平和記念式典における議長の式辞

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1010263  更新日 2025年8月12日

印刷大きな文字で印刷

式辞

 本日ここに、石破内閣総理大臣を始め、ご来賓各位、被爆者、ご遺族の方々のご臨席と、国内外から多くの皆様のご参列のもと、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式を挙行するに当たり、原子爆弾の犠牲となられた多くの御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。 

 80年前の8月6日、一発の原子爆弾により、広島の街は一瞬にして破壊され、多くの尊い命が失われ、かろうじて生き延びた人々も、言葉では言い尽くせないほどの苦難の人生を歩んでこられました。被爆者を始めとする広島市民は、こうした悲惨な体験を根底に据え、被爆の実相を伝え、平和の尊さを訴え続けています。

 しかしながら、今、世界では、各地で戦争や紛争が絶えず、核兵器の使用を示唆した威嚇や核戦力の増強を行う国があるなど、核兵器を取り巻く国際情勢は急速に悪化しています。

 こうした中、昨年12月に、核兵器廃絶のために凄惨な記憶と向き合いながら自らの体験を世界に伝え、核兵器の非人道性を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞しました。

 国際社会は、この歴史的意義を深く認識し、被爆者の「こんな思いを他の誰にもさせてはならない。」という思いを受け止め、被爆80周年となる今年を、戦争がなく、誰もが安心して暮らせる平和な世界に向け、強く決意し、行動を示す年にしなければなりません。

 私たちは、これからも平和を希求する人々と手を取り合い、核兵器廃絶、そして世界恒久平和の実現に向けて全力を尽くすことを、ここに改めてお誓い申し上げます。

 本日の式典に当たり、原子爆弾の犠牲となられた御霊に対し、謹んでご冥福をお祈り申し上げますとともに、今なお後遺症に苦しんでおられる被爆者並びにご遺族の方々への援護のより一層の充実を念願いたしまして、式辞といたします。

令和7年(2025年)8月6日

広島市議会議長 八條 範彦

 

議長式辞(動画)

注意事項

  • この動画は、広島市議会の公式記録ではありません。
  • 動画視聴の環境やインターネット回線の混雑状況により、映像や音声に不具合が生じる場合がありますので、ご了承ください。
  • 動画視聴に関する通信料は、自己負担となります。あらかじめ、通信条件や利用料等の契約内容をご確認の上、ご視聴ください。
  • 配信が正常に視聴できない、あるいは視聴することにより何らかの損害が生じた場合においては一切責任を負いません。
  • 動画を快適にご覧いただくためには、下記の環境で視聴されることを推奨します。
    PC:Windows 10以上、MacOSX Sierra以上
    iPhone:iOS9以上、Android:Android 5以上
    ブラウザ:MS Edge、Chrome、Firefox、Safari(※CookieとJavascriptを有効にして下さい。)

関連情報

このページに関するお問い合わせ

議長、副議長の秘書、議会広報など
秘書広報室

電話:082-504-2433(秘書担当)・082-504-2439(広報担当)
ファクス:082-504-2448
[email protected]