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近年の印刷技術の向上により、車体をラッピングすることで、長期間退色せず、また復旧も容易でデザイン的にも品質の高い車体広告が可能となっています。これらの流れを受けて大半の政令指定都市が広い面積の車体広告を認める基準を設けています。
本市においても、市内を走行する公共交通機関の車体広告を、街の活性化等を促進する表現媒体の一つと捉え、平成15年度より社会実験を行い、ラッピングバス・電車のあり方について検討してきました。
広島市屋外広告物審議会の意見を踏まえながら、各交通事業者の走行車両の1割を限度とし、社会実験として車体広告の特例許可を行いました。
その間のアンケート調査では、主に下記のようなことが分かりました。
これらのアンケート調査により、ラッピングバスは、概ね好意的に見られていると思われることから、以下の配慮をしながら社会実験を継続することとしました。
その後も、ラッピングバスデザインフォーラムを開催(平成16年12月)するなど、引き続き、ラッピングバスのあり方について検討を進めました。
社会実験のまとめとしては下記のとおりです。
そのため、平成16年度第5回広島市屋外広告物審議会の答申を踏まえ、平成17年度より下記の方針により取り組むこととなりました。
車体広告を市民に親しまれ、街並み景観をより引き立たせる、広島ならではの質の高いデザインのものとするためには、表示する広告主や広告代理店と許可をする行政との十分な協議が必要であり、デザインについての専門的、技術的な知見を有する委員の指導・助言を受けながら、広島の広告デザインのレベル向上を図っていくことが重要であるとの考えから、広島市屋外広告物審議会に車体AD専門部会を設置し、その中で車体広告の特例許可に係る広告のデザインに関する事前協議を行っています。
今後も、ラッピングバスなどの車体広告が、広島の街の風景を構成する一要素としてより良いものとなるよう、広告デザインのレベル向上を図り、本市の良好な景観の形成を進めていきます。
広島市景観審議会車体AD専門部会(旧広島市屋外広告物審議会車体AD専門部会)の概要