寄生虫(アニサキス)
1 アニサキス症とは
アニサキスの特徴
アニサキスは、主に海産の魚介類に寄生する寄生虫(線虫類)です。
体長2~3cm位、半透明白色で、サバ、サンマ、サケ、アジ、イワシ、イカなどに寄生しています。
アニサキス症
アニサキスが寄生した魚介類を生食することにより、アニサキスがヒトの胃や腸壁に侵入することで、腹痛などを発症します。通常幼虫1匹でも発症し、感染から約3週間で自然に消化管内から消失します。
- 胃アニサキス症
- 数時間後から十数時間後に、激しい腹痛、吐き気、嘔吐を呈する
- 腸アニサキス症
- 十数時間後以降に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状などを発症する
- 腸管外アニサキス症
- まれに腸間膜や腹壁皮下などに移行し、肉芽腫を形成する。虫体寄生部位に応じた症状が現れる
また、アニサキスを原因とする食物アレルギー事例も報告されています。
2 アニサキス食中毒
全国の食中毒発生状況
年別・月別の発生状況
平成30年~令和5年は、原因物質が判明した食中毒の中で、アニサキスによる食中毒の事件数が最多でした。
アニサキスによる食中毒は、季節に関係なく、1年中発生しています。
予防方法
- アニサキスは加熱により死滅するため、中心部まで十分に加熱しましょう。(60℃で1分、70℃以上)
- アニサキスは冷凍により死滅するので、-20℃で24時間以上冷凍しましょう。
- 内臓に寄生しているアニサキスが、身の部分へ移動するのを防ぐために、早期に内臓を除去し、低温保存しましょう。
- 魚介類の身や内臓に写真のような寄生虫が付いていた場合、アニサキスの可能性があります。目でよく見て確認・除去しましょう。
※内臓にアニサキスが多数いるときは、身の部分にも移動している可能性が高いため、刺身などには使用しないようにしましょう。内臓は生で食べないでください。
3 リンク
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アニサキスによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
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アニサキス症とは(国立感染症研究所ホームページ)(外部リンク)
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アニサキス症ファクトシート(食品安全委員会ホームページ)(外部リンク)
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アニサキス(寄生虫(線虫類))(農林水産省ホームページ)(外部リンク)
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