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広島市ホームページ令和3年9月15日号トップページトピックス化学物質過敏症を知っていますか

化学物質過敏症を知っていますか

 化学物質過敏症とは、ごく少量の物質にでも過敏に反応する、アレルギーに似た疾患です。何らかの化学物質に大量にさらされたり、微量でも繰り返しさらされた後に、発症するとされています。

日常生活が困難になる人も

 発症の仕組みはよく分かっていませんが、その人にとって合わない(発症の原因となる)化学物質にさらされれば、突然発症する可能性があります。重症になると、外出が困難になり、仕事や学校に行けない、家事ができないなど、日常生活に支障を来す場合があります。
 原因や症状がさまざまで、同じ環境にいても発症する人としない人がいるなど個人差もあるため、周りから理解が得られずに苦しんでいる人がいます。化学物質過敏症への理解を深めていきましょう。

症状の一例
頭痛、吐き気、めまい、動悸(どうき)、呼吸困難、目や喉の痛み、便秘、全身倦怠感(けんたいかん)、皮膚の赤み、かゆみ、異常発汗、不眠、不安感、思考力低下 など

発症の原因
●柔軟剤、洗剤、香水、芳香剤、消臭剤、整髪剤
●防虫剤、殺虫剤、虫よけスプレー、農薬
●接着剤、塗料、ワックス、住宅建材
●排気ガス、粉じん、タバコ
※柔軟剤、芳香剤などの強い香りによって、さまざまな症状が出ることもあり、「香害」と呼ばれることもあります

私たち一人一人にできること

●学校や公共の場など、人が多く集まる所では、柔軟剤、洗剤、香水などの香りが過度にならないように配慮する(自分には快適な匂いでも、苦痛に感じたり体調を崩す人が近くにいる場合も)
●殺虫剤、虫よけスプレー、農薬などは、周囲に飛散させないようにする
●害虫、ねずみなどを駆除するときは、清掃や進入経路の封鎖など、薬剤以外の駆除方法も取り入れる

◆問い合わせ先:環境衛生課(電話241-7408、ファクス241-2567)

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