ふれあいサロン「陽だまり」

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1042433  更新日 2026年3月18日

印刷大きな文字で印刷

【インタビュー】誰でも気兼ねなく交流できる居場所づくり。「ふれあいサロン 陽だまり」迫 敬子さんの挑戦

 各地には、高度経済成長期を中心に造成された住宅団地が数多く存在します。これらの団地では、高齢化が急速に進み、買い物や交通手段など、日常生活に関わるさまざまな課題が顕在化しています。
 佐伯区五月が丘団地で活性化に取り組む迫敬子さんと金藤八重子さんは、長年この団地に暮らし、五月が丘学区社会福祉協議会の役員などを務めてきました。その経験を通じて、一人暮らしの高齢者が孤立しないよう、気軽に立ち寄れる居場所づくりの必要性を強く感じ、空き家を改装した「ふれあいサロン 陽だまり」の世話人として活動されています。
 なぜ、このような活動をするに至ったのか? 代表世話人 迫敬子さんへのインタビューを紹介します。

迫氏
(木製看板の文字は、団地内の書家の方が手掛けられたもの。)

Q:活動を始めたきっかけは。

 以前、滋賀県大津市の団地視察に行き、米屋の倉庫をリフォームし、お年寄りが集まる居場所(サロン)を開設したという先進事例を見学しました。その後、学区社会福祉協議会の方達と一緒に、五月が丘内の空き家を探し、事業を計画していましたが、賃料が高額という課題に直面し、諦めかけていました。
 そうした状況の中、五月が丘団地の住民の方のご厚意で、町内会へ空き家が寄附され、学区社会福祉協議会の主催事業として、平成28年2月に「ふれあいサロン陽だまり」が開設されることとなり、世話人として「ふれあいサロン陽だまり」の運営に携わるに至りました。令和8年2月で、当サロン開設10周年となります。

内観

Q:立ち上げ時のメンバーはどのように集めましたか。

 もともと学区社会福祉協議会の役員をしていたため、口コミでボランティアを募ったところ、44名の方が運営スタッフとして登録してくださいました。
 令和7年7月現在では、世話人3名と、ボランティア35名が活動しています。

Q:どのような活動をしていますか。

 高齢者の閉じこもり予防、認知症予防、友達づくり等を目的に、誰でも気軽に立ち寄れる「ふれあいの場」として、地域住民に会話を楽しんでもらうための交流スペースを提供しています。
 参加者が集い、語らい、交流することに主眼を置いているため、イベントや催事等は行っていません。

【ふれあいサロン陽だまりの概要】
利用者:誰でも利用可
利用料:100円(お茶、お菓子代含む)
開所日:月曜、水曜、金曜10時~15時(祝日を除く)
※避難情報の警戒レベル3「高齢者等避難」以上が発令された場合、活動を自粛。
※新型コロナウイルスまん延防止のため、令和2年3月~令和4年12月において、136日間の活動を自粛。

茶菓子 バス停
(陽だまりで使用する食器類は、団地の方々からの寄付で賄われている。)

Q:財政状況はどうですか。

 利用料100円でなんとか運営ができています。必要以上の利益を得る必要はないと考えています。エアコンや給湯器などが故障した場合は、連合町内会が対応するという役割分担になっています。

Q:活動を続けるために工夫していることは。

 ボランティアスタッフの負担を少なくし、働きやすい環境をつくることを心掛けています。

Q:トラブル対応について教えてください。

 当サロンにおける選挙活動、宗教活動、販売目的等のPR活動や利益を伴う物品販売などの相談を受けることがありますが、すべてお断りしています。
 これらを認めてしまうと、気軽に立ち寄れなくなり、活動目的に支障をきたすと考えているからです。

Q:利用者はどのような方が多いですか。

 利用者の約7割が常連さんです。そのほか、常連さんに誘われて来られる方や、通りがかりに立ち寄られるる方もいます。
 1日の平均来所者数は18人程度です。

談笑

Q:五月が丘団地の課題は。

 他の団地と同様、高齢化が大きな課題だと感じています。

Q:活動メンバーの今後については。

 世話人やボランティアスタッフ自身も高齢化が進んでおり、若い世代の協力が必要です。
 参加者やスタッフの意見をしっかり取り入れながら、担い手の育成に力を入れていきたいと考えています。

Q:今後の展望について教えてください。

 学区社会福祉協議会では、月に一度、公民館でふれあいサロンを開催しており、多くの方が参加されています。
 今後も学区社会福祉協議会と連携しながら、ふれあいサロン「陽だまり」が地域の憩いの場として長く続いていくことを切に願います。

サイン
(五月が丘団地出身の広島東洋カープ新井貴浩監督が激励に訪れた際、いただいたサイン色紙及び記念バット)

利用者の声

○家に1人でいると寂しいが、このサロンに来て、人と話しをして、色々な情報が得られる。
○うつ病を患っていたが、このサロンに来て、色々な人と話しをして、勇気をもらった。元気になった。
○団地に数十年住み、隣近所と挨拶しか交わさない生活だったが、このサロンに来るようになり、同じ団地の知り合い、友達が出来た。
○このサロンに来るようになり、一人で悩むことが無くなった。
○常連で最近来ない人がいた時、電話などで安否確認ができる。
○人と話すことの素晴らしさに気づいた。もっと多くの人に「陽だまり」の存在を知ってもらいたい。
○世話人の迫さんが好きだから、このサロンに来ている。

3名の世話人の方々

迫敬子さんをはじめ、利用者の皆様。インタビューありがとうございました。これからも益々のご活躍を期待しています。

このページに関するお問い合わせ

佐伯区役所市民部 地域起こし推進課
〒731-5195 広島市佐伯区海老園二丁目5番28号
電話:082-943-9705(代表) ファクス:082-943-9718
[email protected]