寄生虫(アニサキス)

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ページ番号1014302  更新日 2025年2月24日

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1 アニサキス症とは

アニサキスの特徴

アニサキスは、主に海産の魚介類に寄生する寄生虫(線虫類)です。

アニサキスの写真

体長2~3cm位、半透明白色で、サバ、サンマ、サケ、アジ、イワシ、イカなどに寄生しています。

アニサキス症

アニサキスが寄生した魚介類を生食することにより、アニサキスがヒトの胃や腸壁に侵入することで、腹痛などを発症します。通常幼虫1匹でも発症し、感染から約3週間で自然に消化管内から消失します。

胃アニサキス症
数時間後から十数時間後に、激しい腹痛、吐き気、嘔吐を呈する
腸アニサキス症
十数時間後以降に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状などを発症する
腸管外アニサキス症
まれに腸間膜や腹壁皮下などに移行し、肉芽腫を形成する。虫体寄生部位に応じた症状が現れる

また、アニサキスを原因とする食物アレルギー事例も報告されています。

2 アニサキス食中毒

全国の食中毒発生状況

年別・月別の発生状況

グラフ:年別の発生状況(全国)


平成30年~令和5年は、原因物質が判明した食中毒の中で、アニサキスによる食中毒の事件数が最多でした。

グラフ:令和5年月別の発生状況(事件数)


アニサキスによる食中毒は、季節に関係なく、1年中発生しています

予防方法

  • アニサキスは加熱により死滅するため、中心部まで十分に加熱しましょう。(60℃で1分、70℃以上)
  • アニサキスは冷凍により死滅するので、-20℃で24時間以上冷凍しましょう。
  • 内臓に寄生しているアニサキスが、身の部分へ移動するのを防ぐために、早期に内臓を除去し、低温保存しましょう。
  • 魚介類の身や内臓に写真のような寄生虫が付いていた場合、アニサキスの可能性があります。目でよく見て確認・除去しましょう。
    ※内臓にアニサキスが多数いるときは、身の部分にも移動している可能性が高いため、刺身などには使用しないようにしましょう。内臓は生で食べないでください。

写真:魚と寄生虫

3 リンク

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉局保健部 食品保健課調査係
〒730-0043 広島市中区富士見町11番27号 1階
電話:082-241-7434(調査係) ファクス:082-241-2567
[email protected]