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平成27年第11回教育委員会議(8月臨時会)会議録

平成27年第11回広島市教育委員会議会議録

 平成27年8月28日(金曜日)、平成27年第11回教育委員会議(臨時会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午前9時30分
  • 閉会 午後4時35分

2 出席委員

  • 委員(委員長) 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 藤本 圭子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員(教育長) 尾形 完治

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 塩山 慎二
  • 青少年育成部長 熊田 一雄
  • 学校教育部長 隅田 一成
  • 指導担当部長 湧田 耕辰
  • 教育センター所長 市川 昭彦
  • 総務課長 橋場 忠陽
  • 指導第二課長 野間 泰臣
  • 特別支援教育課長 児玉 安司
  • 生涯学習課長 林 達雄 

4 傍聴者等

 13名

5 議事日程

  • 議題1 平成28年度から使用する広島市立中学校用教科書の採択について(議案)【継続審議】
  • 議題2 平成28年度から使用する広島市立中等教育学校用教科書の採択について(議案)
  • 議題3 平成28年度使用広島市立高等学校用教科用図書の採択について(議案)
  • 議題4 平成28年度使用広島市立広島特別支援学校及び広島市立小・中学校(特別支援学級)用教科用図書の採択について(議案)
  • 議題5 広島市社会教育委員の委嘱について(議案)【非公開】
  • 議題6 平成28年度広島市立高等学校の入学定員について(報告)【非公開】
  • 議題7 平成27年度広島市教育委員会事務点検・評価報告書について(議案)【非公開】

6 議事の大要

井内委員長

 ただ今から、教育委員会議臨時会を開催します。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、溝部委員と栗栖委員にお願いします。
 それでは、議事に移ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりですが、議題1につきましては、教科ごとに審議を行うこととしており、資料の分量が多いので、別綴じにしております。また、本日は、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語の審議を順に行ってまいります。なお、議題2、議題3、議題4につきましても資料が多いので別綴じにしております。
 審議に入ります前に、お諮りしたい件がございます。本日、審議予定の議題5から議題7までにつきましては、広島市教育委員会議規則第7条第1項第5号及び第8号の規定に該当しますことから、審議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 それでは、異議なしと認めまして、議題5から議題7までについては非公開と決定いたしました。
 それでは、早速議題に入りたいと思います。議題1でございます。昨日に続きまして、議案第31号「平成28年度から使用する広島市立中学校用教科書の採択について」を議題といたします。本件は、昨日の前回会議に引き続いての審議案件でございます。議案の内容については、指導第二課長から説明を受けたいと思います。よろしくお願いします。

指導第二課長

 昨日に続いてよろしくお願いいたします。本日は、先ほど委員長からございましたように、平成28年度から使用する中学校用教科用図書の音楽一般、音楽器楽合奏、美術、保健体育、技術・家庭の技術分野・家庭分野、外国語の英語の採択について御審議をお願いいたします。
 それでは、まず、資料の1の4ページをお開きください。昨日御説明させていただいた手順でございます。広島市教科用図書採択審議会に、教育委員会からは、丸2でございますが、諮問をして、答申を受けた丸6、それを踏まえて御審議をいただけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。手順につきましては、昨日、説明いたしましたので割愛させてください。
 それから、5ページでございますが、これも昨日見ていただきました、教科書一覧の本日は、番号7の音楽一般から13の英語まで各者の教科書について御検討いただけたらと思います。次の6ページが発行者一覧の番号と略称、発行者の社名ですので、御参考にしてください。
 それでは、7ページの資料2を御覧ください。音楽一般から説明をいたします。音楽一般の1ページに進んでいただきたいと思います。まず、本市の実態でございますが、市内中心部に大ホールを備える文化施設を有するとともに、各区に区民文化センターを設置しており、広島交響楽団を始めとする優れた演奏を聴く機会や日頃の学習の成果を発表する機会に恵まれた地域であります。次に、生徒の状況ですが、日常的に、ポピュラー音楽に接する機会が多く、表現活動に興味・関心を示す生徒は多いのですが、読譜力を始めとする音楽活動の基礎的な能力が十分に身に付いていないことから、表現及び鑑賞の各活動を深めていくまでには至らないという課題がございます。
 次に、調査・研究の視点は、いずれの教科も同じ5観点で定めておりまして、視点を音楽一般では丸1から丸10まで、10視点で答申が出されております。
 それでは、次のページをお開きください。教育出版について、その抜粋を説明したいと思います。まず、答申の「2」の「主体的に学習に取り組む工夫」の「(1)学習意欲を高めるための工夫」の一つ目の丸(〇)印でございます。教科書は、巻頭を御覧ください。「With My Heart音楽はメッセージ」というところでございます、現代の著名な音楽家や演出家のメッセージを掲載しております。
 次に、「2」の「(2)」の一つ目の丸(〇)でございます。教科書は2年生、3年生の上、48から49ページを御覧ください。「音のスケッチ」というところで、各学年、2から3ずつの創作活動を取り上げており、活動1、2、3の順で、思考・判断し表現する一連の学習過程を示しております。
 次に、答申の「3」の「内容の構成・配列・分量」の「(2)発展的な学習に関する内容の記述の状況」についてですが、二つ目の丸(〇)印です。1年生の37ページを御覧ください。各学年の鑑賞教材において、「聴き比べてみよう!」のコーナーを設けて、比較聴取を通して鑑賞の学習をより深めようとしております。
 次に、答申の「5」の「言語活動の充実」の二つ目の丸(〇)印です。教科書は、1年生の33ページを御覧ください。各学年の鑑賞教材において、楽曲から聴き取ったことや感じ取ったことを書き込むための「伝えてみよう!」の欄を設けて、言葉で伝え合う活動を設定しております。
 以上、説明いたしました理由を付して、意見としては教育出版の教科書は、本市で使用する教科書として、「ふさわしい」となっております。
 答申の次のページをお開きください。教育芸術社でございます。「2」の「(2)」、一つ目の丸(〇)印でございます。教科書は2・3年生上の28から29ページをお開きください。「My Melody」及び「Let’s Create!」で各学年二つずつの創作活動を取り上げ、Warming up、1、2、3の順で思考・判断し表現する一連の学習過程を示しております。続いて、今お持ちの2・3年生の34ページをお開きください。答申は今御説明いたしました、丸(〇)印の次の丸(〇)印になります。思考・判断をさせるための問いかけを吹き出しの形で示しております。
 次に、答申の次の丸(〇)印でございます。教科書は1年生の28ページをお開きください。各学年で「Grade up!」のコーナーを設け、パートの役割や曲の構成について考えさせ、思いや意図を持って創造的に表現させる学習活動を示しております。
 次に、答申の「5」の「(1)」の二つ目の丸(〇)印になります。教科書は、1年生の28ページをお開きください。ただ今説明いたしました、「Gradeup!」というコラム、それから、38ページを御覧いただきますと、「ここに注目してみよう!」のコーナーの吹き出しで、歌唱教材での表現の工夫の仕方について考えたことを話し合う活動をしております。それから、46ページを見ていただきますと、鑑賞教材で、楽曲を聴いて感じたことを話し合う活動を設定しております。答申の次の丸(〇)印でございます。2・3年生の下の31ページを御覧ください。鑑賞教材で、プレゼンテーションするための手順を示し、鑑賞曲のよさをプレゼンテーションする活動を設定しております。また、その手法を別の鑑賞教材で活用するように示しております。これが46ページに書いてございます。答申の次のページをお開きください。ただ今説明いたしましたような理由を付して意見として、教育芸術社の教科書は、本市で使用する教科書として、「よりふさわしい」という答申となっております。音楽一般についての説明は以上でございます。よろしく御審議をお願いします。

井内委員長

 はい、ありがとうございました。

総務課長

 委員長、資料の修正をお願いします。資料1の5ページを御覧ください。先ほど、本日7番の音楽から審議をお願いしたのですけれども、数学と理科、7、8がだぶっております。本日は、下の7番の音楽からということになりますので、修正をさせてください。

井内委員長

 音楽を9番にすればいいですか。

総務課長

 そうですね。9番以降、ちょっと順番をずらしてください。

井内委員長

 一つずつずらせばいいですね。はい、分かりました。

指導第二課長

 大変失礼いたしました。

井内委員長

 はい。5ページの修正をよろしくお願いします。
 それでは、ただ今御説明のありました、音楽一般について、採択審議会の答申の説明をしていただきました。御質問、御意見はございませんでしょうか。

溝部委員

 本市の実態として、読譜力が難しいという子供たちの実態があるのですけれども、読譜力を含めて、基礎的基本的な表現の基礎の扱いについて、どのように違うのか説明をお願いします。

指導第二課長

 音楽の基礎能力としては、生涯にわたって楽しく豊かな音楽活動ができるための基になる能力でございまして、委員のおっしゃったとおりで、読譜力、それから、発声力、発声法、それから音色やリズム、速度や強弱などというものを聴き取って、それらが生み出す特質や雰囲気を感じることが大切です。それは、例えば教育芸術社の1年生の教科書で見ますと、6、7ページをお開きください。ここでは、6ページでビンゴゲームということで、音符や休符など記号の名前を書くようになってございます。それから、次のページでリズムゲームということで、ゲーム形式でリズム遊びを示しています。それから、次の8、9ページをお開きいただいたら、「My Voice!」というところで、発声の練習がございます。それから、巻末の方にいっていただきましたら、76ページになります。音楽の約束というところで、五線譜とか音符、それから、78ページという形で示しております。一方、教育出版の方は、同様に冒頭でございますが、6ページをお開きください。レッツシングということで、発声法を示しています。それから、巻末になりますが、84ページでございます。楽典ということで、音符や五線等々、折込みになっております。こういう形で示しております。

藤本委員

 今の溝部委員の質問と重複するのですけれども、本市の生徒の課題として、読譜力の点が十分でないと。やはり、読譜力というのは、音楽の基本、基礎であって、なかなかそう簡単に身に付くものではないですし、また、課外で習い事として、ピアノを習っている子供と全くそういうことをしていない子供の差が非常に大きいわけですよね。そういった中で、読譜力を、そういった習い事をしていなくても身に付けるには、やはり、繰り返して何度か、そういったことについて反すうする機会がないと身に付かないと思うのですけども、そういった意味で2者の教科書を比べて、教育芸術社が優れているというような点で、何か審議会で意見が出たものがあれば、紹介してください。

指導第二課長

 今、見ていただいたページに、読譜力関係のものがあるのですが、教育出版では、1年生の6ページでございます。教育芸術社では、1年生の8ページ、そこで、基礎・基本の定着を図る。それから、教育芸術社の2・3年生の上、11ページです。発声法ということになりますが、「My Voice!」というところで、取り上げてあります。それから、その隣の10ページの「Grade up!」というところでパートの役割と曲の構成などで、強弱をつけるとか、伴奏の特徴を示しています。
 また、2・3年生の下の15ページでございますが、発声法というか、歌声の出し方を取り上げています。それから、28ページを見ていただきましたら、「Let’s Create!」で曲の作り方を取り上げています。また、1年生、それから2・3年生の上・下という形で、繰り返して聴くことを学習するというコーナーを設けています。これが特徴的ではないかというような意見がございました。

鈴木委員

 表現及び、鑑賞の各活動を深めるということが、本市の課題であるということなのですが、鑑賞教材といいますか、こちらの数はどのようになっていますか。

指導第二課長

 答申の「3」の「内容の構成・配列・分量」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印でございます。教育出版の方は、鑑賞教材は、第1学年の教科書で6つ、2・3年の上で7、下で6の計19でございます。一枚めくっていただきますと、教育芸術社の方は、こちらは、まとめた形で記載されておりますが、鑑賞教材が計25という形で、19と25になっております。

溝部委員

 今、巻頭の辺りを見比べているのですけれども、教育芸術社の「音楽学習MAP」というのは、とても学習の見通しを立てるのに優れているのではないかと思って見ているのですが、同じようなものがもう一つの者にありますか。

指導第二課長

 教育出版の2・3年生の下の48ページを御覧ください。ちょっと趣旨が違うかも分かりませんが、音の要素について示しています。それから目次のところになります。いずれの学年を見ていただいてもいいのですが、音楽の要素を捉えながらとか、様々な音楽文化、歌い合わせ、という形で、どのような要素が中心になるのかを示しております。

溝部委員

 問題解決的な学習ということで、創作活動の違いについてあればお願いします。

指導第二課長

 創作活動ということでいえば、教育出版の2・3年生の上の48から49ページをお開きください。「音のスケッチ」というコーナーがあります。ここで、各学年で2から3つ創作活動を取り上げています。教育芸術社の方は同じ2・3年の上で、比較いただいたらと思うのですが、28から29ページを御覧ください。「Let’s Create」「My Melody」という形で、各学年、2つずつ活動を取り上げております。さらに、教育芸術社は、2・3年生の上の34ページをお開けください。吹き出しの形で、問いかけを示してございます。それから、協同的な学習の設定ということでいえば、教育出版の方は、全7教材ございまして、そのうち、2・3年生上の51ページになりますが、一つの教材のペア学習を設定しております。他の箇所には明記はないのですが、グループ活動という形では示しております。それから、教育芸術社の方は全部で6教材あるのですが、そのうち3つの教材でグループ学習をするようにしています。例えば、2・3年生の上の30ページ。それが1年生の教科書、2・3年生の下にございます。1年生は30ページ、2・3年生は下の方の28ページにございます。

尾形委員(教育長)

 目次からずっとたどっていってみると、活動目標というか、例えば合唱なり、鑑賞にしろ、表現をするにしても、そこにこういう目当てを持って、こういう目的を持って歌おうとか、演奏しようとか、そういう目標が、教育芸術社では、歌おう、拍の流れにのって明るい声で歌おう、構成を感じ取って演奏をしようなど、それぞれの目標が分かりやすく書かれているように感じたのですが、そういったようなものは、意見として出なかったですか。

指導第二課長

 はい、教育長のおっしゃる目次のところを見ますと、学習する曲の上に、何々しようという形で載せてあって、そのページを開きますと、冒頭に同じものがあるというような形で示してございます。教育芸術社の方は、先ほど溝部委員がおっしゃった、「音楽学習MAP」というところで示しているという特徴があります。教育出版の方は、例えば2・3年生上の6ページを見ていただきますと、7ページでも結構なのですが、左方に目標を示すという形で示しているという違いがございます。

尾形委員(教育長)

 音楽は、子供が歌ったり表現したりするわけだから、目当てをしっかり持って意識して歌えるとか、演奏できたらいいのではないかと思います。それからもう一つ聞きたいのは、共通教材が入っているのは間違いないが、共通教材以外の曲は、それぞれの考え方で入っていると思います。生徒が楽しんで、みんなで共通教材以外の曲を歌うことがあると思うので、共通教材以外の曲についての特徴を教えてください。

指導第二課長

 中学校では学習指導要領で取り上げるべき共通教材というものが決まっております。それは当然、全ての教科書で取り上げているのですが、それ以外でも曲数については、先ほど答申で見ていただいたのですが、それぞれで取り上げています。ポピュラー曲も取り上げておりますし、古くから歌い継がれている曲もありますので、そこのところの違いはないです。

井内委員長

 日本の伝統音楽の扱い方というのは、2者で差がありますか。

指導第二課長

 それについても、特段の違いはないと思われます。例えば1年生の教育出版の目次を見ていただきますと、ピンクのところにありますが、日本の民謡と芸能、箏曲「六段の調」を「日本とアジアをつなぐ」で取り上げております。2・3年生の上の目次を見ていただきますと、雅楽。それから、下の目次を見ていただきましたら、能と文学を取り上げています。同様になりますが、教育芸術社の1年生の目次のところを見ていただきますと、右のページになりますが、「六段の調」に日本の伝統音楽に親しもうという、筝曲を扱う形になっております。そして、2・3年生の上で、歌舞伎、長唄、文楽、日本の郷土芸能、民謡、それから、下の方で、雅楽をそれぞれ取り上げております。

