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ヒロシマ賞
ヒロシマ賞は、美術の分野で人類の平和に貢献した作家の業績を顕彰し、核兵器廃絶と世界恒久平和を願う「ヒロシマの心」を現代美術を通して広く世界へとアピールすることを目的として、広島市が平成元年(1989年)に創設した賞で、3年に1回授与しています。
1 名称
(日本名) ヒロシマ賞
(英語名) HIROSHIMA ART PRIZE
2 目的
- 最初の被爆都市として世界の恒久平和の実現を願う広島市が希求するところを、現代における美術の領域においても広く世界に知らしめ、人類相互の理解の促進に努め、もって世界平和と繁栄に寄与すること。
- ヒロシマの希求するところと共通する思想を、創作活動等を通じて広く全世界に表現している作家に対し授与してその業績を顕彰すること。
- 作家の創作活動等功績を顕彰し、あわせて展覧会等を開催することで広くその業績を世界に紹介し、今後の美術界のより一層の促進を図ること。
- 世界の平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」の意義を、美術の領域において広島市民に紹介することで、地元の美術文化の今後のより一層の発展を図ること。
3 展覧会の主催
主催:広島市、公益財団法人広島市文化財団
共催:朝日新聞社
4 ヒロシマ賞選考の基準
- 美術の分野(平面、立体、映像、デザイン、建築等)で評価の高い活動を行っている個人あるいはグループ
- ヒロシマの心にふさわしい制作活動を行っている個人あるいはグループ
- 美術館で単独の展覧会を開催する意義がある個人あるいはグループ
- 国籍・年齢は問わない。
5 事業内容
- 受賞候補者の選定方法
世界各地の美術館長、美術評論家等で構成する「推薦委員」と、過去の受賞者からなる「特別推薦委員」から推薦された作家等をとりまとめ、国内の美術館長、美術評論家等で構成する「選考委員会」に諮って絞り込みを行う。
その結果を基に、有識者、美術専門家等で構成するヒロシマ賞受賞者選考審議会で、受賞候補者を選定する。 - 授賞式
ヒロシマ賞授賞式を行う。 - 展覧会
広島市現代美術館において「ヒロシマ賞展」を開催する。
6 賞の内容
- ヒロシマ賞 1名(1グループ)
- 副賞 500万円
- 朝日新聞社賞 記念品
7 これまでの受賞者
回 |
受賞者 |
分野 |
決定年度 |
---|---|---|---|
第1回 |
三宅 一生 |
デザイン |
平成元年度(1989年度) |
第2回 |
ロバート・ラウシェンバーグ |
美術 |
平成4年度(1992年度) |
第3回 |
レオン・ゴラブ&ナンシー・スペロ |
美術 |
平成7年度(1995年度) |
第4回 |
クシュトフ・ウディチコ |
美術 |
平成10年度(1998年度) |
第5回 |
ダニエル・リベスキンド |
建築 |
平成13年度(2001年度) |
第6回 |
シリン・ネシャット |
美術 |
平成16年度(2004年度) |
第7回 |
蔡 國強 |
美術 |
平成19年度(2007年度) |
第8回 |
オノ・ヨーコ |
美術 |
平成22年度(2010年度) |
第9回 |
ドリス・サルセド |
美術 |
平成25年度(2013年度) |
第10回 | モナ・ハトゥム | 美術 |
平成27年度(2015年度) |
第11回 | アルフレド・ジャー | 美術 |
平成30年度(2018年度) |