできました。
インフラ資産
インフラ資産については、築年数の経過により、施設が劣化しており、一部には老朽化による施設破損の事例が発生するなど、老朽化への対応が喫緊かつ各施設に共通の課題であることから、平成26年6月に「インフラ資産維持保全計画」を策定しました。
ハコモノ資産
ハコモノ資産については、躯体の老朽化に加え、少子高齢化の進展などの社会経済情勢が変化し、整備当時に施設に付与した機能が市民ニーズに対応しなくなることが懸念されることから、将来に向けて市民ニーズに沿ったサービスの提供を続けていくための対策について検討してきました。
平成26年1月には、ハコモノ資産の施設数・規模、建築状況や今後の更新費用(推計)をはじめ、各施設の利用状況やコスト状況等を取りまとめた「広島市ハコモノ白書」として公表しました。
平成27年2月には、広島市ハコモノ白書で見いだされた課題と更新により実現すべき目標を達成するための手順などの考え方を取りまとめた「ハコモノ資産の更新に関する基本方針」を策定しました。
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