平成29年度広島市民賞
本市では、平成14年(2002年)から、市民に夢と希望と安らぎを与え、元気な広島、住みよい広島をつくるために寄与された人に対し“広島市民賞”を授与しています。
平成29年度は、平成29年12月19日に授与式を開催し、個人2名と2団体の皆様を表彰しました。

※故 冨惠洋次郎(とみえようじろう)様は御遺族が御出席
平成29年度広島市民賞受賞者名簿
※敬称略。活動年数は平成29年(2017年)12月19日現在のもの。
個人(2名)
番号 |
氏名 |
住所 |
功績概要 |
---|---|---|---|
1 |
鎌田 七男 (かまだ ななお) |
広島市 |
医学博士である同氏は、長年にわたり放射線の人体影響についての研究に取り組んでいるが、中でも近距離被爆生存者に関する総合医学的研究や入市被爆者白血病の発生増加、放射性降下物由来の核物質による内部被ばくについての学術発表をするなど、一貫して被爆者に寄り添いながら研究活動を続けてきた。 また、放射線の人体影響についての研究成果や知見を、数々の国際会議、学会等の場やメディア等を通じて、積極的に社会に発信してきた。本市が被爆体験伝承者養成事業を開催した際にも、「原爆と人体への影響」をテーマとした講義の講師を務めるなど、本市が進める被爆の実相を守り、広め、伝える取組にも大きく貢献している。 さらに、放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)の代表幹事や会長を務め、本市が推進している放射線被曝者医療の国際協力に大きく貢献するとともに、財団法人放射線影響研究所顧問などの要職を歴任し、被爆者の保健、医療及び福祉の向上に尽力したほか、平成13年(2001年)4月からは、16年の長きにわたり、公益財団法人広島原爆被爆者援護事業団理事長及び広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園園長として、被爆者の養護という本市の公益事業にも尽力した。 |
2 |
故 冨惠 洋次郎 (とみえ ようじろう) |
- |
被爆三世である同氏は、自身の飲食店において、平成18年(2006年)2月から被爆証言者の会を原爆忌に合わせて毎月6日に開催してきた。その回数はこれまでに約140回となり、日本原水爆被害者団体協議会代表委員の坪井直氏、漫画「はだしのゲン」の作者の故中沢啓治氏を始めとする100名近くの被爆者がその体験を語った。歓楽街で被爆体験を伝えるという斬新な取組は、評判を呼び、他県からも若者が訪れるなど定着している。 また、同氏は、近い将来、被爆者という存在がいなくなるという危機感から、平成28年(2016年)の秋に、被爆証言者の会に対する思いやこれまで証言をしてもらった被爆者8名の生きざまとメッセージを収めたエッセーの執筆を始めた。そうした中、平成29年(2017年)初めに末期の肺がんであることが判明し、入院を余儀なくされたが、病床においても執筆・推敲を重ね、原稿が完成して間もなく、7月3日に亡くなった。同氏は、7月20日に出版されたこのエッセー「カウンターの向こうの8月6日」の巻末に「どんなことがあっても『証言者の会』は続ける」と残した。 同氏のこうした熱い思いは、同氏が亡き後も、多くの友人たちに受け継がれている。 |
団体(2団体)
番号 |
団体名 |
所在地 |
功績概要 |
---|---|---|---|
1 |
学校法人広陵学園 |
広島市 |
同部は、明治44年(1911年)に創部され、選抜高等学校野球大会(春)において、優勝3回、準優勝3回、全国高等学校野球選手権大会(夏)では準優勝3回など、輝かしい成績を残しており、全国でも有数の強豪校として勇名を馳せている。 平成29年(2017年)8月開催の第99回全国高等学校野球選手権大会では、一大会個人最多本塁打記録の更新に象徴されるように自慢の攻撃力で快進撃を続け、リードを許した試合においても粘り強く逆転勝ちを収めるなど、最後まであきらめることなく戦い抜く姿が多くの感動を呼び、平成19年(2007年)以来、4度目の準優勝に輝いた。 また、同年10月に行われた第72回国民体育大会の高校野球決勝では、春の甲子園優勝校を相手に見事勝利し、初優勝を飾った。 |
2 |
広島市みどりの |
広島市 |
同団は、子供たちの自然に対する健全な愛護心を養うことを目的として、昭和51年(1976年)に設立され、今年で41周年を迎えた。 同団は、毎月1回、土曜日又は日曜日に森林公園や広島城、元宇品等において、現地に生息する動植物の観察学習等を行っており、主に市内の小学校教諭がボランティアで団員の指導に当たり、その活動を支えている。設立以来の活動回数は400回を超え、これまでに500名余りの団員が卒団した。 また、平成24年度(2012年度)には、これまで団の活動で培ってきた動植物の観察学習に関する成果を冊子にまとめて市内の小学校等に配布しており、この冊子は教育現場でも大いに活用されている。 |
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