記念事業(1 平和の発信力の強化)
1 「平和と安全保障を考える事典」の編さん
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目的
- 平和に関する事典は、昭和60年に財団法人広島平和文化センターによって編さんされ、平成3年に新訂版が刊行された「平和事典」のみであることから、その後の国際情勢の変化や平和研究の蓄積を踏まえて、平和に関する情報を広く研究者や市民に提供するため、新たに「平和と安全保障を考える事典」を編さんする。
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内容
- これまでの我が国の平和研究の蓄積を基に、平和学理論・平和政策、平和の概念、広島・長崎の被爆と核災害、核政策史、福島第一原子力発電所の事故など、最新の問題も含めた平和研究のための重要かつ基礎文献となる事典を編さんする。
刊行後は、幅広くPRすることにより、広島の平和研究の成果を国内外に発信する。 -
備考
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- 平成25~26年度 執筆、編集会議、出版業者との調整
- 平成27年12月末(予定)刊行
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担当局・課
- 企画総務局企画調整部企画調整課(広島市立大学広島平和研究所)
2 日本平和学会春季研究大会・光の肖像展の開催
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目的
- 日本平和学会の春季研究大会を広島で開催し、広島平和研究所に蓄積された平和研究の成果を披露することにより、全国の平和研究学界における本市の求心力を高め、被爆都市としての平和発信機能の再認識・再構築を図る。
また、肖像画という芸術作品を通して、学会への参加者や一般来場者に被爆者の思いや願いを共有してもらうため、「光の肖像展」を合同開催する。 -
内容
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- 日本平和学会春季研究大会(2日間)
- 1日目 開会、部会、自由論題部会、分科会、韓国平和学会との共同セッション、総会、懇親会
- 2日目 部会、分科会、韓国平和学会との共同セッション、ワークショップ、戦後70年記念講演、アートパフォーマンス、閉会
- 光の肖像展
広島市立大学芸術学部油絵専攻の教員、学生が描いた広島の被爆者やその二世・三世の肖像画を展示
- 日本平和学会春季研究大会(2日間)
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備考
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- 日本平和学会春季研究大会
- 平成25~26年度 日本平和学会との調整
- 平成27年7月18日(土曜)、19日(日曜)開催(会場:JMSアステールプラザ)
- 光の肖像展
- 開催時期 平成27年7月15日(水曜)~20日(月曜・祝日)
- 会場 JMSアステールプラザ内市民ギャラリー
- 日本平和学会春季研究大会
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担当局・課
- 企画総務局企画調整部企画調整課(広島市立大学広島平和研究所、同大学芸術学部)
3 ヒロシマ70平和セミナーの開催
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目的
- 平和研究に関心のある若者を対象として、特に、平和問題を伝えていくマスメディア関係者、平和行政を進めていく公務員、将来にわたって平和問題に取り組んでいく大学院生が広島に集い、それぞれの役割の重要性を認識し進むべき方向について学び考えてもらうため、「ヒロシマ70平和セミナー」を開催する。
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内容
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- 国内外の第一級の専門家を迎えて、平和と核問題の歴史と現状分析に関する3日間の集中講義を行うとともに、参加者による意見交換を行う。
また、講義内容を一冊の本としてまとめる。 - 講義科目
- 1日目『どれだけ平和になったのか』(過去を振り返る)
基調講演「国際平和と国際協力」- 国際立憲主義と平和の構想
- 国際連合の平和
- 国際制度と平和
- 2日目『今、何が問題なのか』(現状を分析する)
- 核兵器の違法性
- 核兵器の現状と被爆体験
- 東アジア紛争と海洋法
- 予防外交論の現状と課題
- 3日目『将来を見据えて』(平和の創造を展望する)
- グローバルガヴァナンスの行方
- 日中関係の現状と行方
- 日韓関係の現状と行方
- 東アジア共同体創造の現状と行方
- 日本の安全保障とグローバル安全保障
- 1日目『どれだけ平和になったのか』(過去を振り返る)
- 国内外の第一級の専門家を迎えて、平和と核問題の歴史と現状分析に関する3日間の集中講義を行うとともに、参加者による意見交換を行う。
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備考
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- 開催時期 平成27年9月4日(金曜)~6日(日曜)
- 会場 広島市立大学サテライトキャンパス(大手町平和ビル)
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担当局・課
- 企画総務局企画調整部企画調整課(広島市立大学広島平和研究所)
4 「広島P2ウォーカー」推進事業の実施
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目的
- 平和記念公園及びその周辺地域を訪れる国内外の方に、平和に関する情報や観光情報を提供している「広島P2(ピーツー)ウォーカー※1」について、最新技術を活用して内容を充実することにより、平和都市広島の発信力の強化を図る。