井内委員長

 差はないということですね。他によろしいでしょうか。今の御質問、御質疑を聞いておりますと、思考力・判断力を養うという意味では、教育芸術社の教科書の方が、問いかけの形で分かりやすい見出しとなっています。また、鑑賞教材の数が、教育芸術社の方が少し多い。19と25でしたか。それから、「音楽活動MAP」というのは、確かに生徒にとっては分かりやすいかなという気がいたします。そういう点で、音楽一般につきましては、この教育芸術社の方が「よりふさわしい」ということで、音楽一般は、教育芸術社の教科書を採択したいと思いますが、いかがでございましょうか。
 (異議なし)
 はい、それでは音楽一般は、教育芸術社の教科書を採択したいと思います。ありがとうございました。
 それでは、続いて音楽の器楽合奏について、審議会の答申の説明を指導第二課長の方からお願いいたします。

指導第二課長

 それでは、器楽合奏の1ページを御覧ください。まず、本市の実態につきまして説明をしております。これは先ほどの一般と同じです。それから、次の生徒の状況につきましても、同じでございます。続いて調査・研究の視点でございますが、丸1から丸9まで定めております。一般との違う視点というのは、丸9になります。
 それでは、次のページを御覧ください。まず教育出版です。「2」の「(1)」の三つ目の丸(〇)印でございます。教科書は97ページを御覧ください。巻末に当たります、「名曲旋律集」で、歌唱共通教材の楽譜に筝で演奏できる楽譜を付し、歌のイメージを持って演奏に取り組めるようにしております。
 次に、答申の「2」の「(2)」の丸(〇)印でございますが、7ページを御覧ください。「音のスケッチ」というのがございます。3つの創作活動を取り上げて、うち2つで、活動1、2、3という順で思考・判断、表現する一連の学習過程を示しています。37ページを見ていただきますと、創作活動が取り上げてございます。それから、68ページ「音のスケッチ」では、活動1、2、3という順で示しています。
 それから、答申の「5」の丸(〇)印です。教科書は18ページを御覧ください。「自分が興味を持った方の作品について、みんなに紹介する文章を書いてみよう」、それから、34ページを見ていただきますと、「曲全体を通して聴いて、自分が一番面白いと感じた部分をみんなに紹介する文章を書いてみよう」など、言語活動例を示しております。以上、説明いたしました理由を付して、意見としては、教育出版の教科書は、本市で使用する教科書として、「ふさわしい」となっております。
 答申の次のページを御覧ください。教育芸術社となっております。まず、「1」の「(1)」の三つ目の丸(〇)印です。教科書は10から11ページをお開きください。リコーダーの基礎的な奏法を身に付けるためのポイントをQ&A方式で示しております。
 次に、答申の「2」の「(1)」の四つ目の丸(〇)印でございます。教科書の7ページを御覧ください。「音を聴いて確かめよう」というコーナーがございます。より豊かな表現を工夫するためのヒントを示しています。それが随所にございます。18、19ページというように随所にございます。
 それから、答申は「2」の「(2)」の一つ目の丸(〇)印でございます。教科書は31ページになります。「My Melody」などで、3つの創作活動を取り上げ、手順丸1、丸2などの表し方で、思考・判断、表現する一連の学習過程を示しています。
 続いて、答申は次の丸(〇)印になります。教科書は78ページです。「アンサンブル」で「楽器の組み合わせ方を工夫しよう」というコーナーを設けて、思考・判断、表現する学習を設定しております。
 次に、答申の「5」の丸(〇)印になります。教科書は51ページを御覧ください。「アンサンブルセミナー」というのがありまして、「Grade up!」のコーナーを設け、グループで話し合いながら思考・判断したり、表現したりする言語活動例を示しております。また、工夫する視点を吹き出しで示しております。これは、53ページということでございます。
 答申の次のページを御覧ください。以上、説明いたしました理由を付して、意見としては、教育芸術社の教科書は、本市で使用する教科書として、「よりふさわしい」となっております。説明は以上です。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 はい、ありがとうございました。ただ今、音楽の器楽合奏について指導第二課長から審議会の答申の内容の説明をいただきました。御質問、御意見、いかがでしょうか。

溝部委員

 楽器の種類は、ほとんど同じなのですけれども、打楽器が入っていたり、入っていなかったりするように思います。その辺りはいかがですか。

指導第二課長

 楽器の種類につきましてはほとんどで同じで、打楽器については、教育芸術社の目次のところを見ていただきますと、15ページになります。打楽器を演奏しようということで、右に書いてございますような学習面の指導が示されております。一方、教育出版の目次を見ていただきますと、右のページに太鼓について示しております。また、他の打楽器についても示してあります。

溝部委員

 打楽器は教科書の中で示さなくてもいいということになっているのですか。

指導第二課長

 はい。

溝部委員

 どちらでもよいということですね。

鈴木委員

 教育芸術社の方は、ところどころに話し合う活動が設けてあり、数もかなり多いように思ったのですけれども、教育出版の方はいかがでしょうか。

指導第二課長

 今おっしゃったように、教育芸術社の方は、例えば51、52、53ページに話し合い活動と記載してございますが、教育出版では、そういった活動の記載はございません。ただ、器楽でございますので、一人で演奏することもありますし、合奏ということもございます。その中で、工夫しながら合奏する部分や話し合った方がよりよい合奏になることはあろうかと思います。

鈴木委員

 話し合いの場というと、それは、器楽の場合、鑑賞だと思うのですね、鑑賞力を付けるのに、ふさわしい内容になっているのかなと思いました。

井内委員長

 扱われている楽曲の数に違いがありますか。

指導第二課長

 楽曲の数につきましては、教育出版が67曲、教育芸術社が55曲ということで、教育出版が多くなっています。これは、学習指導要領には取り扱う表現教材の範囲や観点として、1年生では、我が国及び諸外国の様々な音楽を聴き、指導の狙いが適切で、生徒にとって平易で親しみやすい課題、2・3年生では、生徒の意欲を高め親しみの持てる音楽と示されております。こうしたことから、楽曲のカテゴリーではなく、楽曲の難易度や親しみやすさということに重点を置くように考えられております。そういった観点では、12曲という差がございますが、曲数の違いに大きくとらわれる必要はないと思います。

井内委員長

 教育芸術社の教科書の方で取り上げられている楽曲の方が親しみやすいなどということは、個人の判断もありますし、一概には比べにくい。数にはこだわっていないということで理解したらいいですね。

指導第二課長

 はい。

尾形委員(教育長)

 両者の目次を比較した時に、教育芸術社の「アンサンブルセミナー」は合奏、すなわち合わせて演奏しようというところに当たると思うのですが、「Grade up!」に、どういう目当てを持って演奏しようとかの工夫点や着目点が示されているという気がします。教育出版の方はどのような形でまとめられたりしていますか。

指導第二課長

 例えば教育出版の75ページを見ていただきますと、演奏のポイントというところにございます。教育芸術社の方は、今教育長がおっしゃったように「Grade up!」とか「アンサンブルセミナー」という形でステップを踏んでからやっていくというところに違いがございます。

溝部委員

 それと関連して、音を聴いて確かめようというコーナーが教育芸術社にありますけど、音楽の基本的なこととして、音を聴いて、自分で確かめて演奏していくということが非常に大事なのですが、そういうような表現活動の基本的なものが教育出版にございますか。

指導第二課長

 今の音を聴いて確かめようというところは、教育芸術社の7ページにあります。それと同様のものは、教育出版では、リコーダーのコツのところになりますが、6ページになります。タンギングという形で示しております。合奏、音合わせのコツということでは載っておりません。

井内委員長

 他は、いかがでしょうか。今の御意見を伺っていますと、教育芸術社の教科書で「アンサンブルセミナー」や「Grade up!」などにおいて、グループで話し合っていい音を出そうと工夫するということは、我々が目指しているカリキュラムに合致しているのではないかなという御意見が妥当なものだと思います。音を聴いて確かめるというコーナーで、具体的に書いてあるという方が分かりやすいのではないかなという気がいたします。楽曲数の差というのは、あまりこだわる必要がないと思います。そういうことを勘案して、この音楽の教科書については、教育芸術社の教科書が「よりふさわしい」と考えられますので、音楽の器楽合奏は、教育芸術社の教科書を採択ということにしたいと思いますが、いかがでございましょうか。
 (異議なし)
 はい、それでは、音楽の器楽合奏は、教育芸術社の教科書を採択ということにしたいと思います。ありがとうございました。
 はい、それでは続きまして美術について、答申の説明を指導第二課長の方からお願いいたします。

指導第二課長

 それでは、美術の1ページを御覧ください。まず、本市の実態でございますが、美術作品などに直接触れることができる文化的施設が多い市街地を持っております。また、山林を主体とした自然豊かな地域や沿岸部など、変化に富んださまざまな環境が見られるところにあります。生徒の状況といたしましては、美術への関心・意欲が比較的高く、学習に意欲的に取り組む生徒が多い一方で、生活経験の不足から、自ら主題を設定し、計画的に制作したり、自分の価値を持って、批評し合ったりする力に課題がございます。
 調査・研究の観点5つに対して、美術では視点の丸1から丸9まで定めております。次のページを御覧ください。
 開隆堂出版についてです。抜粋して説明をいたします。「2」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印でございます。教科書は1年生の21ページを御覧ください。各題材の末尾に「ふりかえり」を設けております。4つの観点、「関心・意欲・態度」「発想・構想」「創造的な技能」「鑑賞」で、生徒が自己評価できるように示しております。
 答申の次のページになります。「5」の「(1)」の三つ目の丸(〇)印になります。教科書は2・3年生の69ページを御覧ください。「デザインで伝える」あるいは「デザインする心」などで、マインドマップやブレインストーミングを活用した話し合いやプレゼンテーションなどの言語活動例を写真を付して示しています。
 続いて、光村図書出版、次のページでございます。ここでは、「2」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印です。教科書は2・3年生の32ページを御覧ください。各題材の目標を題材名の横に、先ほどの4つの観点ですが、4つの観点で示すとともに、各目標の横にチェックできる枠を設けて、生徒が自己評価できるようにしています。また、目標の下にQマークを付して、形や色、材料などのことや、それらがもたらすイメージについて考えさせるための問いかけを示しています。
 答申の丸(〇)印を一つ飛ばしていただいて、三つ目の丸(〇)印になります。教科書は1年生の32ページを御覧ください。電球マーク、あるいは、ハートマークなどを付して、学習を進める際のヒント、あるいは道徳との関連を示しております。
 次に、答申の「2」の「(2)」の三つ目の丸(〇)印、教科書は2・3年生の方の55ページを御覧ください。生活と関連の深い活動に、「生活に生かそう」というマークを付けております。これは、同じく2・3年生の69ページにもございます。
 答申の次のページをお開きください。「5」の「(1)」の四つ目の丸(〇)印になります。今見ていただいた、2・3年生の教科書の57ページを御覧ください。鑑賞レポートや調査レポート、アイデアスケッチの言語活動例を示しております。これは、少し返っていただきますと、2・3年生の52ページなどにございます。
 それから、答申の次の丸(〇)印でございます。教科書は2・3年生の2、3ページ、巻頭です。「うつくしい!」というものがあります。作品を見開きで大きく掲載し、思いや考えを説明し合ったり、自分の価値意識を持って、批評し合ったりする言語活動例を示しております。以上、説明いたしました理由を付して、意見としては、光村図書出版の教科書は、本市で使用する教科書として、「よりふさわしい」という答申になっております。
 続いて、日本文教出版です。次のページを御覧ください。ここでは、「2」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印です。教科書は1年生の12から13ページをお開きください。各教材の目標を題材の横に4つの観点で示しております。
 続いて、答申の一つ丸(〇)印を飛ばして、「2」の「(1)」の三つ目の丸(〇)印になります。教科書は1年生の35ページをお開きください。「POINT」マーク、あるいは三つ葉マークを付して、学習を進める際のヒントや道徳との関連を示しております。
 答申の次のページをお開きください。「5」の三つ目の丸(〇)印になります。教科書は2・3年生の下、33ページをお開きください。題材として、「魅力が伝わるパッケージ」という箇所でございますが、企画を説明し合ったり、企画を決定する話し合いやプレゼンテーションしたりする活動を設定しております。
 答申の次の丸(〇)印です。教科書は2・3年生の上、43ページをお開きください。アイデアスケッチやリサーチレポート、企画書などの言語活動例を示しております。
 以上、説明しました理由を付して、意見としては、日本文教出版の教科書は、本市で使用する教科書として、「ふさわしい」という答申になっております。美術については以上です。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 ありがとうございました。ただ今、美術について指導第二課長から採択審議会の答申の説明がございました。それにつきまして、何か御質問、御意見等ございませんでしょうか。

栗栖委員

 本市の実態のところで、生活経験の不足から、自ら主題を設定し計画的に制作したり、批評し合ったりする力に課題が残るという記載がありますが、具体的にはどういうことなのでしょうか。特に生活経験の不足からというのが具体的なイメージが思い付かないので。

指導第二課長

 生徒の状況のところですね。生活経験の不足から主題を設定できないというのは、例えば教師がこれについて描いてみなさいとか、これについて感じ取ってみなさいということを提示して、それを制作したりすることはできるのですが、自らがこれを作ってみようとか、これを描いてみようという、主題とか課題設定ということになると、創意工夫しながら、自分が作りたいと思うものをなかなか決めることができないという状況があります。それは、核家族の中で生活をするということもありますし、人との関わりがあまりできていないとか、社会体験があまりできていないという状況から、興味関心を抱くものであるとか、課題が何なのか見つける力を損じているのではないかというようなことを審議会の方でまとめております。

栗栖委員

 そういうことに関していうと、3者のものを比較してみると、例えば光村図書出版と日本文教出版の場合は、それぞれ4つの観点を示して、それに対して提示している部分があるという記載があります。開隆堂出版にも、4つの観点というのがあるのですね。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 振り返りということと、目標を4つの観点で示すということで、光村図書出版の方が「よりふさわしい」というようなことなのですが、その優位性というのはどういうところになるのでしょうか。

指導第二課長

 開隆堂出版の1年生の21ページを開いていただけますか。4つの観点について、振り返りということで、右下の方に示してあります。それが、光村図書出版では、例えば1年生の34ページを見ていただきますと、右上に目標というのがありまして、4つの観点が示してあります。それから、Qマークというものがあります。日本文教出版は、例えば12ページを見ていただきますと、「学びのねらい」ということで4つの観点を示していて、いずれの者も観点で示しております。ただ、その示し方として、学習の冒頭に目標として示しているものがいいのではないか。さらに、チェック欄があるものがやはりいいのではないかというような意見が審議会の中で出ています。

鈴木委員

 今のことに関係しますが、美術というのは、特別に美術館に行ってみるというのがあるのですけれど、普通の生活の中にあることに気付かせるという点で、光村図書出版の2年生、3年生の方の最初の見開きのところに、朝起きてから夜寝るまでの美術があって、いろんなところで目に入るものなのだということが示されていると思いましたが、これは、他者においてはどうですか。

指導第二課長

 日常的に触れるという意味では、今、おっしゃった光村図書出版ですね。それが他者では、例えば開隆堂出版の1年生の巻頭にあります。折込みのところで、美術って何だろうという形で示しています。日常生活の時間を追ってという形では、開隆堂出版の中には示されていません。それから、日本文教出版の場合は、1年生の目次に、出会いと広がりというのがあります。こういう形で、日常生活からという形を示してあります。

鈴木委員

 生活の経験の不足というのがありましたけど、美術があるのに気が付いていないということがありますので、このような時間軸で示してあると、通常は意識していないけれど、美術というものは身の回りにあって、非常に気付きやすいものかなというように思いました。もう一点、今の見開きのところなのですけれども、光村図書出版の見開き部分ですが、教科書で使われているマークの説明をいただいたのですが、生活に生かそうというところもあると思うのですね。それは他者ではどのようになっていますか。

指導第二課長

 マークのことでいえば、開隆堂出版では、1年生の折込みをめくっていただきましたら、マークの説明がございます。それから、日本文教出版は、冒頭の目次のところにマークについての説明がございます。生活に生かすという観点では、各者このようになります。

鈴木委員

 生活に生かすというのは、特徴的な部分ということですね。

溝部委員

 本市の実態にもありますけれども、自分の価値を持って批評し合ったりすることに課題があるとありますが、言語活動として、話し合ったり、評価し合ったり、批評し合ったりというようなことをどのように扱っておられますか。

