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生活科学部は、庶務、疫学情報、生活化学、の3担当で構成され、衛生研究所の庶務や受付、公衆衛生に関する情報の収集・解析・提供、食品中の添加物や残留農薬等の試験、飲料水や家庭用品・医薬品等の試験、これらに関する調査研究を実施しています。
疫学情報担当では、公衆衛生情報の有効な活用をはかるため、情報の収集及び提供に関する業務を行っています。
感染症に関する情報の解析
生活化学担当では、保健所からの依頼により、食品衛生法に基づく食品の理化学的検査や器具及び容器包装の試験、水道法に基づく飲料水試験、環境衛生関係の法令等に基づく公衆浴場水・プール水等の一般環境水試験、有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律に基づく家庭用品試験等の各種試験を実施しています。
食品や飲料水等の分析
食の工業化に伴い様々な加工食品が市場に流通していますが、これらには、保存性を高めたり、味や色の調整といった目的で食品添加物が使用されています。我が国で許可されている指定添加物は約450品目です。当所では、食品中の保存料、甘味料、着色料、酸化防止剤などを分析し、使用基準の順守状況等を確認しています。
一方、食のグローバル化に伴い、我が国で許可されていない食品添加物を含む輸入食品などが問題となっており、これらの指定外添加物についても試験を行っています。
食品添加物試験
牛乳や食肉製品等の食品には成分規格が定められており、基準に適合する食品であるか否かの試験を行っています。
成分規格試験
酸価・過酸化物価、水分活性、腐敗アミンなどの試験を行っています。
現在、食品中に残留する農薬、飼料添加物及び動物用医薬品について、約800品目の残留基準が設定されています。それ以外のものについても、原則一律基準(0.01ppm)が設定されています。
輸入食品を含む野菜や果実について、残留農薬の試験を行っています。
養殖魚や卵などについて、動物用医薬品の試験を行っています。
残留農薬の試験
広島湾内産の魚類、生かきについて、水銀の試験を行っています。
広島湾北部海域で採取された生かきやあさりについて、貝毒の試験を行っています。
ストローや弁当容器等の器具及び容器包装の試験を行っています。
容器包装の試験
井戸水や貯水槽経由水が、飲料水として適しているかどうか、水質試験を行っています。また、飲料用の地下水質や水質汚染を把握するため、カルシウム等無機溶存成分の試験を行っています。
飲料水試験
公衆浴場の浴槽水やプール水等の水質試験を行っています。
乳幼児用衣類、下着、シーツ等の繊維製品や洗浄剤等家庭用品の試験を行っています。
家庭用品試験
食品や飲料水に関する様々な調査・研究を行っています。