ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 道路交通局 > 道路交通局 公共交通政策部 鉄軌道担当 > JR安芸矢口駅及びJR下深川駅周辺地区バリアフリー基本構想 ~第1章 基本構想の作成に当たって~

本文

JR安芸矢口駅及びJR下深川駅周辺地区バリアフリー基本構想 ~第1章 基本構想の作成に当たって~

ページ番号:0000007032 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

目次

第1章 基本構想の作成に当たって

元のページへ

第1章 基本構想の作成に当たって

1 基本的事項

1-1 目的

 JR安芸矢口駅及び下深川駅を中心とした重点的・一体的な地区のバリアフリー化を推進することを目的として、バリアフリー化に関する基本的な方針や重点整備地区等を定めるものです。

1-2 計画の位置付け

 根拠法令である「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」第25条に基づく計画であり、本市の上位・関連計画である都市計画マスタープランや高齢者施策推進プラン等を踏まえ作成するものです。

(図)計画の位置付け

1-3 対象地区

基本構想の対象地区は、JR安芸矢口駅及び下深川駅の周辺地区とします。

1-4 目標年次

 基本構想の目標年次は、国の移動等円滑化の推進に関する基本方針に基づき、平成32年度末とします。
なお、目標年次までの実施が困難な事業についても、引き続き、バリアフリー化に取り組むため、今後の望ましい方向性を位置付けます。

1-5 バリアフリー化に当たっての基本的な考え方

 JR安芸矢口駅及び下深川駅のバリアフリー化を進めていく上では、本市としての基本的な考え方を踏まえつつ、地域特性や地域に居住する住民、特に、高齢者、障害者等の意見にも十分配慮する必要があります。こうしたことから、以下の観点に留意しながら基本構想を作成します。

⑴ ユニバーサルデザインの考え方に基づく社会の実現

 近年、高齢者、障害者をはじめ誰もが同じように生活し活動する社会を目指すノーマライゼーションの理念の社会への浸透が進んでいます。市民が生き生きと安全に暮らせるよう、すべての利用者に利用しやすい施設及び車両の整備等により、「どこでも、だれでも、自由に、使いやすく」というユニバーサルデザインの考え方に基づく社会の実現を目指します。

⑵ 各機関の適切な役割分担

 バリアフリー化を一体的・効率的に進めていくため、公共交通事業者、道路管理者及び県公安委員会等、複数の機関の相互調整の下、適切な役割分担を図ります。

⑶ 事業の重点化・効率化と既存ストックの有効活用

 厳しい財政状況の中で、バリアフリー化実現のために必要な事業についても、「選択と集中」による重点化・効率化を図る必要があります。また、既存施設の修繕・改良による活用が可能なものについては、重点的に整備を進めるなど、既存ストックを有効活用します。

⑷ 心のバリアフリーの推進

 高齢者、障害者等の方々の移動を円滑にするため、行政や事業者が行うハード面の取組だけでなく、市民一人ひとりがノーマライゼーションの理念を自らの問題として認識・行動するソフト面の取組に配慮するなど、心のバリアフリーを推進します。

⑸ 高齢者、障害者等の意見の反映

 バリアフリー基本構想に高齢者、障害者等の意見をできるだけ反映させるため、駅周辺施設の利用状況などについて意見交換するワークショップや、設定した経路を実際に移動して問題点を調査するタウンウォッチングを開催します。

2 広島市の概況

2-1 地勢

 本市は広島県西部、瀬戸内海沿岸の中央からやや西よりに位置しています。中国山地を背にしており、山地部が三方から平地部を取り囲んでいます。平地部は、太田川の河口デルタを中心とし、デルタ市街地には6 本の河川が流れています。北部に向かっては太田川の本・支流と八幡川沿いに、東部に向かっては、瀬野川沿いに細長く開けています。その他の大部分は、比較的急峻な大小の山が連なる林野でおおわれています。また、南部の広島湾には、多数の島があります。

(図)地勢

デルタ写真

2-2 高齢者、障害者の現況

 本市の人口は、平成27 年の国勢調査では119万4千人と増加傾向ですが、今後は減少に転じ、平成32 年には118 万6 千人になると推計されています。
高齢化率は平成32 年に27.0%に達すると推計されており、今後、本市においても本格的な高齢化の進展が見込まれます。
(グラフ)広島市の総人口の推移

 本市の身体障害者人口は、平成27 年度末現在で、42,221人となっています。また、等級別では、重度障害者(1~2級)の割合が一番高くなっています。

(表)広島市身体障害者人口の推移

2-3 公共交通の現況
⑴ 交通機関の状況

 本市には、JR、アストラムライン、広島電鉄宮島線、路面電車等の鉄軌道やバスなど、様々な交通機関があります。
 このうち、JRについては、広島駅から東西方向に伸びる山陽本線を中心に、可部線、芸備線、呉線の4つのネットワークが形成されています。
 アストラムラインは、都心の中区紙屋町と市北西部地域の拠点である西風新都との間を運行しています。
 路面電車はデルタ市街地を運行しており、広島湾の西岸を郊外に向けて伸びる広島電鉄宮島線と接続されています。
 バスについては、都心から郊外への放射型の路線網が形成されています。

(図)主な公共交通ネットワーク

⑵ 低床車両の導入状況

 近年、高齢者、障害者をはじめ誰もが同じように生活し活動する社会を目指すノーマライゼーションの理念の社会への浸透が進んでいます。市民が生き生きと安全に暮らせるよう、すべての利用者に利用しやすい施設及び車両の整備等により、「どこでも、だれでも、自由に、使いやすく」というユニバーサルデザインの考え方に基づく社会の実現を目指します。
(表)低床車両の導入状況

⑶ 旅客施設のバリアフリー化の状況

 本市域内の旅客施設のうち、1 日当たりの平均的な利用者数が3,000 人以上の駅は61施設あります。
このうち、JR駅については、国が定めた基本方針において目標とされている平成32年度末までに可能な限りバリアフリー化が図られるよう、交通事業者に働きかけを行うとともに、国とともに整備費の一部を補助することによりバリアフリー化を推進しています。
また、広島電鉄宮島線及び路面電車(広島電鉄市内線)の電停については、交通事業者が主体となって、順次バリアフリー化を含む改良に取り組んでいます。

(表)1日当たりの利用者が3,000人以上の旅客施設の現況

 ※1 平成27年度実績(ただし、(1)JR駅は乗車人員の倍数 (2)広島バスセンターは平成28年度実績調査結果)
 ※2 改札口からホームまでの経路上に5m以上の高低差がある駅等におけるエレベーター又はエスカレーターの有無(「-」は平面駅)

元のページへ