指導第二課長

 例えば開隆堂出版の2・3年生の69ページを御覧ください。デザインを生かそうということで、グループで話し合ったり発表し合ったりする活動を示しています。これが、光村図書出版では、2・3年生の52ページを御覧ください。みんなの工夫で環境ポスターを批評し合う活動を写真で段階を追って示してあります。また、47ページでは、作品の構想を話し合おうというような形でも示してあります。それから日本文教出版では、2・3年生の下の33ページを御覧ください。ここでは、地元商店の包装紙を作ろうという学習活動ですが、そこで、企画を決定するという内容となっています。

尾形委員(教育長)

 分量的には、2・3年生が上下巻に分かれているもの、分かれていないものとありますが、ページ数から見たら100ページなので、若干分かれている方がいいのかなと思うのですが、扱う分量については問題はないですか。

指導第二課長

 それはないです。

尾形委員(教育長)

 それから、光村図書出版の中に原寸大で鑑賞しようというのが至る所にありますよね。他者にも、見開きで原寸大に近いものがありますか。そして、扱いに差はないのですか。

指導第二課長

 原寸大ということでいえば、各者扱っております。見開きのような形にして。特徴的なのは、日本文教出版の2・3年生の上の24ページを開いていただいたら、浮世絵の富嶽三十六景があり、和紙を使って、再現したような形で示す工夫をしております。いずれの者も原寸大はあります。

溝部委員

 光村図書出版の電球マーク、あれが、本市の何の絵を描いたらいいか分からないというような発想が難しいという子供たちに対して、発想を広げるとか、発想のヒントになるようなマークかなと思って、今、見せていただいているのですけど、他者にございますか。

指導第二課長

 開隆堂出版では、例えば2・3年生の5ページ、目次のところですが、鑑賞のきっかけとなる問いかけという形では示しております。発想ということでいえば、この上に基礎的な技法や知識など、習得したい内容であるとか、その下の題材に関係する知識が示してあり、発想という言葉は出てきませんが、そのような示し方となっています。
 それから、日本文教出版のマークは、1年生の5ページにあります。ポイントということで、学習内容のポイント、参照というところで、関連する内容、考えるヒントを示しております。

井内委員長

 他はよろしゅうございましょうか。まず、御議論いただいているところからいいますと、言語活動の充実というところでいえば、光村図書出版のものが細かな配慮がしてあるという印象を持ちます。4つの視点というのがどの者にもあるのですが、その中で、光村図書出版の場合はチェック欄を付けていて、きちんとそれを自己評価できるというか、そういうように配慮がある。そのような点で、少し光村図書出版のものが「よりふさわしい」のではないかというように思われますので、美術につきましては、光村図書出版の教科書を採択するということでいかがでございましょうか。
 (異議なし)
 はい、それでは、美術につきましては、光村図書出版の教科書を採択するということにさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
 次へ進めさせていただきましょう。それでは続きまして、保健体育について指導第二課長の方からよろしくお願いします。

指導第二課長

 では、保健体育の1ページを御覧ください。まず、本市の実態でございますが、各区にスポーツセンターが設置されております。また、全国大会を開催することができる陸上競技場や体育館などの施設が充実している地域です。プロを始め、トップレベルのスポーツチームが数多くあり、優れたプレーを間近に観戦できる地域でもあります。
 次に、生徒の状況ですが、平成26年度の「全国体力・運動能力、運動習慣調査」によりますと、本市の生徒の体力の実態として、筋持久力、柔軟性、敏しょう性などに改善が見られますが、筋力や全身持久力に課題が見られます。また、運動することが好きな生徒が多い一方で、学習したことを実生活や実社会に生かそうとする生徒が少ないということが課題になっております。
 次に、5つの観点による視点については、保健体育では丸1から丸9について定めてございます。
 次のページを御覧ください。まず、東京書籍についてです。ここでは、「1」の「(1)」の三つ目の丸(〇)印です。教科書は、60、61ページです。各章末に知識の習得を確認する「確認の問題」と知識を活用して考える「活用の問題」で、2段階の問題を示しています。また、「学習を振り返ろう」で、知識の定着状況を自己評価できるようにしております。
 次に、「5」の二つ目の丸(〇)印になります。教科書は91ページを御覧ください。「活用の問題」のコーナーで、事例をもとに、運動や健康・安全に関する課題や課題解決方法をまとめる学習活動を示しております。これと同様のものが、153ページにもございます。
 次の丸(〇)印になります。教科書は、2、3ページ、巻頭を御覧ください。「保健体育の学習方法」で、「事例などを用いたディスカッション」「ブレインストーミング」「ロールプレイング」などの言語活動例を、イラストを交えて示しています。
 答申の次のページを御覧ください。大日本図書についてです。ここでは、「1」の「(1)」の四つ目の丸(〇)印です。教科書は、26、27ページをお開きください。大単元「運動やスポーツが心身の発達にあたえる効果と安全」です。その章末資料で、体力の要素と中学校で学習する運動との関係を示しております。
 続いて、答申の「2」の「(2)」の三つ目の丸(〇)印です。教科書は99ページになります。「傷害の防止」という単元の章末なのですが、その資料で、災害に備えておくための確認事項をチェックリスト形式で示しております。
 答申の次のページを御覧ください。ここでは、「1」の「(1)」の四つ目の丸(〇)印です。教科書は、16ページから19ページまでになります。小単元として「運動やスポーツの体への効果」ということになります。体力の要素を体つくり運動との関係で示しております。また、特設ページの「Challenge」で、運動の計画を立てる学習活動を示しています。これが18ページにあります。
 次に、答申の「2」の「(1)」の四つ目の丸(〇)印です。教科書は26ページを御覧ください。小単元の冒頭に「Question」というのがございます。学習内容と生活経験を関係付けた問いを示しております。
 続いて、答申の「2」の「(2)」の、五つ目の丸(〇)印になります。教科書は、66ページを開いてください。各章の最後に「学びを生かそう」というのを設けております。学習した内容を日常生活にどのように生かすことができるかについて書く活動を示しております。
 次に答申の「5」の二つ目の丸(〇)印です。教科書は93ページでございます。「活用」のコーナーで、事例をもとに、運動や健康・安全に関する課題や解決方法をまとめる学習活動を示しています。
 答申の次の丸(〇)印でございます。教科書は11ページになります。特設ページとして「Challenge」を設けて事例をもとに、運動や健康・安全に関する課題を明確にし、解決方法をまとめる学習活動を示しています。
 答申の最後の丸(〇)印になります。教科書は巻頭になります。「保健体育の学び方」というのがございます。「ブレインストーミング」や「ディスカッション」などの言語活動を、イラストを交えて示しております。
 答申の次のページをお開きください。以上、説明いたしましたような理由を付して、意見としては、大修館書店の教科書は、本市で使用する教科書として、「よりふさわしい」となっております。
 答申の次のページをお開きください。学研教育みらいについてです。ここでは、「1」の「(1)」の四つ目の丸(〇)印です。教科書は154ページをお開きください。大単元として「スポーツの効果と安全」というのがあります。その特設ページ「探求しようよ!」というところで、体力の必要性を、災害から身を守る力との関係で示しております。また、章末資料、171ページになります。章末資料で、体力の測定とその活用例を示しております。
 答申の「2」の「(2)」の五つ目の丸(〇)印になります。教科書は33ページを御覧ください。各章の最後「生活への応用」で、学習した内容を日常生活に生かすことについて書く活動を示しております。
 次に、答申の「5」の二つ目の丸(〇)印になります。教科書は55ページです。「活用の問題」のコーナーですが、事例をもとに、運動や健康・安全に関する課題や解決方法をまとめる学習活動を示しています。
 答申の最後の丸(〇)印になります。教科書は109ページです。特設ページとして「もっと広げる深める」というのがございます。実習などの経験をもとに話し合い、解決方法をまとめる学習活動を示しています。
 答申の次のページをお開きください。以上、説明いたしましたように、意見としては、学研教育みらいの教科書は、本市で使用する教科書として、「ふさわしい」という答申になります。保健体育についての説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 はい、ありがとうございました。ただ今、保健体育について指導第二課長から採択審議会の答申の説明がございました。これに関しまして、御質問、御意見、ございませんでしょうか。

溝部委員

 食育を含めて、子供たちには生活習慣の形成ということが非常に大事になると思うのですが、保健分野での扱いはどのようになっていますか。

指導第二課長

 大修館書店では、116ページになります。食事と健康という単元でございます。それから、120ページから休養と睡眠、それから、122ページから生活習慣病、以下ページを追っていただきますと、喫煙と健康、飲酒と健康、薬物というように取上げて学習するようにしております。
 学研では90ページを御覧ください。食生活と健康、ページを追っていただきますと、休養と睡眠と健康、生活習慣病、喫煙と健康、飲酒と健康、薬物というように、こちらも取り上げております。
 それから、東京書籍は112ページからになります。食生活と健康、運動と健康、それから、ページを追っていただきますと、休養、生活習慣、喫煙、飲酒、このようにいずれの者も取り上げています。これは、学習指導要領で取り上げることになっているためです。

栗栖委員

 本市の実態のところで、確かに新体力テストで持久走ができていない、見劣りしていたということですが、以前報告がありましたとおりですね。そういう意味では、ここの筋力とか全身持久力に課題があるというのは、そのように思うのですが、まず、この全身持久力での対応ということについて、いろいろと記載はあるのですが、大修館書店が「よりふさわしい」、それと、学研教育みらいは「ふさわしい」となっているその差異はどの点にあるのかということと、同じく、実生活とか実社会に生かすということに関しては、それぞれが、「2」の「主体的に学習に取り組む工夫」のところで、関連付けるための工夫というのは、それぞれの発行者が、いろいろ工夫されているのですが、大修館書店が「よりふさわしい」というようにされた優位性という点について、説明してください。

指導第二課長

 まずは、筋力と全身持久力の課題の対応ということでございますけど、大修館書店は、16、17ページです。先ほども見ていただいたところです。次の18、19ページも、それに対応したところでございます。
 これが、学研教育みらいでは、154ページになります。体力の必要性、災害から身を守るは先ほど説明したものです。それから、171ページ。これも、先ほど説明したものになります。
 それから、東京書籍では100ページになります。章末資料として、体力の要素ということで取り上げています。
 大日本図書では、26ページ、27ページになります。
 審議会の中の意見といたしましては、大修館書店のページをもう一度見ていただけたらと思うのですが、体力を樹形図を横にした形で示していて、一番右に具体的なイラストで、それを高める、各筋力でやるとか、腹筋持久力を高める運動をイラストでも示しているのは、より分かりやすいのではないかというような意見が出ておりました。
 それから、もう一点、実生活、実社会というようなことで申しますと、大修館書店の26ページを御覧ください。学研教育みらいは55ページになります。東京書籍は91ページになります。
 大修館書店では、先ほども説明しましたが、各章の冒頭に「Question」という形で質問を投げかけて学習を進めていくという学習活動になります。
 学研教育みらいでは、55ページを見ていただきますと、章の終わりの活用問題の四角の1のところです。問題として事例を示して丸1で課題を明確にするところ、丸2で解決策を考えるという示し方になります。
 それから、東京書籍では、91ページです。今、見ていただいた学研教育みらいと同様に、活用の問題として、四角の1として問題形式で今のような形が示されています。
 それから、大修館書店については、例えば93ページを見ていただきますと、活用発展として、学習した後にどんな危険があるのか予測してみようという形、あるいは、次の危険を避けるためにはどうすればよいだろうかという問いかけをしてまとめていこうとする形をとっています。このように、「Question」と活用発展という学習の仕方がいいのではないかという意見が出ておりました。

溝部委員

 大修館書店の「Challenge」のコーナーで、運動やスポーツをしたら体力はどのように高まって、その結果、自分自身は、自分の体力はどうかを調べたり、計画を立てたり、PDCAということで学びを進めていくものが、全体にいくつかあり、そこが大変いいなと思ってみたところです。そのようなものが、他者の方にあるのかということが一つですね。
 もう一つは、同じく大修館書店の中の全ての項目の始めに「Question」ということで、非常に子供たちが、そういう疑問を持つだろうなというレベルの疑問が載っています。他の者は、学習の目標というような形で、その学習の目当てが出ているっていうことはあるのですけれども、この「Question」が面白いなと思っておりました。

指導第二課長

 まず、一点目の大修館書店の「Challenge」については、18ページを御覧ください。先ほど見ていただいたところですが、1、2、3、4という形でおっしゃったPDCAサイクルを示しております。
 これに当たるところと言えば、例えば学研教育みらいでは、先ほど説明しました171ページになります。体力の測定とその活用ということで自分の体力についてまとめるということになります。
 それは、大日本図書では、これも先ほど説明した26ページになります。体を動かすための体力の要素、あるいは中学校で学ぶ運動と関連してどのような体力が高まるのかということで示しています。

溝部委員

 ここを見ると分かりますよね。

指導第二課長

 それから、もう一者、東京書籍ですが、100ページを御覧ください。これも先ほど見ていただいたと思いますが、章末資料として具体的な運動例やコンディションについて示しています。
 それから、もう一つの御質問でございますが、東京書籍を今、見ていただいていますので、いずれのページでもいいのですが、章の冒頭を見ていただきますと、今日の学習、それから、キーワード、やってみようという形が、この章でもあるということが分かります。
 それから、大日本図書においても、これも、どの章でも結構なのですが、今日の学習課題を考えようというような形で示しています。
 研教育みらいも、いずれの章の始めの方ですが、学習の目標、キーワード、ウォームアップというような形で示しています。

鈴木委員

 今、体力について話題になっていますけれども、保健分野の内容などについて、あるいは取扱い、それについては、各者に何か違いはありますか。

指導第二課長

 これも、学習指導要領の保健分野で、何を学ぶべきかというのもございますので、それに沿って各者とも漏れなく扱っており、それについては、差異はありません。

鈴木委員

 この時期、やはり実生活、実社会に生かそうということが大事かなと思います。大修館書店は、学びを生かそうの次に、もう一つ、学びを広げようというのがあって、それが特徴的だと思うのですが、このような学びを生かす、広げるといったことは他の者ではありますか。

指導第二課長

 例えば学研教育みらいでは52ページを開いていただけますでしょうか。探究しようというページを設けて、関連ページに用途を示しながら学習を広げていっています。
 それから、東京書籍については、58ページに章末資料を示していまして、ここではリンクということで関連したページを示しています。
 大日本図書では、30ページなどでトピックスという形で、章末資料、学習のまとめとして、重要な言葉と学習の要点をまとめています。

藤本委員

 思春期ということで、心の健康という部分の授業は非常に大事になってくると思うのですが、ストレスに対応するケアであるとか、このテーマについて、特に何か、この大修館書店である特徴があるとか、過去のものも含めて、そういう捉え方について何か工夫があれば、追加の意見があれば教えてください。

指導第二課長

 思春期のことについては、いずれの者も取り上げておりまして、例えば大修館書店では、41ページになります。心身の機能の発達と心の健康ということで、それ以後ページを割いて、体の発育であるとか、生殖のこと、それから性への関心のこと等を扱っております。これは、いずれの者も同様でございまして、学研教育みらいでは8ページから、体の発育、生殖機能、性とどう向き合うか、心の発達というような形で扱っています。
 他の者についても同様の取り上げ方をしておりまして、ここについては、特に審議会では、どの者が「よりふさわしい」、「ふさわしい」ということは特段なかったです。

藤本委員

 分かりました。

尾形委員(教育長)

 小学校では、新体力テストの結果を記入したり、体力に関する知識や主体的に運動に取り組む方法を示したハンドブックを活用して、子供たちが自分の体力の状況を知り、新たな目標を設定していく取組を進めています。中学校に入る前の子供たちは頑張っています。そのような視点から見ると、大修館書店の教科書は、子供たちが小学校から中学校に進んで、体力とは何か、体力を体系的に理解した上で、自分の体力の優れている点や劣っている点を自覚し、それに対して課題を設定し、計画的に伸ばしていったり、日常のスポーツや運動に生かしていこうとしているように感じましたがどうですか。

