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感染症情報/麻しん(はしか)

ページ番号:0000000273 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

麻しん(はしか)とは(届出基準と届出様式)

 麻疹ウイルスによって起こる感染症で、空気感染・飛沫感染・接触感染で感染します。

 感染力はきわめて強く、麻しんの免疫がない集団に1名の麻しん患者がいたとすると、12~14名が感染するといわれています(インフルエンザでは1~2人)。

 免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。近年は、麻しん含有ワクチンの2回接種が行われ、麻しんに感染する方の人数は減っています。

 平成27(2015)年3月27日、WHO西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。しかし、その後も海外で感染した患者やその接触者を発端として、国内での集団感染が散見されています。

症状

 感染すると、約10~12日後に、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。

 38度前後の発熱が2~4日間続き、倦怠感(小児では不機嫌)があり、上気道炎症状(咳、鼻水、くしゃみなど)、結膜炎症状(結膜充血、目やになど)が現れて、次第に強くなります。乳幼児では下痢や腹痛を伴うこともあります。また、口の粘膜に白い小さな斑点(コプリック斑)が現れます。

 一度熱が下がりますが、半日ぐらいで再び上昇し、39.5度以上の高熱が続きます。また、同時に発しんが耳の後、首、額から出現し、その後全身に広がっていきます。高熱は通常3~4日続いた後下がり、発しんもしだいに消えていきますが、しばらくは色素沈着が残ります。

 肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎を発症すると言われています。その他、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻疹ウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。

広島市の報告状況(全数把握疾患報告数(2000年~最新週))

麻しんの年間報告数グラフ  

※全国の発生動向については、「麻疹とは<外部リンク>(国立感染症研究所)」からご確認ください。

予防方法

 麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。予防接種を受けることが最も効果的な予防方法です。また、患者に接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの接種をすることで、麻しんの発症を予防できる可能性があります。

予防接種の累積接種率について

 発生の予防及びまん延の防止には、対象者の95%以上が2回の接種を完了することが重要であるといわれています。

 広島市における、令和5年度の第2期累積接種率(12月末速報値)は72.8%です。(図)

 【図】広島市における麻しん・風しん予防接種の累積接種率の推移
麻しん風しん予防接種の累積接種率

予防接種について

 詳しくはこちらをご確認ください。

 予防接種についてのお問い合わせは、各区保健センターまたは健康福祉局健康推進課(電話504-2622)まで。

参考