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本日、これまで休館としていた本市所管の施設について、国や県の方針を踏まえ、十分な感染防止対策を講じたうえで、順次、開館していくことなどを決定しました。
まず、市民の皆様には、このゴールデンウイークは、不屈の心を持って協調して外出自粛等に努めていただくようお願いしてきたところでしたが、御協力のお陰で、制限を少しずつ緩めていける状況になってきたことについて、改めてお礼を申し上げます。
ただし御注意いただきたいのは、仮に、制限の緩和を機に感染の拡大が起こってしまうと、再び、厳しい制限を課さなければならない状況が依然として残っているということです。これまでの努力を無駄にしないためにも、今後様々な制限が緩和された後も、国の言う「新しい生活様式」、すなわち、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いの3つを基本とし、生活の各場面で3密を回避することを実践していただきたいと思います。
民間事業者の皆様には、休業をやむなくされるなど、非常に厳しい状況に耐えておられる方々が多くおられると承知しています。本市では、先の市議会で、感染拡大防止に取り組む事業者への支援事業などを予算化したところですが、今後も国や県のレベルでの対策をにらみながら、第2弾、第3弾の緊急対策を打ち出せるようしっかりと検討してまいります。
また、感染拡大防止に向け、既にテレワークや時差出勤等を実施しておられる事業者におかれては、人と人との接触機会を低減する取組を一層推進していただくとともに、従業員の体調管理に十分努めていただきたいと思います。
さらに、新型コロナウイルスとの戦いの最前線で、市民の命と安全を支えてくださっている医療・福祉関係者の皆様に、特に感謝を申し上げます。本市では、県をはじめ広域都市圏や県内の市町にも呼び掛け、医療・福祉関係者の皆様に拍手で感謝の気持ちを伝える「フライデーオベーション」を本日実施しました。今後、毎週金曜日の正午に、各地域で病院等の方向に向かって拍手を送っていきたいと思います。企業や市民の皆様にもぜひ参加していただきますようお願いします。
現在、医療・福祉関係者の方々に対する様々な風評被害や誹謗中傷などが起こっていますが、あってはならないことです。こうした事態を乗り越え、この難局を乗り切っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
終わりに、国は、「5月は収束のための1か月であり、次なるステップに向けた準備期間である。」と言っています。本市においても、医療関係者や専門家、事業者、市民の皆様と一丸となって、収束に向けてしっかりと対応していきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
令和2年(2020年)5月8日
広島市長 松井 一實