指導第二課長

 今、教育長がおっしゃったとおりでございます。体つくり運動に、今、重点を置かなければならないと言われています。生涯にわたって健康で体力を維持していくというようなことからすれば、体つくり運動というのは、繰り返し行うことが重要で、これは、本市の課題でもあります実生活、実社会に課そうとする課題であるということにも、当然関わってきております。これは、先ほど説明したことの繰り返しになるのですが、大修館書店では16ページに体つくり運動と重ねながら、体力を体系的に表して、最終的には具体的な運動までを示しているということから、より具体的に生徒がイメージして分かりやすく解説もできるし、逆に具体的な運動から結果を想定させることもできます。

尾形委員(教育長)

 これは確認であるが、いわゆる応急手当の関係で、心肺蘇生法、あるいは、AEDについては、各者において、ある程度示されていますか。それから、病気の中でもがんに対する扱いがどうなっていますか。

指導第二課長

 現行の学習指導要領では、AEDを取り扱うことは示されておりませんが、今後、中学生であっても取り扱うことができるようにしていくという流れは出てくるのではないかと予想されます。
 AEDについては、大修館書店の106ページをお開きください。コラムとして、AEDの取り扱い方を、実際に中学生をモデルにした写真を付して取り扱っております。
 その前のページが心肺蘇生法でございます。学研教育みらいでは74、75ページになります。心肺蘇生法を大人の女性がやっている様子を説明しながら、AEDについてはコラムとして説明しています。
 それから、東京書籍は、82、83ページになります。心肺蘇生法について取り上げておりまして、83ページのところに、AEDとその扱いについて取り上げています。
 それから、大日本図書については、100、101ページが応急手当なのですが、AEDについては、トピックスとして取り上げております。実は、審議会でもこれが話題になりまして、AEDについて現行の指導要領では、限られた説明なのですが、将来、そういうことが予想される、あるいは、実際に使える場面というのが出てくるということから考えれば、中学生をモデルにして取扱いまで示している大修館書店というのがよいのではないかという意見も出ています。
 それから、がんについては、大修館書店は122、123ページの生活習慣病にございます。それが、学研教育みらいでは、94、95ページでございます。
 東京書籍では、118、119ページになります。それから、大日本図書では、118、119ページになります。
 生活習慣病については、学習指導要領で生活習慣病というのを取り上げておりまして、いずれの発行者でも扱っております。審議会の方でも、いずれの発行者にもあるという確認をいたしました。

井内委員長

 よろしゅうございますか。本市の保健体育の課題としては、体力測定等々で持久力というのは少し不足だという話で、それを、この大修館書店の教科書では、「Question」から「Challenge」で具体的に生徒たちがやるような方向へ持っていけそうな気がします。
 二つ目の課題が、実生活、実社会に生かそうとするということなのですが、これも、活用、発展というような格好で、大修館書店では具体的な問いかけがしてあるという点が優れているかなというような気がします。
 あとは、ストレスの対応とか、先ほどございましたAEDを含めた生活習慣病等への対応については大差ないというように思います。内容、本市の課題に対応するという意見で大修館書店の教科書が、「よりふさわしい」のではないかということで、保健体育は大修館書店の教科書を採用することで、いかがでございましょうか。
 (異議なし)
 それでは、保健体育は大修館書店の教科書を採用することといたします。ありがとうございました。
 では、続きまして技術・家庭の技術分野について答申の内容を指導第二課長から説明をしてください。

指導第二課長

 技術分野の1ページを御覧ください。まず、本市の実態でございますが、鉄道や都市高速道路などの交通網が発達し、大型商業施設が誘致され、自動車産業や重工業に関連した多くの工場が立地する中国地方の経済・産業の拠点となっている地域でございます。
 次に、生徒の状況ですが、都市型の生活環境にあって、世の中の技術に触れる機会が多く、技術分野の学習に関心は高いのですが、ものづくり体験や生活体験が少ないため、創意・工夫する力、他者とのかかわる力や知的財産を尊重する態度、安全・リスクの問題も含めた技術と社会・環境との関係について理解する力などに課題があるということであります。
 次に、5つの観点の視点は、技術分野については丸1から丸9まで示されております。
 次のページを御覧ください。まず、東京書籍についてでございます。抜粋して説明をいたします。ここでは、「1」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印です。教科書は90ページを御覧ください。学習内容と到達度を確認するために、学習指導要領で示された「内容」といたしまして、A材料と加工、Bエネルギー交換、C生物育成、D情報ごとの「学習のまとめ」に、「学習をふり返ろう」で自己評価を、「学習したことを確かめよう」で評価問題を設けております。また、「大切な用語」をまとめた一覧を付しております。
 次に、「2」の「(2)」の二つ目の丸(〇)印です。教科書は50ページをお開きください。ものづくりしながら問題解決能力を育成できるように、各「内容」の、「内容」というのは先ほど説明いたしましたABCDの四つでございますが、「内容」のものづくりである製作、デジタル作品の制作、植物を栽培する育成の場面で、計画、実行、評価、改善のPDCAサイクルの流れを示しております。
 答申の次のページをお開きください。「5」の三つ目の丸(〇)印でございます。教科書は89ページを開いてください。各「内容」に関する技術を評価し、その活用方法を理由を示して書く活動を設けております。続いて、次の丸(〇)印。教科書は88ページの方を見ていただければと思います。「話し合ってみよう」というコーナーを設けておりまして、話し合う言語活動例を設定しています。
 以上、説明いたしました理由を付して、意見としては、東京書籍の教科書は、本市で使用する教科書として、「ふさわしい」と答申されております。
 次のページをお開きください。教育図書出版でございます。ここでは、「3」の「(1)」の三つ目の丸(〇)印です。教科書は56ページをお開きください。Aの材料と加工に関する技術では、作品の製作後に、材料と加工法、製作品の設計を学習し、さらに工夫した製作をするよう配列をしております。
 続いて、答申の「5」の最後の丸(〇)印になります。教科書は68ページをお開きください。設計では、自分が設計した内容を伝えるため、第三角法による正投影図に表す活動を設けております。
 答申の次のページをお開きください。開隆堂出版でございます。ここでは、「2」の「(2)」の二つ目の丸(〇)印です。教科書は、14、15ページをお開きください。ものづくりをしながら問題解決能力を育成できるよう、ガイダンスの「学習の進め方と作業の安全」と製作の場面で、計画、実行、評価、改善(PDCAサイクル)の流れを、具体例を付して示しております。
 次に、答申の「2」の「(2)」の四つ目の丸(〇)印です。教科書は87ページです。「材料と加工に関する技術の評価・活用」に、飲料の缶とペットボトルの製造技術について調べる学習を設けております。
 答申の次のページです。「5」の四つ目の丸(〇)印です。教科書は89ページになります。各「内容」に関する技術を評価し、その活用方法を理由を示して書く活動を設けております。
 答申の次の丸(〇)印になります。教科書は73ページです。木材による製作では、お互いの製作品を評価し合う言語活動例を設けております。
 答申の次の丸(〇)印です。教科書は190ページから201ページまでを御覧ください。情報セキュリティと情報モラルに関する学習では、全ての節の導入部に課題として「話し合ってみよう」を設定しております。
 以上、説明いたしました理由を付して、意見としては、開隆堂出版の教科書は、本市で使用する教科書として、「よりふさわしい」というという答申になっております。以上、技術分野のですね、御説明をいたしました。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 はい、ありがとうございました。ただ今、技術・家庭の技術分野について指導第二課長から審議会の答申内容の説明がございました。これを含めて、御質問、御意見等ございましたらお願いします。

栗栖委員

 この本市の実態のところで、知的財産を尊重する態度に課題があると書いてあるのですけれども、これは具体的にはどういうことですか。

指導第二課長

 これは、著作権の問題などです。

栗栖委員

 著作権に問題があるというのは、どういうことですか。

指導第二課長

 例えば、情報セキュリティのところで申しますと、他の方が作られた作品であるとか写真、肖像権、それから、文書等々ございますが、中学生であっても簡単にコピーアンドペーストをしてしまうとか、それを添付したものをメールで発信するということがございます。そういう課題、情報的な課題も含めて書いてあります。
 具体的には、開隆堂出版の200ページを開いていただけたらと思うのですけれども、知的財産の保護という学習がございます。今、説明したような内容でございます。
 同様なものは、東京書籍の215ページにございます。
 それから、教育図書では217ページでございます。情報発信と著作権ということで、いずれの者も触れています。
 それから、開隆堂出版の200ページ見ていただきますと、話し合ってみようというのがあります。審議会の中では、開隆堂出版が情報セキュリティの問題も含めて、知的財産のことの扱いが多いとの意見がありました。

井内委員長

 技術の発達ということと、我々の社会全体の環境保全とかですね。そのことに関する記述というのは、どのような違いがあるのでしょうか。

指導第二課長

 技術革新については、東京書籍では256ページです。3年生の終わりごろに学習を終えるということで、まとめの学習として取り扱っており、259ページにございます。
 それから、開隆堂出版は244ページになります。こちらも、3年間の学習のまとめとして、246ページから249ページまで取り扱っています。
 教育図書では、巻末を見ていただきますと、260ページからまとめとして、262ページに様々な工具、それから264ページで発電の方法の比較等々、巻末資料として出ており、技術革新としては、あまり触れられていないということです。

井内委員長

 開隆堂出版が、自分たちの未来との関係性を持ちながら考えていこうというような意図があるように思いました。原子力発電の問題も含めて、技術ということと我々が、どう生きていくかということの関係というのは、やはりこれからの課題ではないかなと思うので、おたずねしました。

藤本委員

 開隆堂出版は、いろいろ、マークで表示があって分かりやすいと思うのですが、今、井内委員長が言われた環境についても、まとめの他に環境配慮に関するマークがあって、箇所箇所にそのマークが付いている。
 そこで、技術ということについて、環境配慮は常にあるべきものということが、分かりやすく見えるのですけれども、他者のものについては、それぞれの項目で明確にイメージを持たせようとしているということはあるのでしょうか。

指導第二課長

 東京書籍の冒頭から本文の1ページ辺りを見ていただきたいと思います。まず、この教科書で学ぶ皆さんへというのがありまして、その次の1ページになりますが、マークの意味の説明のところに、環境に配慮しようというマークがございます。
 具体的には、10、11ページを見ていただきますと、持続可能な未来というのが真ん中にございまして、右のページの方に環境マークが出てくるというような形で示されております。
 教育図書出版では、11ページがマークの説明になっております。マークは4種類に絞られており、環境マークというのは、ここの者では出てきません。
 それから、教育図書出版では、第3章の生物育成に関する技術の「3」の「花や野菜を栽培しよう」の「栽培に必要な環境」というところ、それから、その下を見ていただきますと、生物育成と環境社会というように、環境という言葉があります。このような違いがございます。

鈴木委員

 本市の課題に、創意・工夫する力とか他者と関わる力がありまして、結局、話し合いが入っているという点で、他者との関わりはよく分かるのですけれども、何か物を作る中で、そこで話し合っていくといったようなことは、製作物の学習で見られるかなと思いますがいかがでしょうか。

指導第二課長

 例えば開隆堂出版の73ページの製作をふり返ろうですが、ここで、製作の評価ということで、自己評価をした後で、友達の製作を評価し合おうというのがそれに当たります。東京書籍では、同様のところが82ページにあります。製作品の評価というところで、図の2がございますが、ここで友達の意見や発表を参考にして、授業に生かして製作品について話し合うことをしております。

溝部委員

 情報のところで、セキュリティだとか個人情報のことが、非常に、今は注目されて重要なので、ちょっとそのページを見比べているのですが、開隆堂出版の方は、198ページに人権や個人情報の保護という項目を立てて、大事なこととして、きちんと記載していると思うのですけれども、他者の扱いはどうですか。

指導第二課長

 東京書籍では210ページに、情報安全を利用しようがあります。情報モラル等についても、主には212ページからになります。
 教育図書では216ページになります。情報社会と向き合うの「2」のところで、個人情報の保護について扱っています。

溝部委員

 開隆堂出版は非常に丁寧に扱っておられるということですかね。それでは、もう一つですけれども、教科書の巻頭のところにガイダンスというのを設けていて、今後の技術という革新化する様子を、かなり踏み込んでいるというのが教科書の特色であると思いますけれども、ガイダンスを設けているのは全てですか。開隆堂出版と東京書籍だけですか。

指導第二課長

 技術・家庭の技術分野のガイダンスを行うことは、学習指導要領で定められています。したがいまして、いずれの教科書も、ガイダンスのページはあります。

尾形委員(教育長)

 PDCAの再現手順として、ひとつの一貫した考え方で通しているというのは、開隆堂出版と東京書籍のようですね。その中で、特にチェックのところの振り返りで、開隆堂出版の方は、話し合いを多く取り入れているというということはいえますか。

指導第二課長

 はい。そういう意見がございました。

尾形委員(教育長)

 ものづくりの体験がものすごく不足している実態がありますが、ものづくりの教材で取り扱っているものは、木工とか金工とか栽培とかあるけれども、だいたい、時間数が限られているわけですから、作っている数には違いはありますか。

指導第二課長

 そう変わりはないと思います。東京書籍が34、教育図書出版が26、開隆堂出版が30といった数です。

尾形委員(教育長)

 学校の授業日数は限られており、今後も変わらないのだから、その限られた授業日数の中で、ものづくりの体験とか生活体験が、非常に不足しているという実態があるわけですから、少しでも、ものづくりに対する体験を増やす、あるいは興味、関心を高めるという意味では、扱う数とかに違いがありますか。

指導第二課長

 数的なものは、今、説明したとおりなのですが、実習例をそのまま製作するという概念ではなくて、生徒それぞれが、生活の中で課題を解決するために製作して生活するということですので、この示された数ということは、あまり捉われなくてよいと考えられます。

井内委員長

 はい。だいたい、よろしゅうございますか。環境技術の進歩とかの関連ということについての記述が詳しいという点で、開隆堂出版の教科書が「ふさわしい」かなと思います。後は、創意工夫をすることを話し合いで見い出していこうという点ですね。そして、情報セキュリティのお話でも、人権を尊重しよう、こういう情報を守ろうということについて、非常に丁寧な設定があるようでございますが、それらの点を踏まえて、開隆堂出版の教科書は、この技術分野について、「よりふさわしい」というように思いますので、技術・家庭の技術分野に関しましては、開隆堂出版の教科書を選択することとしたいと思いますが、いかがでございましょうか。
 (異議なし)
 それでは、技術・家庭の技術分野に関しましては、開隆堂出版の教科書を選択することとしたいと思います。どうもありがとうございました。
 はい、ここでただ今の時刻は11時45分ということなので、一旦、審議を中断して休憩としたいと思います。再開の時間は、午後1時からということとします。午後1時に、この審議を再開することといたします。それでは、休憩に入りたいと思います。よろしくお願いします。

 (休憩)

井内委員長

 それでは、再開させていただきます。議案第31号「平成28年度から使用する広島市立中学校用の教科書の採択について」の技術・家庭の家庭分野を議題といたします。答申の説明を指導第二課長からお願いいたします。

