今日からみんな「下水道博士」!

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ページ番号1010155  更新日 2025年2月16日

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下水道のことに興味を持ってくれてありがとう!

ここでは【下水道管】【マンホール】【微生物】【下水道の歴史】について、詳しく説明するよ。

1)下水道管

下水道管の工事現場に入ってみよう!

写真:下水道工事現場 立抗


地下30mの下水道工事現場に入ってみましょう。
よく見ると、下には人が見えます。

写真:工事用エレベーター


あまりにも深いので、専用エレベーターで地下へ降りていきます。

写真:工事中の下水道管(雨水幹線)


ついに地下30mに到着!
大雨が降ったときに、ここは街が水びたしにならないために、雨水を流すための下水道管です。
直径は4、5mもあります。工事中の下水道管には、人が歩くための道をつけたり、荷物を運ぶためレールをつけたりしています。
完成後にはそれらはすべて外され、雨水が流れます。

写真:工事中の下水道管の先端


トンネル工事の最先端はこうなっています!
シールドマシンが見えてきました。シールドマシンは地中に穴を掘っていくための機械で、一日に5mから20m位掘り進んでいきます。日本のシールドマシンの技術は世界中で評価されています。

写真:シールドマシン


人間が作ったモグラマシーンの「シールドマシン」
下に女性の方が見えますか?
となると、このトンネルの大きさは‥。


知ってる?

イラスト:スイスイ(下水のマスコットキャラクター)1

広島市に埋まっている下水道管を掘り起こして、1本の管にすると、約6000kmになります。6000kmはおよそ日本からハワイまでの距離になります。

2)マンホールのイロイロ

広島市内には、約22万個のマンホールがあります。

写真:マンホール点検中


ただ今、下水道管を点検中!
マンホールは下水道管がこわれたり詰まった時に、掃除や点検、修理をするためにあります。

写真:高圧洗浄車


マンホールのふたを開け、高圧洗浄車のホースをマンホールの中に入れて清掃します。

写真:油で汚れた下水道管


(1)油のこびりついた下水道管!
こんなになると、下水も流れにくくなります。

写真:洗浄中の下水道管


(2)マンホールからホースを入れて、いきおいよく水を出し、汚れを吹き飛ばして掃除しています。

写真:洗浄後の下水道管


(3)清掃すると、こんなにキレイになりました。

3)デザインマンホール

広島市には、デザインされたマンホールがこんなにたくさんあります。

イラスト:デザインマンホール(もみじ)


もみじ
広島城周辺にあります。

イラスト:デザインマンホール(折り鶴)


折り
広島駅周辺にあります。

イラスト:デザインマンホール(かもめ)


かもめ
広島港周辺にあります。

イラスト:デザインマンホール(カープ坊や)


カープ坊や
マツダスタジアム周辺にあります。

イラスト:デザインマンホール(かよこバス)


かよこバス
横川駅周辺にあります。

イラスト:西国街道


西国街道
猿猴橋から中央通りまでの西国街道にあります。

近くに行ったときは探してみてね!

知ってる?

イラスト:スイスイ(下水のマスコットキャラクター)2

マンホールのフタは、どれも丸いことを知っていますか?
フタが丸いのには理由があって、丸いと、どの方向に向けても下に落ちることがないからです。もしマンホールのフタが三角や四角だと、向きが違うとずれて落ちることがあるのです。

4)知って楽しい微生物

写真:微生物

下水をキレイにする微生物は約200種類。その中で大きく3種類【細菌類・原生動物・後生動物】に分けることができます。

イラスト:微生物の種類 細菌類(下水の汚れを食べるのは細菌類です)・原生動物(原生動物は細菌類を食べます)・後生動物(後生動物は原生動物や細菌類を食べます)

細菌類

大きさ

0.01mm以下

細胞の数

一つだけ

主な微生物

写真:大腸菌
大腸菌(イメージ)

原生動物

大きさ

0.01mm~0.4mm位

細胞の数

一つだけ

主な微生物

写真:アルケラ
アルケラ
写真:リトノツス
リトノツス
写真:ボルティケラ
ボルティケラ
写真:エピスティリス
エピスティリス

後生動物

大きさ

0.1mm以上

細胞の数

たくさん

主な微生物

写真:ヒルガタワムシ
ヒルガタワムシ
写真:レパデラ
レパデラ
写真:ディプロガスター
ディプロガスター
写真:クマムシ
クマムシ

※すべての生物は細胞により構成されていることは知っているよね!そして、私たち人間は60兆個の細胞があるんだ。

知ってる?

写真:クマムシ(拡大)

下水をキレイにする微生物の中で一番大きくて長生きなのは、「クマムシ」です。「クマムシ」は足が8本あり動物のような動きをします。タマゴも生みます。
「クマムシ」は地上最強の微生物といわれています。

5)下水道の歴史

下水道はいつ、どのようにして出来たのか見ていきましょう。

世界の下水道の歴史

紀元前
5000年頃
古代メソポタミア文明の都市に下水道ができる
※地図-1
紀元前
2000年頃
インダス川流域にモヘンジョダロの下水道ができる
※地図-2
1347年

ヨーロッパでペストが流行

1370年
パリに初めての下水道ができる
※地図-3
1728年
ベルサイユ宮殿に最初の水洗トイレを設置
※地図-3
1848年
ヨーロッパでコレラが流行
1856年
ロンドンで下水道工事がはじまる
※地図-4
1914年
活性汚泥法の最初の処理場がイギリスにできる
※地図-4

地図:世界地図と1~4の場所

日本の下水道の歴史

奈良時代
平城京に下水きょ(排水溝)ができる
※地図-1
鎌倉時代
し尿の農業処理がはじまる
1583年
大阪・城下町に背割下水をつくる(太閤下水)
※地図-2
1879年
コレラの流行
1884年
東京・神田に下水道管ができる
※地図-3
1900年
下水道法が制定される
1922年
東京三河島汚水処分工場が運転 開始
※地図-3
1930年
名古屋で日本最初の活性汚泥法による処理が始まる。
※地図-4

地図:日本全体図と1~4の場所

広島市の下水道の歴史

1908年
下水道事業に着手
1945年
原爆により下水道事業の大半が被災する
1946年
戦後ゼロから下水道事業に着手
1961年
千田下水処理場の稼動
※地図-1
1967年
千田下水処理場で活性汚泥法による処理が始まる
2007年
下水処理場を【水資源再生センター】に名称変更
2009年
公共下水道人口普及率が93%に達する
2012年
西部水資源再生センターで汚泥燃料化事業開始
2017年
公共下水道人口普及率が95%に達する

地図:広島市とと1の場所

知ってる?

イラスト:スイスイ(下水のマスコットキャラクター)3

花の都と呼ばれるフランスのパリは、古い歴史のある都市ですが、他の諸都市と同様、1400年頃には道路に周辺の窓から汚物が投げ捨てられていたそうです。

このページに関するお問い合わせ先

下水道局経営企画課庶務係
電話:082-504-2265/ファクス:082-504-2429
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〒730-8586 広島市中区国泰寺町一丁目6番34号 12階
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