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感染症情報/風しんと先天性風しん症候群

ページ番号:0000000271 更新日:2022年1月12日更新 印刷ページ表示

風しんと先天性風しん症候群について
(届出基準と届出様式:風しん先天性風しん症候群)

風しんとは

 風しんウイルスによる感染症で、「三日はしか」とも言われ、主に空気感染や飛沫感染により起こります。

流行時期

 患者は、春から初夏にかけて多くなる傾向にありますが、冬季にも発生が見られ、季節性が次第に薄れてきています。

潜伏期間と症状

 潜伏期間は2~3週間で、発熱、発しん、リンパ節腫脹が主な症状です。

 一般には、小児期の感染症として比較的軽症で経過し、終生免疫になります。まれに、血小板減少性紫斑病や脳炎などの重い合併症を併発することがあります。また、大人は子供より重症になる場合が多いといわれています。
 さらに、免疫のない女性が妊娠初期に風しんにかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、出生児に先天性の難聴、心疾患、白内障、精神や身体の遅れなど、先天性風しん症候群と総称される障がいを引き起こす場合があります。

予防接種について

風しん対策を実施する理由

  • 大人は子どもよりも重症化しやすく、まれに重篤な合併症を併発することがあります。
  • 感染力が強く、自覚症状が出る前から人に感染させるため、電車や職場など人が集まる場所で多くの人に感染させる可能性があります。
  • 妊娠早期の妊婦が風しんに感染すると、出生児が先天性風しん症候群(眼や耳、心臓に障害が出ること)になる可能性があります。
  • ご自身やご家族はもちろん、将来生まれてくる赤ちゃんを風しんから守るため、社会全体で風しん予防に取り組む必要があります。

予防接種を受けましょう!

 風しんの予防接種は、予防接種法に基づき、子どもを対象に公的に(無料で)行われています。
 しかし、1962年(昭和37年)4月2日~1979年(昭和54年)4月1日の間に生まれた男性は、これまで公的な予防接種を受ける機会がなかったため、抗体保有率が他の世代に比べて低くなっています。

 そこで、この世代の男性の抗体保有率を引き上げるため、平成31年度から2022年3月31日までの3年間に限り、この世代の男性に対して無料で抗体検査と予防接種(十分な量の抗体がない方のみ)を実施しています。

 詳しくはこちらをご確認ください。

【(お問い合わせ先】各区の保健センター または 健康福祉局健康推進課(電話504-2622)

全国および広島市における風しんの報告状況

全国

広島市

広島市における過去の風しんの流行状況グラフ

(注)このグラフの縦軸は、各週の定点当たり報告数の月平均値を示しています。なお、風しんは2008年1月1日から定点把握感染症から全数把握感染症に移行したため、上記のグラフは2007年までとなっています。2008年以降は全数把握疾患報告数からご確認ください。

 広島市では、1998年以前は毎年春から夏にかけて風しんの流行が起きていましたが、1999年以降は大きな流行はありません。これは、風しんの流行を抑える目的で、1995年から行われた小児を対象にした予防接種の効果が現れているものと考えられます。

 風しんは2008年から定点把握感染症から全数把握感染症に変更となりました。2008年以降は、全国で流行の見られた2013年(35件、そのうち27件は20歳代から40歳代)と2018年(16件)を除き、年間の報告数は10件以下となっています。また、先天性風しん症候群は、2003年(1件報告あり)を除き、報告されていません。報告数の詳細は、全数把握疾患報告数からご確認ください。なお、先天性風しん症候群については、2004年以降報告はありません。

参考

風しんについて

予防接種について