指導第二課長

 それでは、家庭分野の1ページを御覧ください。まず、本市の実態でございます。大型商業施設や、コンビニエンスストアが多くある地域がある一方で、スーパーマーケットが近くにないという地域もあるなど、保護者や生徒の生活様式や価値観の多様化がみられる地域であります。
 次に、生徒の状況ですが、取り巻く社会の変化やライフスタイルの変化により、家庭での生活経験が少なくなっており、家庭生活において、基礎的基本的な知識や技術を習得できていない状況がみられます。また、調理等の実習には意欲的に取り組み、学習のまとめには、家庭で実践したいと書く生徒は多いのですが、学校で学んだ知識や技術を家庭生活に積極的に生かすことが十分できていないという課題がございます。
 次に、調査・研究、5つの観点の視点を丸1から丸9まで定めております。次のページを御覧ください。
 まず、東京書籍についてです。これまでと同様に抜粋して説明をいたします。「2」の「(2)」の三つ目の丸(〇)印です。教科書は50ページをお開きください。調理実習、製作、ふれあい体験の学習活動で、学習の流れや手順を示しております。
 次に、答申のその次の丸(〇)印になります。教科書は14ページです。ガイダンスの「問題を解決する道筋」で、問題解決の過程を具体例を交えて示しております。
 答申の次の丸(〇)印になります。教科書は254ページです。「選択、生活の課題と実践」というところでございます。「課題の決め方」を設け、手順を具体例を交えて説明するとともに、問題を挙げるためのヒントや活動過程ごとにチェックする欄を示しております。
 答申の次のページをお開きください。「5」の二つ目の丸(〇)印でございます。教科書は256ページになります。「選択、生活の課題と実践」で「内容」事の実践例と言語活動例を示しておりまして、レポート、プレゼンテーション、ポスター、新聞などを示しております。
 次に、教科書の255ページをお開きいただいて、答申では次の丸(〇)印になります。「まとめと発表の仕方」を設けて、レポート、ポスター、新聞形式、紙芝居、プレゼンテーションなどの言語活動例と「まとめ方や伝え方のポイント」「まとめの読み方や聞き方のポイント」を示しております。
 続いて答申は、次の丸(〇)印です。教科書は210ページを御覧ください。「幼児との関わり方についてまとめよう」で、感じたことを出し合い、課題や目的に沿ってまとめる学習活動を設けております。以上説明しました理由を付して意見といたしましては、東京書籍の教科書は、本市で使用する教科書として、「よりふさわしい」という答申になっております。
 次のページをお開きください。教育図書でございます。ここでは、「1」の「(1)」の四つ目の丸(〇)印でございます。教科書は154ページです。吹き出しや「復習」「振り返ろう」のマークを付し、小学校で学んだことを示しております。
 答申は次の「(2)」の二つ目の丸(〇)印でございます。教科書は、3ページの口絵になりますので御覧ください。ガイダンスがございますが、その中で「年中行事と私たちの暮らし」で、日本の伝統的な年中行事を紹介しています。
 次に、答申の「2」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印です。教科書は本文の4ページでございます。ガイダンスのページを「家庭分野の学習を、はじめよう!」「年中行事と私たちの暮らし」「私の成長と、家庭分野の学習」の三つのテーマで構成し、学習の仕方を示すとともに、小学校の学習を振り返って中学校の学習目標を記述する欄を設けております。
 答申は「5」の最後から二つ目の丸(〇)印でございます。教科書は189ページです。「話し合おう」のコーナーを側注に設けて、話し合う言語活動を設けております。
 答申の次のページをお開きください。開隆堂出版でございます。ここでは、「2」の「(2)」の三つ目の丸(〇)印でございます。教科書は94ページをお開きください。調理実習、製作、ふれあい体験の学習活動で、学習の流れや、手順を示しております。
 答申は、その次の丸(〇)印になります。教科書は260ページを御覧ください。巻末でございます。「言語活動の充実のために」で、問題解決の過程を具体例を交えて示しております。答申の5の二つ目の丸(〇)印でございます。教科書は252ページでございます。「選択、生活の課題と実践」で内容ごとの実践例と言語活動例を示しております。レポート、壁新聞、マップなどでございます。
 答申の次の丸(〇)印になります。教科書は262ページを御覧ください。「言語活動の充実のために」で、手紙を書いて気持ちを伝える活動を設定しています。
 答申の次のページを御覧ください。以上説明いたしましたような理由を付して、意見としては、開隆堂出版の教科書は、本市で使用する教科書として、「ふさわしい」という答申になっています。
 家庭分野についての説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 ありがとうございました。ただ今、技術・家庭の家庭分野について、指導第二課長から採択審議会の答申の説明がございました。どうぞ、御質問、御意見をお願いします。

溝部委員

 小学校との接続が分かるようなページがございますか。

指導第二課長

 東京書籍の10ページをお開きください。ガイダンスのところで、中学校家庭分野の学習の内容を見てみように、上段に中学校で学んだこと、下段に小学校で学んだことというように示しています。教育図書では、4ページになります。私の成長と家庭分野の学習ということで、こちらでは、小学校で学んだことを上段に、中学校で学ぶことを下段にして、書き込む形で示しています。もう一者の開隆堂出版は、そういうような小学校との対比ということは扱われておりません。

鈴木委員

 家庭分野で習ったことを、実際の生活に生かすということは、大人になった時に大事になってくるかと思うのですが、そのように考えました時に、例えば調理実習の内容ですとか方法などで、家庭生活に生かしやすい、子供が実際にやってみようと思えるような工夫というのは、どのようなところにありますか。

指導第二課長

 家庭生活に生かすということでは、東京書籍の173ページを御覧ください。調理のところではないのですが、生活に生かそうというのが示されています。調理では、例えば82ページから、10種類の弁当作りに挑戦しようというページがあります。今、見ていただいた生活に生かそうは、95ページに示されています。
 それから、教育図書の142、143ページを見てください。学習の振り返りというところで、生活に生かそうと示しています。

鈴木委員

 調理実習の例の数に違いなどはありますか。

指導第二課長

 東京書籍では、単元の題材や、資料の配列・分量という観点3の丸5のところに記載されておりますが、東京書籍が47でございます。それから、教育図書が33、開隆堂出版が47です。

栗栖委員

 本市の実態とか、生徒の状況には記載されていないのですが、広島市は食育に力を入れられていると思います。食育に関連するということで、各者で特徴のようなものはありますか。

指導第二課長

 各者ともに、食育に関する内容は、充実が図られております。例えば東京書籍は82ページをお開きください。先ほども少し見ていただいたのですが、私たちの食生活のページ、自ら作ってみようということです。それから開隆堂出版では、126ページ、同じように「発展」で、弁当をつくろうという活動を示しています。この2者は、「発展」という形で、既習事項を生かして栄養バランスや彩り、材料などを生かした弁当づくりを掲載して、家庭の協力の下で生徒の食に関する興味、関心を高めるような工夫がなされています。

栗栖委員

 そこに関しては、各者とも充実しているということですね。

藤本委員

 消費者教育については、どれも言及があると思うのですけれども、内容的な濃淡で言えば各者で違いがありますか。

指導第二課長

 東京書籍の224ページを見てください。私たちの消費生活と環境というところで、4点として、1章から250ページまで取り上げています。開隆堂出版は、224ページから、よりよい消費生活のために、236ページからは、体、環境に配慮した消費生活が示されております。教育図書は228ページから271ページにあります。特に東京書籍は、233ページと247ページに、実習を掲載をしております。

藤本委員

 234ページの「考えてみよう」にあるように、実際のトラブルでの対応についても考えさせられるようなものが設けられているのですね。

指導第二課長

 消費者トラブルについては、教育図書では245ページに取り上げられています。それから開隆堂出版では、226ページです。

溝部委員

 開隆堂出版はほとんど全ての単元の始めに、「話し合ってみよう」とか、「考えてみよう」というようなページを設けています。そして要所、要所に、振り返りですかね、右側のページの下の方に、振り返りとして自己評価ができるようになっています、とても子供にとって使いやすそうな感じがするのですけれども、同じような見せ方といいますか、表し方は、他の教科書会社ではいかがですか。

指導第二課長

 東京書籍では、例えば50ページを見ていただきましたら、目標と電球マークで考えてみようというのがありまして、その51ページの右下に生活に生かそうということで、生活に生かす学習を示しております。それから、教育図書では、70ページから具体的な調理の学習となっており、学習の目標を設定して、「Q」という形で話し合っていくようになっています。それから71ページの下の方で考えようという様々な学習活動を示しています。

溝部委員

 振り返りという形では示していないのですね。

指導第二課長

 そうですね。教育図書では、70ページの下のところにキーワードチェックというような形で、学習したことをチェックしていきながら進むということはできます。振り返りということでいえば、その単元の終わり、例えば142ページに、学習の振り返りが、まとめのテスト形式で示されています。いずれの者も、それぞれ目標のところにチェックできるような形をとっています。今の教育図書もそうですが、東京書籍もそのような形であります。

井内委員長

 環境に配慮した消費生活という項目は、どの教科書にもあると思うのですが、内容的にはどうですか。いわゆる「持続可能な社会に出て」というような、サブタイトルが付きそうな項目ですかね。

指導第二課長

 教育図書では258ページから、東京書籍では242ページからです。それから、開隆堂出版では、236ページから始まりまして、それぞれ、取り上げているということには差はございませんで、レイアウトとか、示し方を各者工夫しておりますので、そのようなところを見ていただけたらと思います。

井内委員長

 自分たちで何ができるかみたいなことを考えさせるような、学習の振り返りみたいなものは、東京書籍の方にもある感じがするのですね。学習のまとめとして、学習を振り返ろう、確かめよう、生活に生かそうみたいなところで、実際に配慮したということに実感できるようなページがあると思いました。

尾形委員(教育長)

 本市が今、食育の推進で特に和食に焦点を当て、栄養バランスのある食事をとることの大切さを理解させ、よりよい食生活を実現するために積極的に取り組み、実践的な態度になることを目標に取り組んできていますよね。そうした中で、二十代等の若い層のところがなかなか栄養バランスの取れたその食生活が送れていないという実態がありました。そういうことを踏まえたときに、一つちょっと聞いてみるのは、特に食生活の改善の取組を見たときに、この3者のうち、目次を見てみると、東京書籍だけが、この食生活から入っているのですよね。他は、家族と地域の方から入っています。そのページ数をちょっと見てみると、東京書籍は、食生活のページ数が多いのではないのか。もう一つは、入り方もある。扱うのは、どれが早くてもいいかもしれないけど、東京書籍だけが、家庭科の入口を、食生活から入っているということが特徴だと思います。それともう一つは、食生活の中で、その自分の食生活を振り返り、中学生として、食生活を自分自身がバランスのいい食生活が送れているかチェックをする。25ページの食生活の課題を見つけようみたいなページについては、他の教科書はどうなのですか。それから、調理に入るときの基礎技能、例えば計量、洗う、切るからずっと入っていって、調味、盛りつけ方、後片づけ、かなりページが多いような気がするので、かなり力を入れているところなのかなという気がしました。

指導第二課長

 学習指導要領では、家庭分野も4つの内容がございまして、Aとして、家族・家庭と子供の成長、Bで食生活と自立、Cで衣生活・住生活と自立、Dで身近な消費生活と環境ということになっておりまして、これは、Aから順番にやっていくということではなく、順序、配列については特に決まっていません、それから、今の食生活に係ることはBでございますが、このページ数は、東京書籍が80ページ、教育図書が76ページ、開隆堂出版が86ページで、開隆堂出版が多いのですが、これはレシピが多いからです。一番多いものと一番少ないものとの差は、10ページです。それから、食生活の課題を見つけようという東京書籍が取り上げているところとしては、開隆堂出版では、64ページにあります。それから、教育図書では68ページにあります。それから調理の基本もいずれの者も取り上げておりまして、東京書籍でいえば52ページになります。基礎技能というように示しています。それから、教育図書は104ページになります。調理、基礎というところで取り上げています。それから開隆堂出版は96ページ、調理の基本というところで取り上げています。

尾形委員(教育長)

 例えばバランスのよい食生活をするのに、それを実践しようとするというか、まず、自分で振り返ってみて、自分にとってどうだろうかとか、そういうようなページ、自己をチェックしていくとか、振り返るとかという辺りはどうなのかとか、審議会の中で議論されたことはなかったのですか。

指導第二課長

 まず、その調理の基礎からいえば、基礎技能というところで、東京書籍は、52ページにございます。計量する、洗う、切るということを、順序立てて示していて、次の54ページでは、ダイコンを切っているところがありますが、具体的に切る順を、写真で示しており、包丁を持つ手と左の添え手の使い方が分かりやすいという意見がありました。それから、基礎技能ということで、まとめて示しているので、調理する場面では、横にこの教科書を置いて確認できるという工夫がされているのではないかという意見がありました。さらに、94ページの学習のまとめになりますが、そこでは、学習したことを確かめよう、大切な用語、生活に生かそうというところで、関連付けられているという工夫がされているという意見がありました。

井内委員長

 はい、だいたいよろしゅうございますか。今までの議論をまとめますと、小学校とのつながりというのは、やはり東京書籍の場合は、うまくまとめてあるように見受けられました。それから、実生活に役立つ工夫ということで、様々な生活に生かそうという提言辺りが書き込まれているという感じがいたしました。また、消費者教育のこと、環境とのつながりのこと、最後に出ましたような調理の具体が書いてありますので、課題として挙がっていました知識や技術を家庭生活に積極的に生かすという面でも、非常に使いやすい教科書ではないかという感じがしました。こうしたことから、東京書籍の教科書というは、「よりふさわしい」教科書なのではないかと考えますので、技術・家庭の家庭分野については、東京書籍の教科書を採択することとしたいと考えていますが、いかがでしょうか。
 (異議なし)
 それでは、技術・家庭の家庭分野に関しましては、東京書籍の教科書を採択することといたします。どうもありがとうございました。
 それでは、次の議題へまいります。それでは、最後の教科になりますが、英語でございます。まず、答申の説明を指導第二課長からお願いいたします。

指導第二課長

 英語の1ページを御覧ください。まず、本市の実態でございます。国際平和文化都市であり、外国から多くの人々が平和公園や原爆ドームなどを訪れる地域であります。本市では、小学校第5学年から「聞くこと」「話すこと」を中心に学習する英語科を実施しております。中学校における外国語科への円滑な接続を図っているところです。中学校外国語科では、「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の4技能をバランスよく育成し、英語によるコミュニケーション能力の向上を図っております。
 次に、生徒の状況ですが、平成26年度の「基礎・基本」定着状況調査によりますと、本市の生徒の学力の実態として、コミュニケーションへの積極性はあり、自分の気持ちや考えなどが正しく伝わるよう話す力は概ね身に付いております。しかし、つながりのある英文を書く力や、中心となる事柄を読み取り、根拠を明確にして自分の考えを伝える英文を書くなどの技能を統合的に活用する力に課題があるというように思います。
 次に、5つの観点に対する視点として、丸1から丸8まで定めております。次のページを御覧ください。東京書籍についてです。抜粋して説明をします。まず「1」の「(1)」の四つ目の丸(〇)印でございます。2年生の教科書の113ページをお開きください。「学び方コーナー」というのがございます。英語を学習するための方法やコツを示しています。次に、その次の丸(〇)印になります。2年生の巻末の147ページをお開きください。第2、3学年の巻末資料に「表現のまとめ」というのがございます。既習表現をカテゴリーに分けて示しております。
 次に、答申の「2」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印でございます。教科書は、2年生の18ページになります。各単元のパートごとの目標と各単元末の「Action」これは、第1学年では、各パートのみとなっておりますが「目標:~できる」というCAN-DOの形で、各単元の冒頭にまとめて示しています。
 次に、「5」の「言語活動の充実」の二つ目の丸(〇)印でございます。教科書は2年生の10、11ページを御覧ください。第2学年、第3学年では、各単元末に「Read&Think」というのがございます。読んで考えたことを、話したり書いたりする統合的な活動を設けております。以上説明いたしましたような理由を付して意見としましては、東京書籍の教科書は本市で使用する教科書として、「ふさわしい」となっております。
 答申の次のページを御覧ください。ここでは、「2」の「(1)」の二つ目の丸(〇)印でございます。教科書は、開隆堂出版の2年生の巻末付録の丸1から丸4ページを御覧ください。全学年とも巻末に「英語で『できるようになったこと』リスト」を設け、3学年分の学習到達目標をまとめて、技能別に細かく示し、自己評価できるようにしています。
 その次の丸(〇)印になります。教科書は3年生の教科書の114、115ページです。伝統文化や物語など、多様な題材を取り上げておりまして、特に日本の伝統文化に関する題材を多く扱っています。第3学年の巻末資料では、「英語で料理」ということで、広島風お好み焼きの作り方を扱っております。
 続いて、答申は、次の学校図書になります。ここでは「1」の「(1)」の三つ目の丸(〇)印でございます。教科書は2年生の140ページから142ページにかけてです。巻末資料として「目標文のまとめ」というのがございます。各学年の基本文を英語で示しておりまして、また、第2、3学年では、前年度までの基本文も英語で示しております。
 次に、答申の「2」の「(2)」の一つ目の丸(〇)印です。教科書は2年生の128ページをお開きください。131ページまでがその該当しているところになります。「Chapter.Project」あるいは「Book Project」というのがございます。他者紹介、観光パンフレットの作成、スピーチなどの様々な自己表現活動を設けております。
 答申は、次のページを御覧ください。三省堂でございます。ここでは、「2」の「(1)」の二つ目の丸(〇)印です。教科書は2年生の巻末資料を御覧ください。各学年ともにですが、巻末に「What Can IDo?」を設け、それぞれの学年の学習到達目標を、技能別にCAN-DOの形で示し、自己評価できるようにしております。
 次に、答申の「5」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印になります。これは、2年生の110、111ページを御覧ください。「Project」というのがございます。インタビューして得た情報を書いてまとめ、人に紹介するなどの、複数の技能を関連づけた統合的な活動を示しております。答申の次の丸(〇)印になりますが、教科書は、2年生の19ページを開いてください。各単元末の「USE Speak」「USE write」で、読んだ内容を伝えるために要約するなどの統合的な活動を設けています。
 答申の次のページになります。教育出版でございます。ここでは、「2」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印でございます。2年生の26ページをお開きください。各単元のパートごとの目標を「目標:~できる」というCAN-DOの形でパートごとに何ができるようになればよいかを簡潔に示しております。答申は次の丸(〇)印になります。教科書は2年生の25ページをお開きください。「Project」「Reading Lesson」「Tips」などで、聞く、話す、読む、書くなどの各活動の目標をCAN-DOで示しております。これは、37ページ、104ページを見ていただきますと、CAN-DOの形でも示しているということでございます。
 それから、答申の次の丸(〇)印になります。教科書は2年生143ページを御覧ください。全学年とも、巻末で「CAN-DO自己チェックリスト」を設け、3学年分の学習到達目標を技能別、学年別にCAN-DOの形で示し、自己評価できるようにしております。また、それぞれの学習到達目標と単元などの関連箇所を示しております。
 続いて、答申の「2」の「(2)」の一つ目の丸(〇)印の答申になります。教科書は2年生の102、103ページを御覧ください。「Project」でインタビューなどで調査したことを、英字新聞やガイドブックにまとめ発表することや、スピーチなどの様々な自己表現活動を設けております。
 それから、答申の最後になりますが、言語活動の充実の一つ目の丸(〇)印になります。今、見ていただきましたところを、同じページですが、インタビューして得た情報を書いてまとめて、英語で発表するなどの、複数の技能を関連付けた統合的な学習が設けられています。最後の丸(〇)印ですが、2年生の12ページを御覧ください。各単元の最後に「JUMP Task」でインタビューしたことをレポートにまとめて発表などの統合的な活動を設けております。
 答申の次のページを御覧ください。以上説明いたしましたよう、理由を付して意見といたしましては、教育出版の教科書は本市で使用する教科書として、「よりふさわしい」という答申になっております。
 次のページを御覧ください。光村図書出版でございます。ここでは、「2」の「(1)」の一つ目の丸(〇)印です。教科書は2年生の5ページ。各単元のパートごとの目標を「目標:~できる」というCAN-DOの形で、各単元の冒頭にまとめて示しております。
 答申は、次の丸(〇)印になります。教科書は2年生の47ページをお開きください。「Go For it!」で活動の目標を、CAN-DOの形で示しております。
 それから、次の「(2)」の三つ目の丸(〇)印になります。教科書は2年生の巻末資料を御覧ください。全学年とも、生徒が使えるクラスルームイングリッシュを第1学年では5つ、第2学年9つ、第3学年では16示しております。以上が英語科についての説明になります。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 ありがとうございました。ただ今、英語について指導第二課長から説明がありました。御意見はございませんでしょうか。

