平成28年度東区区政車座談義 地域の子育て力アップのために
1 概要
- 日時:平成28年12月20日(火曜日)15時00分~16時10分
- 場所:東区総合福祉センター 3階 機能訓練室
- 参加者:東区子育て交流ひろば運営協議会 会長、子育て支援ボランティア“のびのび応援隊”
東区役所 松出区長ほか 9人 - テーマ:地域の子育て力アップ -子育てワイワイガヤガヤ談義―
地域の子育て力を高め、子どもが健やかに育ち暮らせるまちづくりを一層促進する - 会議次第
- 出席者自己紹介
- 区長あいさつ
- 「ぽっぽひがし」の概要説明
- 意見交換
会議の概要
(1) 趣旨
少子化や核家族化が進む中で、地域のコミュニティ意識の希薄化も進んでおり、家庭だけで子育てすることが難しい時代になっている。
そのため、子育て家庭が地域の人々とつながりを持ち、安心して子育てできる仕組み作りが重要となり、本市は、公的な常設の子育てオープンスペースに加え、公募型オープンスペースの東区での開設に向け検討を進めている。
そこで、子育て家庭がどのようなニーズを持ち、また、新たな支援者の確保などについて意見交換し、今後の事業展開に反映したい。
(2) 現状
(1) 東区の子育てオープンスペースの状況
- ア 「ぽっぽひがし」
- 常設のオープンスペースは「ぽっぽひがし」のみで、平成19年7月に開設した。
- 行政と地域の子育て支援団体で構成された「東区子育て交流広場運営協議会」で運営されている。部屋から新幹線が見えることから、「ぽっぽひがし」と命名した。
- 毎週日曜日~木曜日の5日間、10時00分~15時00分開設し、その間は出入り自由としている。
- 平成27年度の稼働日数は219日、利用者数は延べ18,566人。84.8人/日。
- 利用者は3歳までが8~9割を占め、1歳児や2歳児が多い。日曜日はお父さんも多い。
- イ 地域のオープンスペース
- 東区内には18か所あるが、いずれも月1回の開催。利用者数は延べ7,000人/年。
- 子育て応援隊として登録し、ボランティアとして参加されている方は217人いる。
(2) オープンスペースを利用しているお母さん方の声
車座談義開催前に、5か所のオープンスペースに伺い、利用しているお母さん方と直接お話しさせていただいた。
- オープンスペースに行って近所の知り合いができた(近所では知り合いができにくい)
- 健康相談ができる(身体測定ができる)
- 月1回ではなく、もっと回数があればよい。
- あいあいプラザは広いので、子どもが走り回れる(雨の日でも走り回れるのでよい)
- スタッフの人が、子どもと遊んだり、見てくれるので、他のお母さんたちとも話がしやすい。
- 「ぽっぽひがし」は駐車場があるので来やすい。
- 色々なおもちゃがあり、子どもがたくさんいるので、家にいるより刺激があってよい。
- いろんな人に話を聞いてもらえ、居場所になっている。
- 区役所辺りは、都市化されて近所付き合いも希薄、話ができる環境はうれしい。
(3) いただいたご意見
(1) きっかけ
- ピンチヒッターで応援を頼まれたのがきっかけで、定年退職後の生き甲斐ができたようだ。
- 時間が空いており、ボランティア養成講座に来て、それから関わっている。
- マンションに貼られていたボランティア養成講座のチラシを見た。
- 定年後にボランティアでもしようかと思っていたときに、誘われた。
- 小学校から、子どもがボランティア講座のチラシを持って帰った。
- 新聞折り込みの広報紙を見て、ちょうど孫が生まれたので応募した。
- ご主人も一緒に参加したらと誘われて、夫婦で参加している。
(2) 協力の輪を広げていくために
- 子育て中でもみんな社会参加がしたいと思っている。
- 同じ興味を持つ人を集めれば、手っ取り早い。
- ボランティアの案内を、幼稚園、小学校でPRするのは良いアイディアだ。
- 活動のモチベーションは、やっぱり子どもがかわいいということだと思う。
- 子どもはかわいいというのが原点。
- 皆とつながりをもちたいと思っている。
- 「ほっぽひがし」に来たことがきっかけで、ファミリーサポートにも登録した。
- お母さんと子どもが仲良く遊んでいるのを見ると癒される。
- お母さんの居場所になっており、話ができる環境なのはうれしい。
- 子どもに癒されたり、ボランティアさんの雰囲気がいい点をもっとアピールした方がよい。
- ホームページやフェイスブックに、かわいい子どもが歩いているのを流すだけでも効果がある。
(3) 公募型常設のオープンスペースに求められること
- あいあいプラザを常設にしてほしいが、駐車場が少ない。
- 「ぽっぽひがし」は日曜~木曜なので、金、土曜日をやるとよい。
- 広いスペースだと、月齢の小さい子どもも安心できる。
- 「ぽっぽひがし」は東区の東側になるので、西側がよいのでは。
- 毎日、遠くても車ででも行きたい人もいるため、駐車場は絶対に必要。
- 一日開いていると使いやすい。
- 「ぽっぽひがし」はグループがないので入りやすく、いつ来ても一人で来ても安心感がある。
- 子どもが親同士をつないでくれる。
- 今は核家族化が進んでいるため、地域のオープンスペースも開催日数が増えるとよい。
- 会費制のところだと、何回も行くとお金がかかる。
- 「ぽっぽひがし」に行きにくい地域にあってもよい。
- 誰でもいつでもOKというような気がねがない雰囲気がほしい。
(4) 東区の子育て力アップに向けて
- オープンスペースなどに来られない人へ支援の手を伸ばして全戸を相手にしてほしい。
- 障害児を抱えた母子家庭や、精神疾患を抱えた家庭は大変。医療とセットになったような支援体制が必要。
- 障害のある小さい子どもの支援は療育しかないため、地域での行き場がない。
- いきなりこども療育センターに相談に行くのは、お母さんとしては抵抗があるかもしれないが、オープンスペースは誰でも来れるし、保健師もいるのでアドバイスできるし、療育へつなげやすい。
- 障害がある子の家庭を支えていかなければならない。
(4) 区の意見
- ボランティアの輪を広げるために、オープンスペースで元気をもらったり、癒されるという支援者の思いを紹介していきたい。
- 外出しづらい1~2か月の赤ちゃんについても、オープンスペースの利用を促したい。
- 障害が疑われる赤ちゃんに対しては「こんにちは赤ちゃん事業」などの場を活用し、早期に相談の場につなげたい。
- 東区には、こども療育センター等があるので、それら施設と連携を図り子育てにやさしい街づくりを目指したい。
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