本文
広島市監査公表第27号
令和3年11月24日
広島市監査委員 政氏 昭夫
同 井戸 陽子
同 宮崎 誠克
同 森畠 秀治
地方自治法第252条の38第6項の規定により,広島市教育委員会から監査の結果に基づき措置を講じた旨の通知があったので,当該通知に係る事項を別紙のとおり公表する。
なお,併せて通知のあった監査の意見に対する対応結果についても,当該通知に係る事項を公表する。
(別紙)
1 監査結果及び監査意見公表年月日
令和2年2月6日(広島市監査公表第3号)
2 包括外部監査人
大濱 香織
3 監査結果に基づいて講じた措置及び監査意見に対する対応結果通知年月日
令和3年11月22日(広市教青育第130号)
4 監査のテーマ
広島市が出資している法人の「ヒト・モノ・カネ」に関する財務事務の執行について
5 監査の結果(指摘事項)及び措置の内容
⑴広島市三滝少年自然の家・広島市グリーンスポーツセンター(指定管理)(指定管理者の業務である備品管理の不備について)
(所管課:教育委員会事務局青少年育成部育成課)
監査の結果 |
措置の内容 |
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往査の前に備品管理台帳の提供を受け,往査日にサンプル27点につき,確認作業を行ったところ,以下の備品に問題があった。 |
監査の実施を受け,指定管理者にその所在確認を指示し,その結果,2つの備品の所在が確認され,残り1つの備品については経年劣化により廃棄していた旨を報告させ,備品台帳から削除した。 |
⑵広島市三滝少年自然の家・広島市グリーンスポーツセンター(指定管理)(利用者満足度アンケートの一部未実施について)
(所管課:教育委員会事務局青少年育成部育成課)
監査の結果 |
措置の内容 |
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平成31年3月31日の日付で,「広島市三滝少年自然の家及び広島市グリーンスポーツセンター業務実施報告書(平成30年度)」(以下「H30業務実施報告書」という。)が指定管理者から,教育委員会青少年育成部育成課に提出されている。そのうちの「H30業務実施報告書のチェックリスト」の中の「5 利用者ニーズの把握及びそれを踏まえた管理運営の実施状況(指定管理者によるアンケートの実施等)」においては,提出の有無と記載の有無の欄に「有」となっていた。 |
監査の結果を踏まえ,利用者のニーズや満足度をより把握することができるアンケート調査となるよう,令和元年10月から,年間を通して指定管理者にアンケートを実施させることとした。 |
6 監査の意見及び対応の内容
⑴広島市三滝少年自然の家・広島市グリーンスポーツセンター(指定管理)(耐震化が施されていない三滝少年自然の家についての応急処置的な避難対策について)
(所管課:教育委員会事務局青少年育成部育成課)
監査の意見 |
対応の内容 |
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広島市は,老朽化が進み,建替えか耐震補強かも視野に入れて三滝少年自然の家の耐震診断を行った。本館棟・食堂棟・体育館棟のいずれにおいても,Is値(構造値新指数)が0.3未満であり,倒壊する危険性が高いという診断結果であった。 |
本施設については,新耐震基準以前の建築物であることや建築後40年以上経過していることを踏まえた抜本的な対応方策を検討する必要があるが,こうした検討には日時を要することから,利用者の方々が現在の施設を安全に安心して利用していただけるよう,指定管理者とともに,避難経路の周知や誘導の訓練など安全対策により一層努めていく。 |
⑵広島市三滝少年自然の家・広島市グリーンスポーツセンター(指定管理)(ロビー上の2階床下収納の中の荷物について)
(所管課:教育委員会事務局青少年育成部育成課)
監査の意見 |
対応の内容 |
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この施設の耐震性には相当の問題がある。現状においては,耐震化か建替えかの方向性を検討中である。 |
監査の実施を受け,不測の事態が生じる場合も否定できないので,令和2年1月に床下収納の中の備品等を全て他の保管場所に移動させた。 |
⑶広島市青少年野外活動センター・こども村事業に対する補助(清掃業務について)
(所管課:教育委員会事務局青少年育成部育成課)
監査の意見 |
対応の内容 |
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往査時に確認したトイレは,定期的に清掃されているようには見えないほど砂とよごれが目立った。女子トイレの汚物入れ付近も定期的に拭かれているようには見えない汚れ方をしている。また,障害者用のトイレには,車いすが3台置かれていた。 |
青少年野外活動センターは,公益財団法人広島市文化財団が設置し運営している施設であるが,監査の意見を踏まえ,利用者が快適に使用できるよう,令和2年1月に清掃の徹底について施設管理者に依頼した。
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