鈴木委員

 広島市の中学生が英語でインタビューしたり、平和教育のことをアピールしているという御報告をいただいたところなのですが、この教育出版でしたか、教科書の中で、英字新聞やガイドブックにまとめたり、英語でインタビューしたりといったジャンプタスクのことで行われているということがあったと思うのですが、そのような統合的な活動といいますか、インタビューするとか、まとめるみたいな活動については、他者の教科書と比べてどうであったのかということを教えていただきたいと思います。

指導第二課長

 統合的な学習というのは、今、盛んにやっているところでございまして、例えば東京書籍では3年生の76、77ページをお開きください。ここでは、Q&Aの形でまとめていって、Thinkのところで誰の言ったことに賛成、反対ですか、理由も含めて発表しましょうというような形で示しています。それから、三省堂は1年生の82、83ページを御覧ください。ちょっと学年が違って申し訳なかったのですが、友達にインタビューをしようというような形で、インタビューをまず進めていき、まとめて、紹介文を書いたりしながら、最後にインタビューした友達の紹介文を書こう、それからクラスメートの紹介文を集めて学級新聞をつくろうというような学習活動を設定しております。開隆堂出版では、2年生の72ページになります。ここでは、マイプロジェクトのスピーチをしようというところで、まず、モデル文を読んで、それから、モデル文から構成をつかんで、構成を練って、最後にスピーチをする、次の74ページでは、構成を自分でまとめて、75ページで原稿を書いてスピーチをするという学習活動があります。それから、東京書籍の2年生の46、47ページです。プレゼンテーションということで、将来の夢を、先ほどのものと似たよう形で、まずモデル文を理解して、STEPで将来についてまとめて、JUNPで発表しようというものです。このように各者ともに取り上げ方は様々ですが、取り扱っています。

栗栖委員

 いずれも学習意欲を高めるための工夫ということで、CAN-DOの形式を採用されているのですが、その中で、教育出版が「よりふさわしい」というようになっています。CAN-DOの取り上げで、教育出版の教科書が「よりふさわしい」となった特徴はありますか。

指導第二課長

 これは、教育出版の2年生の26ページを御覧ください。そこに、目標、自分の考えを説明できると示しています。次の28ページを見てもらいますと、目標、いつするのか説明できる30ページを開いていただきますと、目標、条件を示してできるというような形になっており、各ページの冒頭に、CAN-DOの形で示しているというのが特徴的で、これが「よりふさわしい」のではないかなという意見でした。他の者は、CAN-DOの形に、冒頭にまとめて示す形になっています。

溝部委員

 今のことに少しつけ加えで、全てCAN-DOだなと思って見たのですけれども、自己評価ですね、CAN-DOリスト、チェックリスト、この扱いはどうなっていますか。

指導第二課長

 教育出版では、自己評価として、2年生の教科書の142、143ページを見ていただきたいと思いますが、当該学年の到達目標を、話すこと、書くこと、聞くこと、読むことについてCAN-DOで示して、自己評価を付けるようにしています。左側に1年生で学んだことを、来年度3年生で学ぶことを右側にというような示し方をしています。これに似たものが、3者にあります。例えば開隆堂出版では、2年生の一番最後を見ていただいたら、とじ込みになっておりまして、付録としてできるようになったことリストというのがあります。開隆堂出版は、当該の学年でやることを示して、繰り返し学習するように設定して、4月、9月、12月、3月と繰り返しチェックすることとしております。それから、もう一者は、三省堂でございますが、これも1年生の巻末でございます。「What can I do?」いうことで、CAN-DOリストを示しております。この3者が、リストを示しています。

溝部委員

 教育出版のテキストの後ろに「essentials」というものがついておりますが、これについては、どのように扱うようにしていますか。

指導第二課長

 各単元の基本表現を会話や作文をよく理解して活用して継続を図るために、別冊の「essentials」を添付しています。繰り返し話すのに、活用できるようになっています。

溝部委員

 このようなものを扱っているのは、ここだけですか。

指導第二課長

 別冊で付いているのは、教育出版だけです。

藤本委員

 教育出版の基礎の構造が、ホップ、ステップ、ジャンプということで、比較的分かりやすいような印象を受けます。ひろしま型カリキュラムで、英語を前倒しで、小学校からやっていることとの接続という意味では、それぞれの教科書はどうなのでしょうか。

指導第二課長

 ひろしま型カリキュラムでは、小学校5、6年生で、御承知のように「話す」「聞く」を中心に、学習をしております。広島市以外であっても、外国語活動として、「話す」「聞く」を中心にやっています。接続という意味からすれば、各者とも、1年の始めに「話す」「聞く」を中心とした教材を入れており、そういった点での違いはないと思います。

溝部委員

 この度の実態の中に、つながりのある英文を書く力などに課題があるというように書いてあるのですが、つながりのある英文を書く力というのは、どういうところで育てようということなのでしょうか。

指導第二課長

 これは、各者とも既習した表現を活用して、スピーチをしたりする場面で、原稿を書いたりする学習を設定しています。

溝部委員

 統合的にということですか。

指導第二課長

 英字新聞にするとか、目的や相手に応じて内容や書き方を考えて書くという指導の充実を図っています。

尾形委員(教育長)

 本市の場合は、公立小学校の5、6年で英語を教科として週2時間当てて、話すということを中心にしながら、英単語も取り上げてきている、そういう学習に2時間取っているわけですが、そこらを踏まえたことを考えたら、入口のところは、「話す」「聞く」、二つの技能を中心にしながら、早い時期に4技能へ統合していくのがよいと思います。教育出版では、当初から統合して取り上げてあるわけですが、そこらは他者はどうですか。

指導第二課長

 先ほどの説明が不十分で失礼しました。教育出版では、1年生の2ページから17ページまでが、中学校に入ってからの基本的な学びということで、「話す」「聞く」からアルファベットの学習というのがあって、18ページからそれらを統合させながら、読んで、書いていくことになります。これは、各者とも、だいたい同等のページ数でなされております。実は、審議会の中で、アルファベットの扱いがどうなのかというのが話題になりまして、今、見ていただいている1年生の教育出版ですが、どれぐらいのページ数をアルファベットに割いているかなというのを御覧ください。教育出版では、10ページから11、12、13ページが、アルファベットの学習です。これが東京書籍では、別単元として扱っておりまして、巻頭資料としては7ページ、12ページからUnit0ということで、12、13ページということになります。それから、開隆堂出版では、これは、クラスルームイングリッシュという、資料の中にあるのですが、14、15ページになります。それから16、17、18、19ページ。ページを十分使っているという印象があると思いますが、20、21ページ。それから、学校図書の1年生を見ていただきましたら、8ページ、9ページです。三省堂では12、13ページがアルファベットです。それから、光村図書出版では、8、9、10、11ページというようになっています。開隆堂出版が一番ページを割いているのですが、アルファベットについて、小学校の国語の時間にもローマ字を扱いますので、あまりページ数を割かなくてもいいのではないか、という意見が審議会では出ておりました。

尾形委員(教育長)

 この4技能を一つに統合させてやるという、その学習活動というのは、例えば教育出版を見てみて、かなり充実していると言えるのですか。

指導第二課長

 教育出版の1年生の118、119ページを見ていただけたらと思います。1年生の学習の一番最後の段階なのですが、プロジェクト3「好きなマンガやアニメを選んで発表をしよう」という統合的な学習があります。119ページの右上にマークがございますが、「speak」「write」「listen」「read」というように、「調査したことを、まとめ、発表できる」というCAN-DOの目標を示し、具体的に4技能を統合させた学習を設定しているのが、教育出版の特徴になると思います。

尾形委員(教育長)

 48、49ページにもありますね。

指導第二課長

 はい。49ページにも示してあります。

尾形委員(教育長)

 「話す」「聞く」も、本市の場合はかなり力を入れているということから、できるだけ中学校1年の段階で、基本技能を統合した学習という形を充実させることが、望ましいと思います。

井内委員長

 今までの御議論を聞きますと、基礎的な知識・技能の定着ということが非常に大切なことだろうと。それで、教育出版の教科書になると、「~できる」という表現が、各ページのトップに書いてあるということで、非常に学ぶ生徒たちに意識付けができるだろうということですね。二つ目は4技能を統合したという形での学習ということにポイントがあるわけですが、それは「Project」、特に「JUMP Task」というようなところでインタビューをして、それを文章にまとめて、そのところは、教育出版の教科書の優れた点かなと思います。ひろしま型カリキュラムとの接続が、最後のお話しに出ましたように、小学校では、「聞く」「話す」、それを中学校で技能としての統合を図るということですよね。ただ、単純にアルファベットを書けるようになるだけではなく、人と関わってもいいのではないかというようなことですね。そういうところを総合的に判断しますと、教育出版の教科書は、本市の英語に関しては、「よりふさわしい」教科書ではないかと思われるので、英語に関しましては、教育出版の教科書を採択することとしてはいかがでしょうか。
 (異議なし)
 それでは、英語に関しましては、教育出版の教科書を採択することにいたします。
 以上で、中学校の全種目について審議をしまして、それぞれの教科書について採択をしていただきました。

指導第二課長

 ありがとうございました。採択いただきました教科書を用いて、来年の各中学校で授業を充実させ、一人一人の生徒の学力の向上に取り組むよう、指導に努めていきたいと思います。

井内委員長

 最後のまとめということで、ここまで、採択作業をスムーズにできたことは、調査員の皆さまのお力だろうと思います。各教科書について丁寧に調査、研究をしていただきました。それを踏まえて、採択審議会の委員の皆さまには、熱心に協議された上で、答申として取りまとめをいただいて、それを、今回、我々も審議をさせていただいたわけであります。それで、平成28年度から市立の中学校で使用する教科書の採択を決定したわけでございます。各中学校で、こうした経緯を踏まえまして採択した教科書を用いて、教科指導をより一層充実し、広島市の中学生の皆さんの学力が向上していきますように取り組んでいただきたいと切にお願いする次第です。どうもありがとうございました。

 それでは、ここで、ちょっと休憩を取りたいと思います。休憩時間を10分とさせていただいて、午後2時20分から、次の議題に移りたいと思います。よろしくお願いします。

 (休憩)

井内委員長

 それでは再開したいと思います。次に議題2 議案第32号「平成28年度から使用する広島市立中等教育学校教科書の採択について」の議題といたします。本件は審議案件でございます。議題の内容について指導第二課長から説明いたします。よろしくお願いします。

