高齢者虐待のない地域を目指して
ーSOSのサインに気付いた時はご相談くださいー

 高齢者虐待は、どこの家庭でも起こりうる身近な問題です。早期に支援に繋げることで、未然に防ぐことが可能です。
 地域包括支援センターや地域支えあい課へご相談ください。

◆問い合わせ先:地域支えあい課(電話821-2810、ファクス821-2832)

 高齢者虐待は、介護疲れや介護者の病気、経済困窮などが背景にあることも少なくありません。高齢者がいつも同じ服を着ている、自宅から怒鳴り声が聞こえるといったサインは、高齢者や介護者からのSOSかもしれません。


■悩みは人それぞれ

・介護疲れ、介護ストレス
・高齢者の病気(認知症、要介護)
・介護者の理解力の不足や低下
・介護者の知識や情報の不足
・その他
 (経済困窮、高齢者と介護者のこれまでの関係、成育歴など)
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■こんなことが虐待にあたります


虐待種別 具体例
身体的虐待 ・叩く、引っ掻く、殴る、物を投げる
・身動きが取れないように手足を縛る
介護、世話の放棄・放任 ・食事などを与えない
・必要な医療・介護を受けさせない
心理的虐待 ・怒鳴る、威圧的な態度で接する
・無視、嫌がらせをする
性的虐待 ・わいせつな行為を強要する
・衣類を着せない
経済的虐待 ・高齢者自身の財産や金銭を無断で使用する
・生活に必要な金銭を使用させない、制限する
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■高齢者とその家族を支える私たち


気になることは地域包括支援センターへ

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阿戸・矢野地域包括支援センター
村上哲平(むらかみてっぺい)センター長

 虐待になる前の早い段階で高齢者や家族のちょっとした悩みに気付くには、地域の繋がりが大切です。実際に地域の方がSOSのサインに気付き、支援に繋がったケースも少なくありません。地域包括支援センターは、地域のサロン等で高齢者虐待の研修会を行っています。その中で「介護者を支援するための相談」と思っていただけるようお伝えしています。

◆問い合わせ先:詳しくは市ホームページで

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介護者同士で悩みを分かち合う

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安芸区認知症の人と家族の会
魚谷啓悟(うおたにけいご)会長

 介護をしている人だけでなく、介護が始まる前の人も、経験のある先輩と交流することでヒントを得られるかもしれません。介護者が元気でいるためには、悩みを分かち合い、情報交換することが大切です。月に1回勉強会や座談会を開催しています。
 相談先の一つとして会への参加もご検討ください。

◆問い合わせ先:詳しくは市ホームページで

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高齢者を地域で見守る

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区民生委員児童委員協議会
高齢者福祉部会
山内京子(やまうちきょうこ)会長

 地域にお住いの高齢者の人へチラシなどを配る時、直接お渡しすることで、顔の見える関係づくりに努めています。はじめは人との交流が苦手な様子であっても、相手の負担にならないよう訪問を継続することで、少しずつ心を開いてくださり、繋がりができたこともありました。地域全体で見守ることを意識しています。

在宅生活継続支援事業もご利用ください

◆対象者:広島市内に住む65歳以上の高齢者または要介護・要支援認定を受けている人を世話する家族など
◆会場:特別養護老人ホームくにくさ苑(阿戸町418-1)
◆内容:在宅介護指導員が自宅に訪問するなどし、ケアの方法や声の掛け方、周りに相談しづらい悩みごとなどについての指導や助言
◆申し込み方法:電話で、同苑へ
◆問い合わせ先:電話856-0222、ファクス856-0115
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悩みや不安な気持ちに寄り添います

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在宅介護指導員
室谷美佐(むろたにみさ)氏

 在宅で介護している家族は、一生懸命介護しているからこそ、高齢者に対してさまざまな感情を抱くことは自然なことです。介護の負担やストレスを他人に見せることは恥ずかしいことではありません。一人で抱え込まず、まずは話をしてみませんか?

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