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ページ番号:0000017250更新日:2022年4月1日更新印刷ページ表示

「広島市ハイスクールビジョン~広島市立高等学校の将来構想~」(令和4年3月一部改定)

広島市ハイスクールビジョン~広島市立高等学校の将来構想~の概要

1 ハイスクールビジョンの策定に当たって

 本市教育委員会では、これまで推進してきた「魅力ある高校づくり」の一層の充実に取り組むため、市立高等学校の将来構想となる「広島市ハイスクールビジョン」を策定し、今後の本市高等学校教育の基本方針を示します。

1 計画期間

 平成28年度から令和7年度までの10年間。ただし、社会経済情勢の変化に柔軟に対応するため、5年経過した時点で必要に応じ、中間見直しを行います。(令和4年3月一部改定) 

2 ハイスクールビジョン推進プログラムの策定

 本ビジョンに基づき、各市立高等学校における学科、コース等の特色を生かした具体的な行動計画となる「ハイスクールビジョン推進プログラム」を別途策定します。

2 広島市域内の高等学校の20年後の姿を見据えた今後の取組

 これからの高等学校教育の一層の充実を図るためには、グローバル化や国の教育制度改革などを踏まえ、県立・私立も含めた高等学校教育の在るべき姿を今一度捉え直し、20年後の市立高等学校の姿をイメージする必要があります。その上で、まずは、今後10年間程度は、「魅力ある高校づくり」のソフト面の充実に向けて、それぞれの学校に期待されている社会的役割等を明確にし、教育活動の指針を策定するとともに、「豊かで深い学び」による探究的な授業の実現やカリキュラム・マネジメントの推進のほか、教員の資質向上等に取り組みます。また、ハード面では、ICT環境の整備や学校施設の老朽化対策などに取り組みます。

 更に、併せて、市域の周辺部を含む県立・市立・私立の学校の設置主体が、それぞれの特性を生かした教育を提供しつつ、今後の少子化の進展を見据え、県・市の役割分担の下、生徒の多様なニーズに応じた受入体制の在り方の検討や普通科の特色化・魅力化に取り組みます。

 こうしたことに加え、共助の精神の下、学校と地域社会が連携・協働し、学校運営や地域コミュニティ活性化に取り組むなど、地域とともにある学校づくりを推進します。

 その後の令和8年度(2026年度)以降の10年間程度は、こうした取組の結果を踏まえ、地域の実情や生徒のニーズ、大都市制度の動向などに応じて、公立・私立間及び県・市間の質的・量的な機能分担を図り、広島広域都市圏全体の発展を支えられるよう、更に質を重視した「魅力ある高校づくり」に取り組みます。

3 ハイスクールビジョンの実現に向け、目指す人間像と重点を置く教育

1 広島市の高等学校教育が目指す人間像 

  「国際平和文化都市」を都市像として掲げ、その実現に向けて、共助の精神を基盤とする「地域共生社会」の構築に取り組む本市は、これからの都市づくりの担い手である広島の子どもたちを「心身ともにたくましく思いやりのある人」として育成していくことを基本理念とし、基礎・基本をしっかりと身に付けることを基盤に、規範性、感性、体力、コミュニケーション能力の育成を柱とする広島らしい新しい教育を展開してきました。今後は、こうした教育を更に充実させながら、命を大切にし、平和で持続可能な社会を創造していく力を育むことや、地域への誇りと愛着を持ち、多様な人々と主体的・積極的に協働できる社会性を身に付けさせることが求められています。こうしたことから、新しい時代にふさわしく、人間力を高める高等学校教育を通じて育成する人間像を、

「志高く、世界に誇れるまち広島を創造する人材」

とし、具体的な人間像のイメージとして、「『ヒロシマの心』を自らのものとしグローバル社会で活躍できる人材」や「脱炭素社会の構築などの持続可能な社会づくりを担う人材」、「郷土を愛し本市を中心とした都市圏の活性化に貢献できる人材」の育成を目指すこととします。

2 重点を置く教育

⑴ 全ての生徒が共通して身に付けるべき資質・能力の育成 
ア 社会・環境の変化に適応する力

 今後、少子高齢化は更に進行し、平成27年度(2015年度)の20年後となる令和17年度(2035年度)には65歳以上の割合が総人口の3分の1を超える一方、生産年齢人口は総人口の2分の1以下まで減少すると見込まれています。

 また、Society 5.0時代に向かって、社会の在り方そのものが劇的に変わりつつある中において、大規模な自然災害などをもたらす地球温暖化の進行、新型コロナウイルス感染症の感染拡大などにより、社会・環境の変化は一層先行きが不透明なものとなっています。