指導第二課長

 お手元にファイルをしておりますが、背表紙に「平成28年度広島市立中等教育学校(前期課程)用教科用図書の採択について」という資料を御覧ください。その2ページ、採択の手順について御説明いたします。
 中等教育学校前期課程は、そのページの下の段にございますように、他の公立中学校とは異なり、中高一貫教育校としてのその特質を生かした特色あるカリキュラムの編成が可能となるよう教育課程の基準の特例が適用されております。したがいまして、教科書の採択につきましても他の公立中学校とは別に学校ごとで行うものと、法令上定められております。
 平成28年度から使用する広島中等教育学校前期課程用の教科書について次の3ページにございますが、平成27年5月8日に教育委員会議で決裁していただきました、平成28年度使用広島市立中等教育学校(前期課程)用教科書採択の基本方針に基づき御審議の上、採択を行っていただくということになっております。
 まず、採択の手順について説明をいたします。元の2ページに戻ってください。広島中等教育学校の校長が教科書採択委員会を設置いたします。教科書の選定につきまして、校内の選定委員会に諮問をいたします。選定委員会は校長、教頭、事務長、教務主任、保護者代表、学校協力者会議委員、学識経験者等によって構成されております。選定委員会は教科書を調査する観点を定め、校長が任命した調査員に教科書の調査研究を依頼します。調査員は選定委員会が定めた観点にしたがって、調査研究を行い、調査結果を選定委員会に報告いたします。選定委員会は調査結果を審議し校長に答申を行います。校長はその答申に基づき採択の候補となる教科書を選定して、教育委員会に申請するという流れになっております。
 教育委員会では、提出された申請書等の内容について校長から説明を受け、その詳細について調査研究し、本教育委員会議に上程をしております。それが、本日ということでございます。
 次に、学校から提出された申請書について御説明いたします。5ページをお開きください。様式1といたしまして、「平成28年度使用中等教育学校用教科書選定手順(報告)」というのでございます。学校の選定手順の日程及び手続きを記載しております。5月29日に採択事務説明会を教育委員会事務局が実施し、それを受けて校長が6月1日に広島中等教育学校平成28年度使用教科書選定委員会を組織し、先ほど説明いたしました手順にしたがって、適切に選定を行い、7月31日に教育委員会に提出をされました。
 次に、6ページを御覧ください。これが選定資料となる様式でございます。「学校の特色」、「生徒の実態」、「調査の観点及び視点」が定められております。「学校の特色」につきましては、平成26年度4月に開校し、今年度は前期課程の1、2年生のみが中等教育学校の生徒です。
 次に、「2」の「生徒の実態」を御覧ください。全体的には基本的な学習態度が身に付いており、学習について積極的に取り組める生徒が多く、基礎的基本的な知識・技能の習得には、概ね問題はございません。しかしながら、それらを活用した思考力、判断力、表現力については十分に身に付いていない生徒が少なくはありません。そのため、引き続き、基礎・基本の徹底、さらにこれらを活用した問題解決的な学習を行うことをねらいとして教科書の選定を行っております。
 「調査の観点・視点」につきましては、他の公立学校における観点・視点と同じものでございます。義務教育段階の中学校における基本的な重要事項については、他の公立学校と共通の観点・視点で教科書を2種に選定して、その中でより中等教育学校として「ふさわしい」ものを選定するということにしています。
 それが、資料の7ページ、横書きになっております。これが申請書でございまして、学校が選定した教科書の申請内容となっております。教科書目録にございます教科書から、まず、他の公立学校と同じ観点・視点によって、教科書として「ふさわしい」ものを2点ずつ選んで評価の観点を比較検討し、「よりふさわしい」ものを選定したことが分かるよう、選定理由を記載しております。評価の観点につきましては、生徒の実態に照らして、学校が独自に二重丸(◎)は「よりふさわしい」、丸(〇)は「ふさわしい」、三角(△)は「問題なし」という意味を表しております。
 それでは具体についてですが、まず国語については5種の教科書の中から光村図書出版と東京書籍の2種を選んで、さらにその中から比較検討して、優れている光村図書出版を選定しています。理由につきましては、御覧のとおりでございますが、教材の工夫により学習意欲を高めている点、学習の流れの工夫や日常生活や他教材とのつながりを示すなどして、問題解決学習に適している点などを評価しております。
 次に、書写につきましては、5種の教科書の中から光村図書出版と東京書籍の2種を選び、その中から光村図書出版を選定しています。選定理由は、そこを御覧ください。
 次に、社会科につきましては、7ページから8ページでございます。地理的分野につきましては、4種の教科書の中から東京書籍と帝国書院の2種を選び、さらに比較検討して、東京書籍を選定しております。歴史的分野につきましては、8ページでございますが、8種の教科書の中から東京書籍と帝国書院の2種を選び、比較検討して、東京書籍を選定しております。公民的分野では7種の教科書の中から東京書籍と帝国書院を選び、さらにその中から帝国書院を選定しております。地図につきましては、帝国書院と東京書籍を選び、帝国書院を選定しております。
 次に、9ページでございます。数学です。7種の教科書の中から東京書籍と学校図書を選び、その中から東京書籍を選定しております。理科につきましては、5種の中から新興出版啓林館と東京書籍を選び、その中から新興出版啓林館を選定しております。音楽につきましては、2種しかございません。一般ですが、教育芸術社を選定しております。
 次に、10ページでございますが、器楽合奏も2種から教育芸術社を選定しております。美術につきましては、3種の教科書から光村図書出版と日本文教出版の2種を選び、その中から光村図書出版を選定しております。保健体育につきましては、4種から大修館書店と学研教育みらいを選び、大修館書店を選定しております。
 続いて、11ページを御覧ください。技術家庭につきまして、まず、技術分野では3種の教科書から開隆堂出版と東京書籍を選び開隆堂出版を選定しております。家庭分野では3種の教科書から東京書籍と開隆堂出版を選びその中から東京書籍を選定しております。外国語につきましては6種の教科書から教育出版と東京書籍の2種を選んで、その中から教育出版を選定しております。
 以上、学校から提出されました書類につきまして、その内容を事務局で調査研究した結果、その全てにおいて適正であるということを確認しています。御審議のほどよろしくお願いします。

井内委員長

 はい。ありがとうございました。それでは審議に入ります。ただ今の説明につきまして、御質問御意見等ございませんでしょうか。

溝部委員

 中等教育学校の中で選定委員会及び調査員というものが任命されていると思うのですが、選定委員会のメンバーはそこに示してありましたのでよく分かったのですが、調査員ですけれども、これは各教科別に調査員が決まるのですか。一つの学校ということで先生の数が少ないのではないかと思い心配しているのですが、1教科について何名ぐらいの調査員が任命されるのでしょうか。

指導第二課長

 これは、御指摘のように学校規模が小さいものですから、各教科が1名ないし2名という調査員になりますので、先ほど御審議いただきました市立中学校の調査研究報告書を資料提供して、学校の負担軽減を図っております。中等教育学校では、その調査研究報告書を参考にしながら、さらに調査研究を重ねて校内の審議会に報告しているという状況になっています。

溝部委員

 調査委員会というのがあるのですか。調査員の方が集まった。それは複数の調査員の方がやっているということですね。だから、1人が決めてしまうということはないということですね。協議をしているということですね。

指導第二課長

 ございません。協議は調査委員会ではなくて、選定委員会の方でしているということです。調査は各教科が集まって、調査研究をするのですが、そこで教科書をもとに事実の調査をするということで、比較検討の意見が出るということは、調査員の段階ではありません。

溝部委員

 はい、分かりました。

鈴木委員

 思考力と判断力と表現力が十分身に付いていない生徒がいることが課題ということですが、中等教育学校は特徴として6年間という見通しの中で行っていくということですが、この辺りのことは何か議論があったのでしょうか。

指導第二課長

 中等教育学校として独自に前期課程と後期課程ということで、中高の連携を図りながら1つの校内でできますから、6年間を見据えて後期段階に進ませるために、どのような思考力・判断力を付けないといけないかということを、高等学校を主に担当している教員も入って校内で検討しております。

栗栖委員

 これは校長先生が教育委員会に申請されて、教育委員会が内容をチェックすると言われましたが、内容が適正とはどういう観点でチェックされるのですか。

指導第二課長

 それは、まず様式1でございますが、6ページにございますけれども、評価の観点が適切であるかどうか、その観点ごとの視点が、きちんと、例えば丸1の基礎・基本の定着としての視点になっているかどうかということをまず確認いたします。それから、説明が順序逆になりましたが、5ページにございますが、選定の手続き・手順が適正適切に行われているか、まずこの書類で確認するとともに校長から聞き取りを複数回行いまして、確認するという形をとっております。それから当然ですが、次の各教科の選定申請書、これについては精査を担当課の方でしております。

尾形委員(教育長)

 中等教育学校の場合、6年間を通して一貫した教育を行うということだから、先ほども申しましたが、他の中学校とはちょっと特例的だということで、学校ごとに種目ごとに採択が可能という学校手続きの下に申請がされているということですか。
 確認しますが、教育課程は他の中学校と相違はないという形になりますね。教育課程の編成、授業日数の配当、各教科の配当など。

指導第二課長

 一部特例がございますので、学習指導要領の中で示された教育課程編成上の特例を生かしながら中等教育学校全体でのものでございますが、基本的な各教科の時数ということについては、差はございません。ただ、いわゆる高校1年生段階でやるべき学習内容を一部先取りして行うというのが先ほど申しました特例という形になります。

尾形委員(教育長)

 今の中等教育学校の本市の前期課程に対して他の中学校が行っている各教科、授業日数の配当などは変わらないと考えていいということですか。

井内委員長

 現実としては、今度3年生になるのですが、3年生は今の選ばれた教科書を使います。少し特例を認められたというと、後期課程の教育内容が少し前倒しで入るということです。そこの教科書というのはどうなのですか。

指導第二課長

 これは高等学校用の教科書を副教材として使用して行うということで、広島市立中等教育学校では国・数・理について一部先取りして行うという教育課程の編成をしております。全教科ということではありません。

井内委員長

 それは今からやる高等学校の教科書選定に基づいて、それを準拠して使うという考えですか。

尾形委員(教育長)

 それはあくまで補助教材としての扱いであり発展的な学習としての扱いで、教育課程の編成上はいわゆる中学校の各教科の授業時数と同じ。そして時数も配当も同じで、同じ編成でなされているということですね。

指導第二課長

 はい、そうです。

井内委員長

 そうすると、授業時数は増えるということですか。

尾形委員(教育長)

 増えない。一時間の授業の中で教科書も扱いながら、発展的な教材をもっと多くしているとかです。

井内委員長

 同じ60分でも、その使い方が違うということですか。

尾形委員(教育長)

 はい。それは生徒に違いがありますから。

井内委員長

 授業時数が増えるということではないのですね。分かりました。
 他に何か御質問はございますか。
 それでは、議案第32号「平成28年度から使用する広島市立中等教育学校用教科書の採択について」採択の手順、採択の内容等、適切と認め、平成28年度から使用する広島市立中等教育学校用教科書を一括採択することとして、御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決することといたします。どうもありがとうございました。
 それでは次に議題3に移りたいと思います。議案第33号「平成28年度使用広島市立高等学校用教科用図書の採択について」を議題といたします。本件は審議案件でございます。議案の内容につきまして、指導第二課長から説明をよろしくお願いします。

指導第二課長

 お手元のファイルで「平成28年度使用広島市立高等学校用教科用図書の採択について」を御覧ください。
 まず、採択の手順について説明いたします。2ページを御覧ください。これは先ほど説明いたしました中等教育学校の前期課程と同様の形をとっておりまして、学校の中に選定委員会を設けて、調査員を任命する。これも学校の中に設けて、という流れは同じでございます。各学校長から申請書が提出されたという手続きは先ほど説明いたしましたので、省略させていただきたいと思います。
 それから、4ページを御覧ください。平成28年度使用広島市立高等学校用教科用図書の総括表でございます。本年度、各学校より申請のあった教科用図書の点数を学校別に一覧にしております。基町高等学校は65点、舟入高等学校75点、広島商業高校が63点、広島工業高校の全日制が96点、定時制が108点、大手町商業が61点、安佐北高校が63点、沼田高校が78点、美鈴が丘高校が62点で合計671点となっています。これを後ろの壁際と窓際に、学校ごとに選定したものを示して、671点としています。
 次に、6ページを御覧ください。学校ごとに説明をさせていただきたいと思います。6ページからが基町高等学校でございます。6ページの様式1は先ほどの中等教育学校の前期課程と同じ様式となっております。様式1で選定の手続き・手順を示しています。御覧のとおりでございます。選定委員会につきましては、19ページを見ていただきたいと思います。基町高等学校では、このように委員会規約を定めて選定委員会を設けていただいています。なお、この選定委員会の規約の制定につきましては、これから説明いたします舟入高校以下7校についても定めておりまして、いずれも適正に行われていることを確認いたしております。
 では、7ページを御覧ください。学校の特色と生徒の実態というものが記されております。生徒の実態につきましては、ほぼ全ての生徒が進学希望であり、基礎的基本的な知識技能の習得を活用して、難易度の高い発展的な内容の学習を希望する生徒が多くなっております。これらの生徒の実態を踏まえて、調査の観点・視点を御覧のように丸1から丸6まで設定をしております。
 なお、基町高校独自に丸6の応用力の伸長を設定しております。
 次の8ページを御覧ください。8ページは先ほどの中等教育学校の前期課程と同じような様式になっております。二重丸(◎)、丸(〇)印、三角(△)印、という記号の付し方は同じでございます。三角(△)印は「問題なし」を意味しておりますので、御留意いただけたらと思います。それからもう一点、継続して使用する教科書がございます。例えば1年生で使用したのを2年生でも継続して使用するという物につきましては、学年欄の数字に○で囲んでおります。例えば、丸3国語現代文、というようなことでございます。これは2種目ではなく1種目、継続使用ということで1種目だけ記載しているということでございます。
 また、主として専門学科において開設される各科目の中には文部科学省の検定済み教科書が1点のみのものがございます。この場合には、1点のみを上げて、「よりふさわしい」ということで選定することとしています。基町高校では見出しのところに申請書(その1)と書いてありますが、それを見ていただきながら説明していきたいと思います。
 基町高校では(その1)から(その2)の1段目までが国語、そこからページをめくっていただきまして(その4)の2段目までが地理歴史、(その4)の4段目までが公民科、それから2枚めくって(その6)の5段目までが数学科、さらに(その9)の2段目までが理科、(その9)の4段目までが保健体育科、次の(その10)の2段目までが芸術科、次の(その11)の2段目までが外国語科、そのページの4段目までが家庭科、5段目が情報科となっております。基町高校におきましては、(その1)から(その11)まで計65点の教科用図書の申請でございます。
 次に舟入高校にいきます。20ページを御覧ください。手続き・手順、先ほど説明しましたように適切に行われております。次に21ページを見てください。特色は御覧のとおりでございます。生徒の実態につきましては、ほとんどの生徒が進学希望であり、主体的に学習に取り組む生徒が多く、基礎的な学力を身に付けた上で、より発展的な学習に挑戦する生徒が多いです。これらの実態を踏まえて、下の観点・視点を丸1から丸5と定めております。
 次の22ページから様式3になっております。先ほどと同様に(その1)から次のページの(その2)の2段までが国語、さらに(その3)(その4)を見ていただいて6段目までが地理歴史、次の(その5)の4段目までが公民科、さらに(その6)(その7)の1段目までが数学科、次の(その8)それから(その9)の5段目までが理科、(その10)の1段目までが保健体育、次の(その11)の4段目までが芸術科、(その11)の5段目から(その12)の5段目までが外国語科、(その12)の6段目までが家庭科、(その13)の1段目が情報科、それからそのページですが、最後が学校設定科目の英語となっており、計75点の申請です。
 次に、広島商業高等学校、36ページを御覧ください。手順につきましては適正に行われていることを確認しております。それから、37ページを御覧ください。生徒の実態でございますが、女子生徒の割合が高く、8割在籍しております。また、卒業後の進路につきましては、就職希望の生徒と進学希望の生徒が約半々で、多くの生徒が基礎・基本を確実に身に付け、その上で発展的な内容を扱う授業を希望しております。こうした実態を踏まえて、観点・視点を丸1から丸5まで設定してあります。次のページからが申請書、教科ごとになっております。時間がかかりますので、省略させていただきまして、広島商業高校におきましては、38ページから(その1)、ずっとめくっていただきまして、48ページ、合計63点ということになります。
 次が広島工業高校の全日制で、50ページでございます。手続きは適正に行われていることを確認しております。51ページが特色と生徒の実態です。工業の学習に欠かせない基礎学力が不足している生徒が半数近く入学している状況です。また、学習方法等について基礎から指導が必要な生徒がおります。一方で、工業技術の学習に意欲を持ち、資格取得等進路実現に向けて努力する生徒も多くなっております。こういった実態を踏まえて、調査の観点・視点を丸1から丸5まで定めていまして、次の52ページからが教科ごとの申請書ということになりまして、専門学科でございますから少し多くなりまして、67ページまでが全日制、合計96点の申請です。
 次に、定時制でございます。69ページです。手続き手順については適正に行われていることを確認しております。70ページを御覧ください。生徒の実態についてですが、勤労青少年や高等学校を退学して再び入学する生徒、中学校時代に不登校傾向のあった生徒等、様々な事情や背景を持った生徒が在籍しています。基礎的な学力の定着が不十分な生徒や、コミュニケーションを取ることに課題がある生徒等が多く存在する。こうした実態を踏まえて、観点を丸1から丸5まで設定しております。教科ごとの申請につきましては、71ページから88ページまででございます。合計108点の申請となっております。
 次に、大手町商業高等学校、90ページになります。選定手続きにつきましては、適正に行われたことを確認いたしております。91ページを御覧ください。生徒の実態ですが、中学校時代に不登校傾向にあった生徒や高等学校を中途退学して入学した生徒等、様々な事情や背景を持った生徒が在籍しています。年齢層が幅広く、学び直しや仲間づくり、専門的な知識の習得等、生徒のニーズは多様化しております。これらの実態を踏まえて、調査の観点・視点を丸1から丸5まで設定しております。92ページからが教科ごとの申請書となっております。それが102ページまで、合計61点の申請となっています。
 次に、安佐北高等学校が104ページでございます。選定の手順については適正であったことを確認しております。105ページを御覧ください。生徒の実態につきましては、生徒の大半が大学進学を目指しており、難関大学を目指す生徒も年々増えております。一方で、学力差は近年広がっておりまして、主体的な学習に励む生徒がいる一方で、基礎・基本的な学習内容の定着が不十分な生徒もおります。こうした実態を踏まえて、丸1から丸6まで設定していまして、106ページからが教科ごとの申請書となっております。安佐北高校の申請書は116ページまでです。合計63点の申請となります。
 次に、沼田高等学校118ページになりまして、手順につきましては適正に行われているのを確認しております。119ページを御覧ください。生徒の実態につきましては、生徒のほとんどが進学希望です。国公立大学や私立大学、短期大学を志望しています。生徒の学力層は幅広く、生徒のニーズは多様化しています。こうした実態を踏まえて、観点及び視点を丸1から丸5まで定めております。120ページからが教科ごとの申請書になっておりまして、132ページまででございます。合計78点の申請です。
 最後でございます。美鈴が丘高等学校、134ページからになります。選定手続きにつきましては、適正適切に行われていることを確認しています。135ページを御覧ください。生徒の実態でございますが、学力層が幅広く、難関大学を目指す生徒から平均的学力の生徒まで多岐にわたっております。ほとんどの生徒が進学を希望しております。こうした実態を踏まえて調査の観点・視点を丸1から丸5まで設定していまして、次の136ページから146ページまで合計62点の申請がございました。
 以上、概略ではございましたが、説明させていただきました。ただ今説明いたしました各学校から提出いただきました書類につきまして、繰り返しになりますが、内容の調査、検討を担当課でいたしました結果、全てにおいて適正であると確認いたしております。審議のほどよろしくお願いいたします。

