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広島市いじめ防止等のための基本方針(平成31年4月改定)/別紙

ページ番号:0000106748 更新日:2020年2月7日更新 印刷ページ表示

いじめの防止等に向けて実施する取組~いじめに関する総合対策~

1 いじめの未然防止

(1)生命を尊重する態度や思いやりの心の育成

ア 学校の授業の中で行う内容
  • 児童生徒が、善悪を判断し、実践するたくましい自立心を身につけるための規範性を育む道徳教育プログラムを実施する。
  • 被爆の実相や復興の過程を理解し、生命の尊さや平和で持続可能な社会の実現について考える平和教育プログラムを実施する。
  • 道徳の授業を家庭や地域に公開し、各校の道徳教育について相互理解を図ることによって、児童生徒の命の大切さや思いやりの心を育む「みんなで語ろう!心の参観日」を実施する。
  • 良質な人間関係を促進し、児童生徒の対人関係や学習への適応感を高めるため、各教科における協同学習を実施する。

(2)自ら善悪を判断し行動する力の育成

ア 学校の授業の中で行う内容
  • 対人関係を円滑に運ぶための知識と具体的な技術やコツを習得させるためにスキル教育を実施する。
  • インターネット等を通して行われるいじめを防止するため、情報モラル教育を実施する。
イ 児童会、生徒会が主体となって行う取組

いじめの防止に向けた気運を高めるために、以下のような取組期間を設定し、校内でいじめの撲滅や命の大切さを呼びかける活動などを主体的に行う。

  • 4月中に「楽しい学校づくり週間」を設定する。
  • 9月を「いじめ防止取組強化月間」に設定する。

(3)家庭、地域、学校が連携した「いじめを生まない支持的風土」の醸成

ア 家庭、地域と連携した取組~体験活動の充実

いじめの未然防止には、いじめは対人関係における問題であるという視点に立ち、体験活動などを通じて、児童生徒同士の心の結びつきを深め、社会性を育む教育活動を進める必要があるため、以下のような取組を行う。

  • 総合的な学習の時間等における職場体験、農業体験を実施する。
  • ふれあい活動推進協議会等による体験活動を実施する。
  • まちぐるみ「教育の絆」プロジェクトにより、家庭・地域による教育支援活動や体験活動、学校による地域貢献活動を実施する。
イ 家庭、地域に対する啓発活動
  • いじめが児童生徒の心身に及ぼす影響やいじめを防止することの重要性等について、保護者、地域住民への啓発を行うためスクールカウンセラーによる保護者、地域住民対象の講演会を開催する。
  • インターネット上でのいじめの防止には、保護者への啓発が必要であるため、保護者等を対象とした電子メディアに関する講習会を開催する。

2 いじめの早期発見

  • いじめ問題に悩む子どもや保護者等に対する相談の充実を図り、課題の改善・解決に向け、支援・援助を行うため24時間対応の電話相談窓口「いじめ110番」を実施する。
  • 「子どものいじめ」に関する具体的情報を広く市民からメールで提供してもらい、その解決に向けて取り組むため広島市ホームページ上へ「子どものいじめ」に関する情報提供窓口を設置する。
  • インターネット上でのいじめの早期発見に努めることにより、被害の拡大を防止するためのネットパトロールを実施する。
  • 学校のいじめの問題に対する取組状況を確認するために教育委員会が作成したチェックリストを活用した取組の検証・改善を行う。
  • 定期的なアンケート調査を実施するとともに、児童生徒がアンケートに自分の悩みを書きやすいように質問の仕方や内容、記名無記名の選択、提出方法などについて工夫改善をする。
  • アセス(学校環境適応感尺度)などを活用し、児童生徒の適応感や学級集団の状態の見立て、把握を定期的に行う。
  • 児童生徒及びその保護者がいじめに係る相談を行う体制として各学校に「ふれあい相談窓口」を設置し周知する。
  • 小学校の生徒指導に係る組織体制を充実・強化するため、小学校に生徒指導主事を配置する。

3 認知したいじめへの適切な対応

  • いじめの早期発見・早期対応の強化を図るため心理の専門家であるスクールカウンセラーを全校に配置する。
  • 社会福祉等の専門的な知識・技術を用いて、問題を抱える児童生徒等の支援を行う福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーを配置し、いじめの早期発見・早期対応を強化する。
  • 問題行動を起こす児童生徒や学校への支援を行う生徒指導支援員(元警察官)を配置し、いじめの早期発見・早期対応を強化する。

4 教職員の資質能力の向上

いじめの問題をはじめとして、多様な問題が生じる教育現場には、教員間の適切な連携による組織としての力量の向上が何よりも大切であるため、以下のような研修を通じて教員の資質の向上を図る。

  • 経験年数に応じた体系的な研修を実施する。
  • 職責に応じた体系的な研修を実施する。特に、生徒指導主事、教育相談・支援主任に対し、集中研修を実施する。
  • 集中研修を反映した校内研修の計画的な実施のため、具体的な実践例・研修資料を示すとともに、各校の取組状況を適宜把握する。
    研修内容(例)
    • 生徒指導主事の役割と校内体制づくり
    • 予防的生徒指導の推進
    • 命の大切さを実感できる教育に向けて
    • 人権尊重の理念の理解と体得
    • 一人一人を大切にする指導の在り方
    • 子どもの理解と生徒指導
    • いじめへの適切な対応
    • 危機管理(事例研修) など

5 関係機関との連携

  • 「広島市いじめ問題対策連絡協議会」を開催し、いじめ防止等に関係する機関及び団体の連携を強化する。
  • 「少年サポートセンターひろしま連絡調整会議」を開催し、警察、児童相談所等との連携を強化する。
  • 広島市に所在する小学校、中学校及び高等学校と各警察署で構成する「広島市ブロック学校警察連絡協議会」を開催し、いじめ等の問題行動の未然防止を図る。

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