広島市立看護専門学校便り 第35号 (令和7年7月17日発行)
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広島市立看護専門学校便り 第34号 (PDF 1.3MB)
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広島市立看護専門学校便り 第33号 (PDF 999.3KB)
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広島市立看護専門学校便り 第32号 (PDF 843.5KB)
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広島市立看護専門学校便り 第31号 (PDF 598.0KB)
和田校長 ご挨拶
学生のみなさん、はじめまして。2022年4月より広島市立看護専門学校の校長に就任しました和田 健と申します。務めさせていただいて4年目になりました。ふだんは広島市立病院機構の広島市立広島市民病院で精神科医として勤務しています。病院内では、精神疾患の患者さんの診療に加えて、さまざまな身体疾患を持つ患者さんのメンタルケアを行う精神科リエゾン活動にも力を入れてきました。がん患者さんへの緩和ケアや、妊産婦の方への周産期メンタルヘルス活動、高齢患者さんの認知症やせん妄への対応などです。これらの実践には、多職種協働によるチーム医療が必然的に求められ、看護師はチームの中心的役割を担います。医療の高度化や多様化が進むにつれて、看護師にもより高いレベルの知識やスキルとともに、チーム医療の一員として機能できる協調性やコミュニケーション能力が必要になります。後者については、看護学を学ぶだけでは身につかず、家族関係や友人関係などを通じて多くの体験を自分と周囲との関係性の中で理解し、意味づけた上で、周囲と共有することが求められます。みなさんには学業とともにさまざまな人生体験を積み重ねて、ひとりの人間として成長していかれることを願っています。
看護師は患者さんと最も近くで日々接し、最も長い時間を過ごす医療職であると言えます。患者さんのバイタルサインなど身体状況をしっかりと観察し、適切に対応することに加えて、患者さんの思いや考え、悩み、苦しみをできるだけ聴き、受け止める「患者さんに寄り添う」姿勢、態度、心がなくては務まりません。私たちは患者さんと全く同じ経験はできないので、患者さんの悩み、苦しみを同じレベルで理解することはできません。私たちにできるのは、できる限りそれらを理解しようと思いながら真摯に患者さんの言葉に耳を傾け、誠実に対応することであり、その姿勢が患者さんに伝わった時に共感や支え、救い、癒やしになりうるのです。
本校在学中、みなさんがしっかりと看護学を学び、国家試験に合格できる学力を養い、臨地実習などを通して看護実践に必要な知識とスキルを身につけ、そして人間として成長できるよう、教職員一同、全力でサポートしていきたいと思っています。みなさんには、初心を忘れず、日々努力を続けていただきたいと切に願っています。
副校長 ご挨拶
広島市立看護専門学校へ来て2年目になりました副校長の中脇です。
基礎教育の場である学校で学生たちに更に興味をもってwatchさせてもらっています。
1年生は、入学から4か月を迎え、多くの専門的な学習が始まっています。2年生は、本格的な実習が始まって学習と体調管理に励み、3年生は、実習を行いながら就活と国家試験対策を抱え目まぐるしい毎日を過ごしているのではないでしょうか。
どんな時でも、広島市立看護専門学校の看護学生であるということを常に自覚して行動してほしいと思っています。
さて、学生の皆さんは、看護職の倫理綱領を読んだことがありますか?私たちの行動指針となるものです。看護職は、専門職であり、専門職は、倫理綱領をもっています。私たち看護職の倫理綱領の本文13には『看護職は、常に品位を保持し、看護職に対する社会の人々の信頼を高めるよう努める』と書いてあります。
看護は、社会の人々、看護を必要とする人からの「信頼」があって存在します。その「信頼」を高めるためには、専門的な知識、技術はもちろん大切ですが、それ以外にも大切なことがあります。それは、看護職1人ひとりの誠実さ、謙虚さ、礼節、品性、清潔さ等に支えられた「行動」によるところが大きいといわれています。みなさんは、自分の看護学生としての行動を振り返ってどうでしょうか?これらの力は、臨床へでてすぐに身につくものではありません。看護学生のうちから、倫理観や社会人基礎力を身につけていくことが、個人としての品行を高く維持し、信頼される看護職につながると考えます。
学校生活の様子
第一看護学科1年生
入学してから3カ月が経ちました。毎日の授業や演習をクラスの人と協力しながら良い雰囲気の中で頑張っています。また学内研修やスポーツ交流大会などの行事を通して、クラス内や学年の絆を高めることができました。9月から始まる基礎看護学実習に向けて、引き続き授業や演習に取り組んでいきたいです。
第一看護学科2年生
宣誓式を5月に行い、より一層7月から始まる実習に向けての覚悟が決まりました。授業では事例を元に必要な看護についてアセスメントを考え、実習に向けた授業を受けています。
2年生の一人一人が患者の個別性にあった看護を行うことができるようにみんなで支え合いながら取り組んでいます。
学内で学んだ力を活かして、実習頑張ってきます。
第一看護学科 3年生
領域別の実習が始まり、これまでの学びを活かしながら実習を行っています。就職活動やケーススタディ、国家試験に向けた勉強など同時並行で進めなければならないことがあり、忙しい日々を過ごしています。その中でも患者さんや家族、先生方に感謝しながら、学校生活が充実したものになるようにみんなで協力し合いながら希望を叶えられるよう頑張ります!
第二看護学科 1年生
入学して3カ月ほどが経ち、何とか学校に慣れてきました。入学して初めての演習や実技試験などは交流から得たチームワークで乗り切ったので、これからも一致団結しクラス全員でお互いを高め合っていきたいです。
第二看護学科 2年生
看護過程の授業が始まってわからないことだらけですがみんなで協力して頑張っています。
5月末にはスポーツ交流会があり、しっかり楽しんで参加することができました。これから看護過程に加え、試験や模試がたくさん入ってきます。2年生のうちにしっかり勉強して力をつけていきたいと思います。
第二看護学科3年生
実習がもうすぐ折り返しで、就職活動や試験勉強でみんな大忙しです!実習ではさまざまな患者様と関わり学びを得るこができています。体調不良がないよう最終実習日に向けて頑張り、全員で国家試験に合格したいと思います。
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このページに関するお問い合わせ
健康福祉局看護専門学校 教務課
電話:082-243-6146(代表) ファクス:082-243-8368
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