井内委員長

 はい、ありがとうございました。それでは審議に入ります。ただ今の説明につきまして、御質問御意見はございませんでしょうか。

栗栖委員

 それぞれの学校の調査員の方が調査されるようで、例えば基町高校の6ページのところを見ますと、教科書目録に記載されている教科用図書について、調査研究を行うと書いてあるのですが、教科書目録全部について調査されるのですか。

指導第二課長

 教科書の目録というのが各学校に送られてくるのですが、教科書全てが各学校の方に送られてくるということは行われておりません。これまで各学校で使用していたものとか、これを使用したいというものを取り寄せたり、あるいは教科書各者から直接送られてきたものの中から選定をしていくということになっています。と申しますのは、例えば国語で申しますと、国語総合というのが23種31点という形で膨大なものになります。これの全てを見るというのは不可能だということになりますので、学校ごとで選定をして取り寄せたり、来たものから選定をしたりするということになります。

栗栖委員

 それぞれの学校が独自に過去の状況や実態に合わせたものの中から、したがって、例えば基町高校等は6ページで見ると調査研究を行って報告までの期間が土日を挟んで、6月19日から24日までの6日間で終わっているのですが、舟入高校でしたら6月15日から7月3日となっていて、学校によって期間にばらつきがあるのですが、それは対象の教科書の量が違うというのも要因の一つなのでしょうか。

指導第二課長

 それもひとつございます。多くの教科書の中からということで時間もかかるということ。それから各学校行事との兼ね合いの中で、短期間で集中して行うということもあれば、期間的には長いけれども調査研究をする日を決めてやっているということもあります。期間が短い長いというのは一概には比較できないです。

栗栖委員

 高校によって生徒の実態が違いますから、そこの実態に合わせて今回はこの教科書を見てみようとかそれまでの段階で、皆さんで一応協議されて、この教科書の目録の中から選ぼうというような協議の時間というか見直しというのはあるのですか。

指導第二課長

 それは各学校で十分に実際に取っておりますし、指導もしておりますし、実際に取っているという確認もできています。

栗栖委員

 確認をされているのですね。

溝部委員

 今は、高校の教科書は親が払っていますか。

指導第二課長

 はい、有償です。

溝部委員

 有償ですよね。選定はこういうように挙がってきて、教育委員会議で決めるということなのですけれども、一年間使ってみて、その結果どうであるということは各学校の中で振り返っているのですか。

指導第二課長

 はい。それはもちろん行っております。

溝部委員

 分かりました。

尾形委員(教育長)

 一般図書は、一切どこもとってないですか。全て検定済みですか。

指導第二課長

 はい。

尾形委員(教育長)

 以前、大手の一般図書が挙がってきたということがありましたが。

指導第二課長

 現在はございません。

井内委員長

 調査の観点及び視点のところなのですが、多くは五つで基本パターンですが、基町の場合は丸6で応用力の伸長があって、安佐北高校は丸6で中高一貫教育校として求められる内容の充実というのがあるのですが、これはこの高校の判断で視点を加えるというか、それでも良いということになっているのですか。これは丸7、丸8とあればあってもいい、裁量の範囲内ということになっているわけですか。

指導第二課長

 はい。

井内委員長

 はい。分かりました。
 よろしゅうございますか。それでは議案第33号の「平成28年度使用広島市立高等学校用教科用図書の採択について」採択の手順、採択の内容等適正と認め、平成27年度使用広島市立高等学校用教科用図書を一括採択することとして御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 はい。それでは、異議なしと認めまして、本案は原案どおり可決いたします。どうもありがとうございました。
 次に議題4にいきます。議案第34号「平成28年度使用広島市立広島特別支援学校及び広島市立小・中学校(特別支援学級)用教科用図書の採択について」を議題といたします。本案は審議案件でございます。内容につきまして、特別支援教育課長から説明をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。

特別支援教育課長

 よろしくお願いいたします。議題4 議案第34号「平成28年度使用広島市立広島特別支援学校及び広島市立小・中学校(特別支援学級)用教科用図書の採択について」の説明をさせていただきます。まず、資料の2ページをお開きください。
 特別支援学校及び小・中学校の特別支援学級に在籍している児童・生徒につきましては、一人一人の障害の実態等に応じて、特別の教育課程を編成するなど、当該学年の文部科学省検定教科書を使うことが適当でない場合には、それ以外の教科用図書を使用できることになっており、このことは法令で規定をされております。
 まず、「1 広島市立広島特別支援学校で使用する教科用図書」について御説明いたします。広島市立広島特別支援学校は知的障害者を対象とする特別支援学校であり、特別支援学校学習指導要領に基づいて教育課程が編成されているため、文部科学省著作教科書及び一般図書を使用しております。このうち、このたび採択していただく教科用図書は太枠で示しております。文部科学省著作教科書につきましては、原則4年ごとに採択替えを行うこととなっており、今年度は中学部用の採択の年となっております。また一般図書につきましては、毎年採択を行うこととなっており、今年度も採択が必要となります。
 次に、「2 広島市立小・中学校特別支援学級で使用する教科用図書」について御説明いたします。小・中学校の特別支援学級におきましては、児童・生徒の障害の実態により、その児童・生徒に応じた特別の教育課程を編成することができます。そこで、小・中学校の特別支援学級におきましては、個々の児童・生徒が取り組む目標や内容に応じて、文部科学省検定教科書だけでなく、文部科学省著作教科書や一般図書を使用することもできることとなっております。このうち、文部科学省検定教科書につきましては、小学校用又は中学校用として採択した教科書を、通常の学級と同様に使用することとなっているため、この場での採択は必要ありません。また、小学部用の文部科学省著作教科書につきましては、昨年度採択していることから今年度の採択は不要でございます。
 一方で、中学校で使用いたします中学部用の文部科学省著作教科書及び小・中学校で使用いたします一般図書につきましては、特別支援学校と同様に採択を行う必要がございます。
 それでは、まず、一般図書について御説明をさせていただきます。3ページを御覧ください。広島市立の小学校・中学校特別支援学級及び特別支援学校小学部・中学部用教科用図書の採択の手順を図示したものでございます。この採択の手順は、先ほど指導第二課長から説明がありました高等学校と同様となっております。特別支援学校及び特別支援学級に在籍している児童・生徒につきましては、その障害などの実態が様々であるため、各学校におきまして、児童・生徒一人一人の実態を踏まえた特別の教育課程を編成しており、その教育課程に応じた適切な教科用図書を選定することとしております。こうしたことから、この手順に示されておりますように学校長は各学校に教科用図書選定委員会を設置し、その答申に基づき選定した教科用図書を教育委員会に申請するという手順になっております。
 なお、この一般図書を選定する際には、文部科学省が作成する一般図書一覧を参考にしつつ、幅広く調査研究を行い、選定することとなっております。
 参考として4ページに基本方針及び手順を添付しておりますので、御覧になってください。また5ページ及び6ページには、広島市立特別支援学校高等部用教科用図書の採択の基本方針と採択の手順について載せております。内容は同様となっております。
 次に、28ページをお開きください。学校の方から提出された平成28年度使用教科用図書選定手順及び申請書の例でございます。在籍児童・生徒数によりましては、児童・生徒が特定される、または特定され得ることがございますので、学校名等は伏せております。28ページには特別支援学校の選定の手順の報告を掲載しており、以下、30ページには小学校、32ページには中学校の選定手順の例を掲載しております。いずれも先ほど御説明いたしました手順にのっとり適正に手続きが行われております。また、申請書の例につきましては、29ページに特別支援学校、31ページに小学校、33ページに中学校のものを掲載しております。また、34ページの様式3でございますが、文部科学省一般図書一覧に掲載されていない図書につきましては、この評価表を提出するということになっております。皆様のお手元に、例として挙げた各学校が申請いたしました一般図書を用意しておりますので、御覧いただければと思います。それぞれ各1冊しか御用意できておりませんので、他の委員さんと交換をしていただきながら御覧ください。
 それでは7ページにお戻りください。特別支援学校の各学部や他の小・中学校も同様に選定及び申請を行っており、特別支援学校及び各小・中学校から申請がありました一般図書をまとめますと、「1」の「広島市立広島特別支援学校」につきましては、各学部合計で165点となります。また「2」の「広島市立小・中学校特別支援学級」につきましては、小・中学校合わせて、147校から412点となります。これら申請のあった一般図書の具体につきましては8ページから載せております。8ページから13ページまでが特別支援学校から申請があった一般図書でございます。同じく14ページから20ページまでが小学校、21ページから26ページまでが中学校から申請のありました一般図書となっております。これら全ての一般図書につきまして、各学校から提出のありました書類について事務局においてその内容を調査検討した結果、その全てが適正であることを確認いたしました。つきましては、特別支援学校及び各小・中学校から提出されました一般図書を平成28年度に使用する教科用図書として一括採択することについて、御審議をお願いいたします。以上、一般図書について説明をさせていただきました。
 次に、文部科学省著作教科書について説明いたします。資料の35ページをお開きください。文部科学省著作教科書につきましては、文部科学省が著作の名義を有する図書であるということ、表にお示ししてあります、国語、数学、音楽の3教科のみについて1種類ずつしか発行されていないことから、平成28年度から各学校において使用することができるよう、一括採択することについて御審議いただきたいと思っております。なお、該当の文部科学省著作教科書を皆様のお手元に用意しておりますので、合わせて御覧いただければと思います。
 以上、一般図書及び文部科学省著作教科書の採択につきまして、御審議のほどよろしくお願いいたします。

井内委員長

 それでは審議に入ります。ただ今の御説明につきまして、何か御質問、御意見がございますか。

鈴木委員

 8ページに教科名が生活となっている図書が10数個あり、続いて国語、算数、図工となっているのですけれども、教科名が生活となっている図書は、生活自立の学習の時間に使用する図書なのでしょうか。

特別支援教育課長

 生活科の学習の時間で使用いたします。これは、小学校にも生活科というのがございますが、これは特別支援学校の生活科ということで、小学校で言いますと、社会・理科・家庭科が合わさったような教科となっておりまして、小学校の生活科とは、全く別の目標・内容になっております。

鈴木委員

 はい、分かりました。

藤本委員

 選定の手順のことなのですが、特別支援学校の教科用図書選定委員会と小・中学校の特別支援学級の選定委員会というのは、同一なのですか。それとも、別の組織なのでしょうか。

特別支援教育課長

 教科用図書選定委員会は、それぞれの学校に設置されており、別組織となっています。

尾形委員

 「くらしに役立つ数学」の図書は、今回どの学校種が申請している図書ですか。今回の申請書例に入っているものですか。

特別支援教育課長

 33ページにあります中学校の申請書例に載っている図書です。

藤本委員

 各学校の選定委員会は、小さい規模の組織だと思いますが、その委員に任命される保護者の代表の方というのは、特別支援学級の保護者が皆さん入るのですか。

特別支援教育課長

 特別支援学級に在籍しているお子さんについては、個別に指導計画を作成しております。作成の際には、保護者の思いについても聞き取るのですが、子供にこんな力を付けていきます、そのために教科書はこのようなものを使用しますというようなやり取りをしています。選定委員会に保護者代表が加わらない場合にも、こういった個別懇談の中で保護者のニーズを汲み取っています。

鈴木委員

 保護者のニーズが児童生徒の実態と異なる場合はどうするのですか。

特別支援教育課長

 保護者によっては、実態と異なる本を使用させてほしいとおっしゃる方もおりますが、子供にどんな力をつけていくのかということで、粘り強く対話調整を行っています。

栗栖委員

 文部科学省の著作教科書、検定教科書、一般図書の使い分けは、児童・生徒の実態に応じてということですか。

特別支援教育課長

 児童生徒の実態に応じています。例えば知的な遅れのないお子さんは基本的に検定教科書を使用しておりますし、知的な遅れのあるお子さんの場合には、特別な教育課程を編成しますので、一般図書を使用したり著作教科書を使用したりするなど、その実態に応じた図書を使用しています。

井内委員長

 文部科学省が著作の名義を有する教科書は3教科について1種類ずつしかないのですか。

特別支援教育課長

 その通りです。

井内委員長

 例えば国語についても中学部用はこの1冊しかなく、選びようがないということですか。

特別支援教育課長

 はい。中学部用は星4(☆☆☆☆)と示してある1種類しかありません。

井内委員長

 平成22年の著作になっていますが、いつ改定されるのでしょうか。

特別支援教育課長

 基本的には学習指導要領が改定されるときに変わります。

尾形委員(教育長)

 2の特別支援学級でいえば一般図書申請点数229点ということは、229人分の一般図書を採択するということですか。

特別支援教育課長

 229点分で、229人分ではありません。

井内委員長

 500人いても同じ教科書を使うならそれは1点と数えるということですね。

特別支援教育課長

 はい、その通りでございます。

栗栖委員

 児童生徒によっては、やっぱり別の本の方が良かったということにはならないのでしょうか。途中で違う本を使用することはできないのですか。

特別支援教育課長

 基本的には1冊の一般図書を1年間主たる教材として使います。

湧田指導担当部長

 無償措置の対象になりますから、その制度の中で給与できる図書は1点ということになります。

藤本委員

 先ほど、特別支援学級のケースで個別に保護者の方とのやり取りする中で意向を反映しているとお伺いしたのですが、特別支援学校も同様でしょうか。

特別支援教育課長

 特別支援学校は個別の指導計画の作成が義務化されており、よりきめ細かく保護者と対話を図っております。

井内委員長

 それでは確認なのですけれども、全ての一般図書につきまして、各学校から提出のあった書類について、事務局においてその内容を調査・検討されて、その全てが適正であることを確認したということでよろしいですね。

特別支援教育課長

 はい、そのとおりでございます。

井内委員長

 一般図書については1年ごとのものという理解で間違いないですね。

特別支援教育課長

 はい。その通りです。

井内委員長

 はい、分かりました。その他に御質問はよろしいでしょうか。
 それでは、議案第34号「平成28年度使用広島市立広島特別支援学校及び広島市立小・中学校(特別支援学級)用教科用図書の採択について」採択の手順、採択の内容等適切と認め、「平成28年度使用広島市立広島特別支援学校及び広島市立小・中学校(特別支援学級)用教科用図書」を一括採択することとして御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 はい、それでは、異議なしと認めまして、本件は議案どおり可決することといたします。ありがとうございました。
 それではここで、一時審議を中断いたしまして、休憩としたいと思います。午後3時35分まで休憩といたしまして、午後3時35分から再開をいたします。
 なお、再開後には、議題5から7までを先ほどお諮りしたように、今回非公開で審議したいと思います。傍聴人、報道関係、及び関係者以外の方は入場できませんので、よろしくお願いいたします。以上でございます。では、一旦休憩といたします。

 (傍聴人等退席)

 (非公開部分省略)

井内委員長

 以上で予定の議題は全て終了いたしました。
 本日の教育委員会議を終了いたします。
 次回の教育委員会議は、9月30日(水曜日)午前9時30分からを予定しています。

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