広島市を守る消防団
広島市を守る消防団『広島市消防団』
広島市民の安心安全のために
消防団って何?
「消防団」という言葉は知っていても、実際にどんなものか、どんなことをしているのか知らないという人もいるのではないでしょうか。
消防団は実はこんなにたくさんの顔を持っているのです。
消防署と同じ消防機関
消防団は消防署と同じ消防機関です。
消防署は常備の消防機関であるのに対し、消防団は、平素は生業を持っている住民が、火災・風水害・震災時に消防団員となり消防活動を行う非常備の消防機関です。
二足のわらじ?
本来の仕事や学業・家事などをしながら、消防団員として活動しています。
朝の通勤電車で隣に座ったサラリーマンや、コンビニエンスストアーのレジのお姉さん、商店街の魚屋のおじさんも、もしかしたら消防団員かもしれません。
特別職の地方公務員
消防団員は特別職の地方公務員となります。
災害活動時においては、公的な活動をすることから消防団員としてなすべきこと、守らなければならないことなどが条例、規則等で定められています。
地域に根ざした活動
その地域に住んでいる住民であるからこそ、勤務している従業員であるからこそ、分かることがあります。
混乱した災害現場においてはその貴重な情報が生かされます。
消防団員は地域と常備消防との重要なパイプ役を担っています。
消防団の歴史
消防制度が組織化されたのは江戸時代、寛永6年幕府が大名に火の番を命じた大名火消が初めであると言われています。
1718年 町火消
いろは48組と本所・深川16組の総称で町屋の火災に従事した火消のことです。
町奉行、大岡越前守忠相から各名主に対して、町火消設置の命が伝えられ、町火消組合が創設されました。
明治5年 消防組
名称を消防組と改め、新たに消防組39組を編成しました。
また、明治7年には古い思想を打破し規律を正し、進退賞罰を明らかにし、服務の心得を説き、消防人としてのあり方を示した「消防章程」が制定されました。
昭和14年 警防団
消防組とは別に昭和5年に誕生した「防護団」が設立されました。
防護団は法令に基づくものではなく市町村長によって任意に設置される団体で、消防組員が兼務していることが多く、昭和14年には警防団令が公布され、消防組と防護団を合体させた警防団が発足しました。
昭和22年 消防団
「消防団令」公布に伴い、従来の警防団が廃止され、新たに全国の市町村に消防団が組織されました。
その後、昭和23年に消防組織法の一部を改正する法律が施行され、消防組織法に根拠を置く消防団が誕生し、消防団令が廃止されました。
そして現在
広島市には、8消防団、84分団があり、約2,500人の消防団員が活躍しています。
消防団に入団すると
さまざまな活動をするために、消防団員には次のような処遇策が講じられています。
また、消防団活動に必要な知識、技術などを習得するための講習会や、研修会に参加する機会があります。
被服等の貸与
消防団活動に必要な活動服や作業靴などが貸与されます。
年報酬
消防団活動の労苦に対して、階級に応じて決められた報酬が支払われます。
出務報酬
消防団活動に従事した場合に、従事した回数等に応じて支払われます。
表彰
功労に応じて国などの機関による表彰があります。
福利厚生
健康増進活動への助成や保険加入による補償等があります。
公務災害補償
公務で怪我などをした場合、療養の費用や休業の補償など様々な補償があります。
退職報償金
在団5年以上の者が退団した場合、勤務年数に応じて支払われます。
退職報償
在団15年以上の者が退団した場合、多年の労苦に報いるため記念品等が贈られます。
消防団の組織
広島市の消防団は、各行政区ごとに設置され、8消防団、84分団、約2,500人の消防団が活躍しています。
行政区 |
消防団名 |
分団数 |
---|---|---|
中区 | 広島市中消防団 | 9分団 |
東区 | 広島市東消防団 | 8分団 |
南区 | 広島市南消防団 | 12分団 |
西区 | 広島市西消防団 | 8分団 |
安佐南区 | 広島市安佐南消防団 | 12分団 |
安佐北区 | 広島市安佐北消防団 | 17分団 |
安芸区 | 広島市安芸消防団 | 9分団 |
佐伯区 | 広島市佐伯消防団 | 9分団 |
消防団の活動
消防団はさまざまな活動をしています。
ここでは、主な活動について紹介していますが、あなたのまちで、職場の近くで消防団を見かけたら少し立ち止まって観察してみてください。
災害活動
火災、地震、台風などの災害は時と場所を選ばず、私たちを襲います。
災害が発生した場合には、消防署と一体となって迅速に災害活動を行い、街と住民を守るのが消防団の大きな役割です。
普段からの教育・訓練
災害活動時には、専門的な知識と技術が必要です。
消火訓練や救助、救護訓練を行い、消防団の災害活動能力を高めています。
地域の防災リーダーとしての活動
大規模地震発生時には、多くの災害や負傷者の発生が予測されます。
消防団員は住民一人ひとりの防災行動力を高めるため、出火防止、初期消火、応急救護などの指導を行っています。
地域と連携した活動
火災予防運動、防災週間や地域のイベントが行われるときに、災害を未然に防止するため火災予防の呼びかけや警戒活動を行っています。
消防団の主な行事
消防団は一年を通してさまざまな行事があります。
いつ起こるとも分からない災害に備えながら、地域の防災行動力を高めるため日々広報活動や住民指導を行っています。
消防出初式(1月)
制服を着た団員や可搬ポンプ積載車等の行進のほか、消火活動や消防職員と連携した一斉放水など、消防団の活動を披露します。
水防訓練(6月)
梅雨を前に消防署と合同で水防工法などを訓練します。
広島市消防ポンプ操法記録会(9月)
広島市内消防団の代表分団が集合し、ポンプ操法の技術を発表します。
年末特別警戒(12月)
各消防団ごとに地域の夜間警戒を行います。地域に密着した消防団の重要な活動です。
防火訪問(11月・3月)
秋及び春の火災予防週間を中心として、女性消防団員が防火訪問を行い、地域の火災予防に努めています。
女性消防団員による活動(年間)
普通救命講習や、地域のイベントで啓発劇や紙芝居を披露するなど、住民の防災意識・能力の向上のためにさまざまな活動をしています。
消防団員になるには
広島市内に居住されている方、または広島市内に通勤、通学されている方で18才以上の健康な方であれば男女問わず入団することができます。
詳しくは、最寄りの消防署及び消防局へお問い合わせください。
消防局及び消防署 |
所在地 |
電話番号 |
---|---|---|
広島市消防局消防団室 | 広島市中区大手町五丁目20番12号(4階) | 082-546-3421 |
広島市中消防署 | 広島市中区大手町五丁目20番12号(2階) | 082-541-2700 |
広島市東消防署 | 広島市東区光町二丁目12番6号 | 082-263-8401 |
広島市南消防署 | 広島市南区的場町二丁目5番14号 | 082-261-5181 |
広島市西消防署 | 広島市西区都町43番10号 | 082-232-0381 |
広島市安佐南消防署 | 広島市安佐南区緑井一丁目10番3号 | 082-877-4101 |
広島市安佐北消防署 | 広島市安佐北区可部南四丁目26番13号 | 082-814-4795 |
広島市安芸消防署 | 広島県安芸郡海田町堀川町3番12号 | 082-822-4349 |
広島市佐伯消防署 | 広島市佐伯区五日市中央七丁目25番18号 | 082-921-2235 |
このページに関するお問い合わせ
消防局消防団室
〒730-0051 広島市中区大手町五丁目20番12号
電話:082-546-3421(代表) ファクス:082-247-1645
[email protected]