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JR可部線電化延伸事業の概要
1 事業の目的
JR可部線は、本市の北部方面の公共交通の軸として、地域住民の移動手段の確保のみならず、安全で安心な交通サービスの提供や沿線住民の交流への寄与など、多様な役割を担っている。
このため、地域の交通利便性の向上を図るとともに、活力と賑わいを高めるための基盤づくりを目的として、JR可部線の可部駅から長井・荒下地区を含む河戸エリアまでの電化延伸に取り組む。
2 事業の主な経緯
- 平成 6年 7月 「可部駅・河戸駅間電化促進期成同盟会(以下「期成同盟会」という。)」が発足
- 平成10年 9月 JR西日本がJR可部線 可部~三段峡駅間の廃止を正式表明
- 平成12年 3月 改正鉄道事業法の施行(鉄道事業の廃止が許可制から事前届出制となる)
- 平成15年 12月 JR可部線 可部~三段峡駅間の廃止
- 平成17年 3月 JR可部線電化延伸等連絡会を設置
- 平成19年 10月 「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(以下「法」という。)」が施行
- 平成20年 9月 「JR可部線活性化協議会」(JR西日本、関係バス事業者、広島市等で構成)を設置
- 平成21年 4月 国の補助制度(法に基づき作成する連携計画に対する鉄道施設整備への補助)の創設
- 平成22年 2月 法に基づき「JR可部線活性化連携計画」を広島市が策定
- 平成23年 7月 「JR可部線利用促進同盟会」が発足(期成同盟会が平成23年3月に発展的に解消され、その活動を同会が引継)
- 平成25年 2月 JR可部線電化延伸について、JR西日本と広島市が事業実施を合意
- 平成25年 11月 JR西日本が国土交通大臣に鉄道事業許可申請書提出
- 平成26年 2月 事業許可
- 平成26年 6月 工事施行認可申請
- 平成26年 11月 工事施行認可
- 平成27年 2月 電化延伸新設工事に着手
- 平成28年 7月 JR西日本が 駅名を公表(終点駅:あき亀山、中間駅:河戸帆待川)
3 事業の概要
⑴ 事業主体
JR可部線活性化協議会(JR西日本、関係バス事業者、広島市等で構成)
⑵ 電化延伸区間
- ア 区間:可部駅~荒下県営住宅跡地
- イ 延長:約1.6km(単線)
⑶ 新駅設置
- ア 中間駅:河戸帆待川(こうどほまちがわ)駅 【無人駅】
ホーム形式:単式1面(4両対応、延長85m) - イ 終点駅:あき亀山(かめやま)駅 【無人駅】
ホーム形式:頭端式1面(4両対応、延長85m)
※ なお、可部駅については、延伸に伴い下りホームを増設し、相対式ホームへ改良する。
⑷ 踏切の設置
- ア 踏切数:3箇所
- イ 設置場所
- 国道54号と可部バイパス間に1箇所設置(車両通行不可)
- 可部バイパス以西に2箇所設置(うち1箇所は近接する都市計画道路が整備され、鉄道と立体交差化が図られるまでの暫定踏切)
⑸ 概算事業費
約27億円
⑹ 開業目標
平成29年春