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比治山公園「平和の丘」基本計画の概要(平成29年3月)

ページ番号:0000012357 更新日:2022年4月1日更新 印刷ページ表示

基本計画について

比治山公園は、古くから桜の名所であり、現代美術館、まんが図書館等の文化施設を有するとともに、公園の隣接地には、戦没者の遺骨が葬られた陸軍墓地や、被爆建物の頼山陽文徳殿があります。また、平和記念公園から約2kmの距離に位置し、都心にありながらも緑豊かな自然に触れられる場所であり、その標高を活かして、原爆の惨禍から復興したデルタ市街地の街並み等を一望できます。

こうした比治山公園の歴史的価値や立地特性を踏まえて、「国際平和文化都市として復興した広島の『今』を実感できる新たな拠点」として再整備するため、平成27年7月に「比治山公園『平和の丘』構想」を策定しました。

本計画は、この構想に基づき、比治山公園再整備の基本的な内容を定めるものです。

この基本計画の実現に当っては、計画の対象区域が約29haと広大なことから相当な時間を要することが見込まれるため、三つの期間に分けたうえで整備を進めていきます。

各期の整備について

第1期 〔平成29年度・平成30年度〕

主に行政が主体となって、歴史的・文化的な価値のある既存の施設の魅力に磨きをかける整備に取り組みます。

具体的には、まず、陸軍墓地や被爆建物である頼山陽文徳殿の整備を行い、市民や観光客が、被爆の実相に触れ、戦争や平和について考えることができるよう「都市に込められた平和への思い」を共有できる場の整備を行います。

また、まんが図書館のイベント空間や御便殿広場の読書空間の整備を行い、心地良い丘の中でゆっくりと穏やかな時間が過ごせるよう「都市に息づく文化・自然の豊かさ」を体験できる場の整備を行います。

さらに、ムーアの広場や富士見台展望台、陸軍墓地からの眺望を確保し、園路沿いを中心に明るい樹林環境へ転換させるための樹木の間伐等を行い、公園の機能をより発揮させるための環境の整備を行います。

第2期 〔平成31年度〜平成33年度〕

民間事業者や市民等の知識や経験、資金を活用しながら、公園の新たな魅力を創出するための整備を進めます。

具体的には、デルタ市街地の街並みと平和大通りを間近に見ることができる展望施設を整備し「都市の美しさ・復興の力強さ」を実感できる場を整備するとともに、展望施設には「平和へのメッセージ」を記す碑を設置し「都市に込められた平和への思い」を共有できる場を整備します。

また、レクリエーションエリアやウェルネス施設といった収益が見込める施設は、民間事業者を主体とした整備や管理・運営(民設民営)を視野に入れて取り組みます。プレイパークについては、市民活動団体に管理・運営を委ね、その知識や経験を活用することを検討します。

こうした施設の整備等に加え、現代美術館の機能強化やランニングコースの整備を行い、より一層「都市に息づく文化・自然の豊かさ」を体験できるようにします。

第3期 〔放射線影響研究所移転後〕

放射線影響研究所の移転後の敷地を活用し、平和・芸術文化ゾーンとして新たな施設の整備を行い、基本計画の総仕上げに取り組みます。

具体的には、基本計画の対象区域内で最も大きな面積を有する放射線影響研究所敷地を活用し、民間事業者や市民等を主体とした整備や管理・運営(民設民営)を視野に入れて、多目的エリアを整備します。

また、隣接する同研究所の職員宿舎を活用して飲食施設(レストラン)を整備し、これらの整備により、国籍や人種、宗教などの様々な違いを超え、幅広い人々の交流を生み出せる場とすることで、平和であるからこそ享受できる「都市に息づく文化・自然の豊かさ」を体験できる場をつくり上げます。

さらに、このレストラン周辺が、比治山公園で最も高い場所であることをいかして、「平和へのメッセージ」を記す碑を設置し、「都市に込められた平和への思い」を共有できる場とします。

関連情報

比治山公園「平和の丘」基本計画の策定(平成29年3月)