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「GIGAスクール構想」に関する取組
「GIGAスクール構想」とは、国が令和元年12月に掲げた、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、子供たち一人一人に公正に個別最適化され、資質・能力を一層確実に育成できる情報教育環境を実現することを目指したものです。
本市でも、義務教育課程の児童生徒1人1台の端末を購入するとともに、普通教室や特別教室への無線LAN環境の整備など、快適かつ安心・安全にインターネットを活用できる環境整備を行い、これらを活用した授業を行うこととしています。
本市のすべての学校において1人1台端末の適切な活用が図られ、誰一人取り残さない「豊かで深い学び」による広島らしい教育が実現できるよう、端末の具体的な活用方法や活用にあたって気を付ける点等をとりまとめた教員向けの手引きを作成しました。
また、端末を活用してどのような授業が行われるのかなどを知っていただくために、保護者向けのチラシを作成しました。
1人1台端末活用の手引き
保護者向けチラシ
1人1台端末での授業が始まります
広島市立の小学校・中学校・中等教育学校(前期)・特別支援学校(小・中学部)に、児童生徒1人1台のタブレット端末を整備しました。
令和3年12月頃までには、すべての学校で、インターネットに接続し、端末を活用した授業を開始します。
(各御家庭でタブレット端末やパソコンを別途購入いただく必要はありません。)
1人1台のタブレット端末は、子どもたち一人一人の特性や学習到達度等に応じた個別最適な学びの推進、多様な意見を共有しつつ合意形成を図るなどの協働的な学びの推進を図るため、学校の授業などで幅広く活用していきます。
子どもたちは、情報の収集や整理、発信、共有といった情報活用能力を身に付け、タブレット端末をノートや鉛筆と同じように一つの文房具として使っていきます。
- いつから始まるの?
現在、教育委員会では、授業において安心・安全にインターネットや端末を利用できる環境を子どもたちに提供できるよう、学校の情報教育環境整備を進めています。
授業での端末利用は、令和3年9月から12月頃までに、この環境整備が整った学校から開始します。
(利用開始時には、各学校からお知らせします。) -
毎日、端末を家に持ち帰って使うの?
義務教育課程の学校では、情報モラルを含め、学習においてインターネットや端末を使いこなす能力を身に付けさせることが必要だと考えています。
まずは学校でしっかりと端末活用を図っていきますので、当面、家庭への持ち帰りは行いません。
(今後、持ち帰りを行う際には、あらためてお知らせします。) -
オンライン学習を行うの?
新型コロナウイルス感染症や自然災害等により長期間の臨時休校が続く場合などには、学年によって、タブレット端末を含めた情報通信機器を活用した学習指導等を行うことを考えています。
こうした学習指導等を受けるにあたり、家庭にインターネットへ接続する環境がない場合は、学校へご相談ください。 -
情報セキュリティは大丈夫?
学校の情報教育環境整備は、安心・安全にインターネットを利用できるよう、文部科学省が示す情報セキュリティに関するガイドラインに準拠して進めています。
なお、教育委員会では、インターネット利用の際に、個人情報は含まないかたちで、必要最小限のアクセス記録を取得しますが、この記録を情報セキュリティ対策やネットワークの使用状況を把握する以外の目的で使用することはありません。
授業での端末活用のイメージ
まずは、端末で写真や動画を撮ったり、検索サイトで必要な情報を調べたりすることから始め、子どもたちの操作の慣れやルールの理解に合わせて、段階的に活用の幅を広げていきます。
- まずは使ってみる
情報収集や記録の一つの手段として、写真や動画の撮影をする。 - 教科の学びを深める
一人一人が行った観察や実験の記録を、写真と共にクラス全体で共有し、考察をする。
レポートやプレゼンテーション資料などを主体的に作成する。 - 教科の学びをつなぐ
地域の環境問題等、テーマに沿った情報の収集、調査結果の分析、発表会を行う。
オンラインで遠隔地と結び、課題やアイデアを共有し、実社会における課題の解決に向けた学習を行う。
学校では、こんなことも指導していきます
端末の取り扱い、基本操作の指導を行います
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インターネット検索や必要なアプリの操作をできるようにする
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キーボード入力を継続的に練習する
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落下、衝撃、水濡れなど故障の原因となることに気を付ける
情報セキュリティ・モラルの指導を行います
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ID、パスワードを適切に管理する
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意見共有やコメント等をする際の内容や言葉遣いに気を付ける
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著作権など他人の権利を侵害しない・させない
健康に留意した端末活用を図ります
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使う時は姿勢よく、画面から目を30cm以上離す
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30分に1回は機器から目を離す
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光の反射、映り込みの防止のため画面の角度を調整する
保護者の皆様へ
情報通信機器やインターネットは大変便利で、適切に活用することで、学習を一層充実させることができます。反面、予期せぬトラブルに遭うことや健康への影響などが心配されます。
目指す姿は、子どもがこうしたメリットとデメリットを理解した上で、情報通信機器等を活用できるようになることです。端末の丁寧な取り扱いや情報セキュリティ・モラル、健康に留意した活用について、学校でも指導しますが、家庭でのスマートフォンなどの情報通信機器等の利用について、保護者の方も気にかけていただけると効果的です。
10(テン)オフ運動の取組
本市では、全市立小・中学校とPTA等と教育委員会が一体となって、“10(テン)オフ運動”(「夜9時以降は送信しない。遅くとも夜10時までには使用をやめる。家庭で話し合って使用に関するルールをつくる。」などの取組)を実施しています。
各家庭での情報通信機器の利用について、ルールを決めて守るようにしていくことが、学校での指導との相乗効果で、子どもたちの成長につながっていきます。