※1「Peace(平和)」を学び、「Park(公園)」や広島の街をもっと深く知りながら楽しく歩けるようにとの思いで、携帯電話やスマートフォン向けに平和等に関する情報を提供している。 -
内容
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- AR(Augmented Reality:拡張現実)技術※2を活用した記念碑の説明箇所を増加
- コンテンツの英語表記対応数を増加
- 若年層向けの動画や静止画のコンテンツを新たに追加(学校等で作成した平和学習動画など)
- AR技術を活用して、被爆前後の広島の街並み等を再現するコンテンツを新たに追加
- ホームページやアプリの画面構成の全面的な見直しを実施
※2スマートフォンやタブレット端末をかざすと、何もないはずの場所にあたかも本当に存在するかのごとく、ディスプレイ上に関連する画像や説明文を表示させる技術。
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備考
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- 平成26年度 追加コンテンツ作成及び公開
- 平成27年7月 ホームページ及びアプリのリニューアル公開
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担当局・課
- 企画総務局情報政策部情報政策課
5 平和記念式典の開催
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目的
- 被爆70周年に当たる平和記念式典では、より一層「迎える平和」を推進するため、来賓の充実と市民参画の推進、被爆者の高齢化等に配慮した運営を図り、核兵器廃絶への強い思いを広島から全世界に発信する。
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内容
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- 来賓の充実
- 平和首長会議のリーダー都市の首長への参列案内
- 司法機関の長である最高裁判所長官への参列案内
- 市民参画の推進
- 未来を担う青少年の招へい
平和首長会議リーダー都市及び姉妹・友好都市の青少年代表 - 在外被爆者等の招へい
在外被爆者代表、在外遺族代表
- 未来を担う青少年の招へい
- 被爆者の高齢化等に配慮した運営
全参列席へのテント設置
- 来賓の充実
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備考
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- 平和記念式典の開催 平成27年8月6日(木曜)
- 全参列席へのテント設置
- 平成26年度 中央参道石張舗装改良
- 平成27年度~テント設置(会場全面、合唱団・吹奏楽団)
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担当局・課
- 市民局市民活動推進課
6 広島・長崎連携事業「原爆・平和を読み語りつぐ事業」の実施
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目的
- 被爆地である広島市と長崎市の図書館同士が初めて連携し、両市が所蔵する資料の交換展示(交流特別展)を両市の図書館で開催するとともに、被爆体験継承講座を同時に開催することにより、被爆の実相をより深く伝え、次世代への被爆体験の継承と一層の平和意識の高揚を図る。
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内容
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- 交流特別展
広島・長崎両市の市立図書館において、それぞれの展示スペースに「ヒロシマ」、「ナガサキ」を伝えるコーナーを設け、両館及び関係機関が収集・保存してきた被爆に関する資料(図書、雑誌、写真、図など)を展示し、両市の被爆の実相や、復興の様子を伝える。
また、市立図書館全館で、原爆・平和に関する図書(広島・長崎関連)の展示・貸出を行う。 - 被爆体験継承講座
広島と長崎の被爆の実相を伝え、被爆体験を次世代へ継承していく講座(全3回)を開催する。
- 交流特別展
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備考
- 広島市での実施概要
- 交流特別展「つながる、つたえるヒロシマ・ナガサキ」
- 開催時期 平成27年7月11日(土曜)~8月30日(日曜)
- 会場 中央図書館2階展示ホール
- 被爆体験継承講座「ヒロシマ・ナガサキを知り、伝える」
- 開催時期 平成27年7月26日(日曜)、8月2日(日曜)、7日(金曜)
- 会場 中央図書館3階セミナー室
- 交流特別展「つながる、つたえるヒロシマ・ナガサキ」
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担当局・課
- 市民局生涯学習課(中央図書館)
7 平和をテーマにした映画の特集上映
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目的
- 映像文化ライブラリーにおいて、開館以来収集してきた平和や原爆をテーマにした映画を集中的に上映し、映像を通じて被爆体験を継承し、平和への思いを新たにすることを促進する。
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内容
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平和や原爆をテーマにした名作映画の上映
上映予定作品(平成27年8月:14作品)
「第五福竜丸」、「愛と死の記録」、「私は貝になりたい」、「日本のいちばん長い日」、「千羽鶴」、「八月の狂詩曲」ほか8作品