 こうした状況においても、困難を乗り越え、夢や希望に向かって挑戦する心構えとそれを継続する力を育むとともに、ものごとの本質や根源を探究し、多角的・多面的に吟味し、見定めていく力(いわゆる「クリティカルシンキング」)や創造力、情報活用能力、ICTを理解し使いこなす科学的素養など、これからの時代に適応していくために求められる資質・能力を身に付けさせることにより、生徒一人一人が自己実現を図り、幸福で充実した人生を送れるようにします。

イ 地域共生社会の一員として参画し貢献する力

 本市では、地域共生社会や誰もが平和の尊さを実感できる社会の実現に向けて取り組んでおり、「自分たちのまちは自分たちで創る」という考え方の下、社会を構成する一員としてその形成に主体的に参画していくことが求められています。

 そのため、生徒自らが、知識・技能を活用し課題を発見して、その解決に向けて考え行動し、成果等を表現するために必要となる力を育むとともに、互いの違いや多様性を理解・尊重する態度、平和を希求する心、自分たちのまちを愛する心、他者と共生・協働するためのリーダシップやチームワークといった資質・能力を高めていくことにより、地域や社会の将来を担う人材として、社会的・職業的自立を目指していきます。

⑵ 多様な生徒の学習ニーズに応じたきめ細かな対応

 多様な生徒一人一人の可能性を伸ばすことを基本とし、そうした生徒の学びに応えられるよう、芸術・文化、スポーツ等において優れた才能や個性・特性を有する生徒に対する普通科コースの充実や、学び直しを希望する生徒に対する学習スタイルを選択できる教育の提供など、それぞれの学校や学科の特色に応じた魅力ある教育課程を編成・実施します。その際、学校と地域社会とが連携・協働しながら、多様な生徒一人一人に応じた探究的な学びや、実社会での課題解決につながる実践的な学びを提供できるよう、教科等横断的な視点から、カリキュラム・マネジメントの充実を図ります。また、地域に開かれた教育活動等を通して、大学等や実社会と接続する学校として、将来の地域社会を担う生き方や働き方についての考えを深めることができるようなキャリア教育システムの構築に取り組みます。

 なお、こうした教育を提供していくに当たっては、ICTの活用や、教育相談・進路相談などの支援体制の充実に努めます。

3 各市立高等学校における教育の方針

⑴ 全日制課程

 ア 普通科

 普通科においては、将来、多様なキャリアを形成しながら国際社会で活躍する人材や、学んだ技術や知識を生かし、地域の産業・まちづくり・観光の振興、福祉や教育の充実等の分野において、地域社会に貢献する人材を育成します。そのため、各学校の社会的役割等や生徒のニーズを踏まえた特色ある学び、地域社会が有する課題や魅力に着目した実践的な学びなどの提供に取り組みます。

 さらに、普通科に設置されるコースにおいては、本市のまちづくりの方向性を踏まえ、芸術に関するコースの中に音楽のあふれるまちづくりの担い手となる人材の育成を加えることについて検討するとともに、市民スポーツの振興やスポーツを通じたまちの活力向上に資する人材の育成に取り組みます。

イ 専門学科

 専門学科においては、地域の産業界や大学等と一体となって、地域経済の変化に即応し、製造業・サービス業等の持続的な成長を支える職業人を育成するための教育に取り組みます。

⑵ 定時制課程及び通信制課程

 定時制課程及び通信制課程においては、課程の枠組みに捉われないフレキシブルな学びを通して、多様な生徒一人一人の実態や学習ニーズに応じた学び直しやソーシャルスキルトレーニングなどにより、主体的にキャリアを形成していける人材を育成するための教育に取り組みます。

⑶ 中高一貫教育校

 中高一貫教育校においては、6年間の一貫した教育課程の中で、高度な英語教育や被爆の実相を継承し発信する平和教育等により、英語によるコミュニケーション能力や高い理想と品格を備えたグローバル・リーダーとして国内外で活躍する人材を育成するための教育に取り組みます。

 

「広島市ハイスクールビジョン~広島市立高等学校の将来構想~」については、以下のダウンロードファイルをご覧ください。

ダウンロード

   ・ 広島市ハイスクールビジョンの概要 [PDFファイル/529KB]

   ・ 広島市ハイスクールビジョン 1(表紙~12ページ) [PDFファイル/5.94MB]

   ・ 広島市ハイスクールビジョン 2(13ページ以降) [PDFファイル/5.77MB]

このページに関するお問い合わせ先

教育委員会 総務部 教育企画課
電話:082-504-2496/Fax:082-504-2509
メールアドレス:kyo-kikaku@city.hiroshima.lg.jp

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