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ノロウイルス食中毒が多発!※アルコール消毒は効きません

ページ番号:0000371057 更新日:2024年2月16日更新 印刷ページ表示

ノロウイルス集団食中毒が多発しています

 今年に入り、広島市内でノロウイルス集団食中毒が3件発生しました。

 ノロウイルス食中毒の8割は、調理をする人の手を介して食品にウイルスがついてしまうことで発生しています。
 また、ノロウイルスに感染していても症状がない人もおり、手洗いが不足していると、気づかないうちに食品を汚染してしまう可能性もあります。
 アルコール消毒は効果がなく、石けんを使った手洗いが一番の予防方法です!!

食中毒事件の概要(令和6年2月15日時点)
発生日 患者数 原因施設 原因食品
(喫食メニュー)
概要
1/21 82名

飲食店
(仕出し施設)

令和6年1月20日(土曜日)~23日(火曜日)に製造された仕出し料理 当該施設が調理した弁当や食事を食べた24グループ336名のうち82名が、下痢、おう吐、発熱等を発症した。
患者、調理従事者、仕出し施設の拭き取りからノロウイルスが検出された。
1/28 66名 飲食店 令和6年1月27日(土曜日)及び28日(日曜日)に提供された食事

当該施設が調理した食事を食べた14グループ82名のうち66名が、下痢、発熱、おう吐等を発症した。
患者と調理従事者からノロウイルスが検出された。

2/10 14名 飲食店 令和6年2月8日(木曜日)夜に提供された食事
(葉野菜のサラダ、胡麻カンパチ、牡蠣昆布焼き、カニクリームコロッケ、魚介のブイヤベース、パスタ)
当該施設が調理した食事を食べた1グループ18名のうち14名が、下痢、吐き気、発熱等を発症した。
患者と調理従事者からノロウイルスが検出された。

ノロウイルス食中毒の特徴

  • ウイルスがついた手で調理した食品や、加熱不足の二枚貝を食べることなどで感染します
  • 感染すると、24時間~48時間後に下痢やおう吐などを発症します
  • 感染力が非常に強く、10~100個程度でも感染します
  • 症状の有無にかかわらず、感染した人の便やおう吐物にはたくさんのウイルスが含まれています
  • 感染すると、2週間~1カ月程度は便にウイルスが出続けます
  • アルコール消毒は効きません

予防方法

1.石けんを使った手洗い

 ノロウイルスはとても小さく、手のしわや爪の間に入り込んでしまいます。
 石けんを使った丁寧な手洗いが一番の予防方法です。

手洗いのタイミング

  • トイレの後
  • 食事や調理の前
  • 帰宅後

汚れが残りやすいところ(赤い部分)

 汚れが残りやすい部分 
 指先、指の間、親指周り、手首はしっかり洗いましょう。​二度洗いが効果的です。

2.食品はしっかり加熱

 ノロウイルスは熱に弱いため、食品はしっかり加熱しましょう。
 特に汚染の可能性が高い二枚貝は、貝の内臓にノロウィルスが取り込まれていることがあるため、中心部までしっかり加熱しましょう(中心温度85℃以上で90秒間以上)

3.塩素系漂白剤を使った消毒

 まな板やふきん等の調理器具はよく洗い、塩素系漂白剤や熱湯を使って消毒しましょう。
 調理器具類の消毒では、市販の塩素系漂白剤(塩素濃度5%)を0.02%に薄めて使用してください(薄め方は下記のとおり)。

消毒用次亜塩素酸ナトリウム【0.02%】の作り方(※使用直前に作る)

キャップ

ペットボトルのキャップ(約4ml)に塩素系漂白剤を入れる

ペットボトル

キャップの塩素系漂白剤を1リットルペットボトルに入れ、ペットボトルを水で満たす

【注意】

  • 作った消毒液は原則使い切り、ペットボトルに入れたまま保管しないようにしましょう(時間が経過すると消毒効果が薄れます)。
  • 作るときや使用するときは、窓を開けて換気をしましょう。
  • 誤って飲むことがないように、ペットボトルには「消毒液」と書いておきましょう。
  • 有毒なガスが発生するため、酸性洗剤やエタノール(アルコール類)等と混ぜないでください。
  • 皮膚に対する刺激が強いので、手袋を着用して作りましょう(手指の消毒には使用できません)。

参考

このページに関するお問い合わせ先

 健康福祉局 保健部 食品保健課、食品指導課
 電話:082-241-7434、082-241-7437/Fax:082-241-2567