※詳しい上映作品は、映像文化ライブラリーのホームページをご覧ください。 -
備考
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- 実施時期 平成27年6月~8月
- 会場 映像文化ライブラリー2階ホール
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担当局・課
- 市民局生涯学習課(映像文化ライブラリー)
8 国連軍縮会議の開催
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目的
- 国連軍縮会議を本市で開催し、関係機関と連携しながら、同会議参加のために本市を訪れる各国の為政者や政府高官等に核兵器廃絶を願う広島の思いを伝え、核兵器廃絶の実現に向けた重要なプロセスとする。
また、会議開催の際、平和記念資料館の見学や被爆体験証言の聴講等、被爆の実相を伝えるプログラムを実施するとともに、会議参加者に対し広島の魅力をPRする。 -
内容
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- 参加者 世界各国の政府高官、軍縮問題の専門家等100名程度
- 内容「核兵器のない世界」の実現に向けた取組に関するセッション、世界学生平和会議、被爆の実相を伝えるプログラムほか
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備考
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- 開催時期 平成27年8月26日(水曜)~28日(金曜)
- 場所 グランドプリンスホテル広島、平和記念公園、平和記念資料館、広島国際会議場
国連軍縮会議に先駆けて、8月24日(月曜)、25日(火曜)に、CTBT(包括的核実験禁止条約)の批准を進めるために、政治的地位を有する著名人や国際的に認められた専門家により構成される「賢人グループ会合」が、日本で初めて本市で開催される。
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担当局・課
- 市民局国際平和推進部平和推進課2020ビジョン推進担当
9 折り鶴ポストカードの配付
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目的
- 折り鶴再生紙を使用したポストカードを配付し、平和を願うメッセージの発信に活用してもらうことにより、折り鶴に託された思いの昇華と平和への思いの共有を図る。
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内容
- 折り鶴再生紙を使用したポストカードを、平和記念資料館の入館者に無償配付し、平和を願うメッセージの発信に活用してもらう。
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備考
- 平成27年4月~資料館入館者へのポストカードの配付
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担当局・課
- 市民局国際平和推進部平和推進課被爆体験継承担当
10 旧日本銀行広島支店での平和記念資料館収蔵品の展示等
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目的
- 平和記念資料館以外の場所で被爆の実相に触れる機会を提供することにより、より多くの人に被爆者の体験や平和への思いを共有してもらう。
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内容
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- 旧日本銀行広島支店での平和記念資料館収蔵品の展示
平和記念資料館の再整備によって縮小している資料館の展示を補完するため、旧日本銀行広島支店で、被爆資料や「市民が描いた原爆の絵」、米国国立公文書館所蔵写真などの資料館収蔵品の展示を行う。 - 市内中心部の平和関連展示施設等の紹介
- 市内中心部のマップに平和関連展示施設等を示した印刷物の作成・配付
市内中心部に所在する平和関連の展示施設や被爆建物、被爆樹木等を紹介するため、マップにそれらの概要・巡回ルート等を示した印刷物を、折り鶴再生紙を用いて作成し、配付する。 - 「ひろしま地図ナビ」での平和関連展示施設等の紹介
本市ホームページ「ひろしま地図ナビ」を活用し、平和関連の展示施設や被爆建物、被爆樹木等の情報を日本語と英語で掲載する。
- 市内中心部のマップに平和関連展示施設等を示した印刷物の作成・配付
- 旧日本銀行広島支店での平和記念資料館収蔵品の展示
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備考
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- 平成27年7月15日(水曜)~おおむね1年間(月日未定) 旧日本銀行広島支店での展示
ただし、平成27年9月15日(火曜)~10月6日(火曜)及び年末年始(平成27年12月29日(火曜)~平成28年1月3日(日曜))は休止 - 平成27年8月~ 市内中心部の平和関連展示施設等の紹介
- 平成27年7月15日(水曜)~おおむね1年間(月日未定) 旧日本銀行広島支店での展示
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担当局・課
- 市民局国際平和推進部平和推進課被爆体験継承担当
11 平和構築に向けた核軍縮不拡散のためのワークショップの開催
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目的
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国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所※が開催する、ヒロシマの経験を生かした平和構築に向けた核軍縮不拡散のためのワークショップへの支援を行い、「迎える平和」や国際協力のより一層の推進を図る。
※開発途上国の経済、社会開発、平和及び安全保障などの分野における政府関係者等に向けた研修等を企画・遂行する国連機関であり、平成15年に中四国地方で初の国連機関として本市に開設された。
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内容
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東南アジア5か国(マレーシア、フィリピン、タイ、インドネシア、ミャンマー)の軍縮を担当している省庁の若手実務者等を集め、世界及び東南アジアにおける核軍縮不拡散の状況を学ぶとともに、核軍縮不拡散に貢献するための具体的な外交交渉スキルを習得するためのワークショップを開催する。
- 世界情勢及び地域情勢の把握
現在の核軍縮不拡散に係る世界及び東南アジア地域の状況、世論、課題、展望の把握 - 核軍縮不拡散に貢献する交渉スキルの習得
ニーズアセスメント(何が必要であるか評価すること)や行動計画書作成の手法など
- 世界情勢及び地域情勢の把握
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備考
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- 開催時期 平成27年6月8日(月曜)~12日(金曜)
- 会場 広島国際会議場ほか
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担当局・課
- 市民局国際平和推進部国際交流課
12 青少年国際平和未来会議の開催
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目的
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青少年国際平和未来会議※を開催することにより、青少年の世界平和への意識を高めるとともに、国際社会に貢献することができるグローバル人材の育成を目指す。
また、併せて、同会議に参加した青少年をつなぐネットワークの構築を図る。※世界の国々の青少年と本市の青少年が一堂に会し、世界平和について意見を交換し、未来に向けた取組について話し合い、全世界に平和のメッセージを発信するため、被爆60周年以来、本市と姉妹・友好都市等において毎年交互に開催しているもの。
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内容
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- 記念プログラム
過去10年間の本会議への参加者に呼びかけ、本会議参加後に各自が行ってきた活動を報告してもらうほか、平和貢献についてのディスカッションを行い、今後、各自がなすべき活動について共に考え、意見交換する。 - 継続プログラム
姉妹・友好都市等と本市の青少年が本市に集い、被爆の実相を学ぶとともに、各都市で行われている平和貢献活動等について情報交換し、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて話し合い、ヒロシマアピールとしてまとめて発表する。
- 記念プログラム
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備考
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- 平成27年8月4日(火曜)~14日(金曜)10泊11日
- 主な活動
6日(木曜)平和記念式典参列、7日(金曜)平和記念資料館見学、11日(火曜)過去10年間の参加者によるプレゼンテーションなど
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担当局・課
- 教育委員会青少年育成部育成課
13 中学生による「伝える HIROSHIMA プロジェクト」の実施
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目的
- 本市が進める平和教育、英語教育の成果を生かし、中学生が広島を訪れた海外の人々に対して英語でメッセージを伝える活動を通して、平和への意識の高揚や英語力の向上を図るとともに、グローバル人材の育成につなげる。
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内容
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- 広島市内の中学校に通学する3年生の中からメッセージ発信者を選考し、8月6日を中心に、広島を訪れた海外の人々に対して、英語で平和へのメッセージを伝える活動を行う。
- 活動内容
- 平和記念式典に参列する駐日大使や海外からの一般参列者へのメッセージ発信
- 「ひろしま子ども平和の集い」でのメッセージ発信
- 「青少年国際平和未来会議」でのメッセージ発信
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備考
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- 平成26年度 各中学校への事業周知、文案募集
- 平成27年度 メッセージ発信者の選考、研修会実施、事業実施(8月5日(水曜)、6日(木曜))、まとめ作成
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担当局・課
- 教育委員会学校教育部指導第二課
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企画総務局政策企画部 政策企画課政策企画係
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電話:082-504-2014(政策企画係)
ファクス:082-504-2029
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