都市の農地を守り、つないでいく
多様な機能を持つ都市農業の魅力を紹介します。
都市の農地のさまざまな役割
都市の農地は、都市住民に新鮮な地元産の農産物を提供できるのはもちろん、身近な農業体験の場や緑地空間、災害時の避難場所として利用できるなど、次のような多様な役割を担っています。
1.新鮮な農産物の供給

2.身近な農業体験・交流の場

3.災害時の防災空間

4.心安らぐ緑地空間

5.雨水の保水・生物の保護など

6.都市住民の農業への理解の醸成

interview(インタビュー)
受け継いだ農地を守りたい

市街化区域で広島菜を中心に野菜を生産している蓼丸良平(たでまる りょうへい)さん(安佐南区・42)。「祖父の代より前からこの地で農業を営んできました。長い歴史を持つ広島の特産品・広島菜を守っていきたいと父の後を継ぎ、5年前から生産緑地制度を活用しています。市街地で農地を守っていく難しさや昨今の物価高といった営農の困難さが制度によって、大きく助けられています。住宅地で農業を続けるには近隣の理解も必要です。そのため、近くの小学校と連携して、こどもたちに広島菜の種まきから収穫まで体験してもらう取り組みなども行っています。こどもたちが実際に畑を見て、土を触って、楽しみながら農業を知る機会になればと思っています。また、生産者の高齢化などの課題にも向き合い、先輩や仲間と一緒に農地を守る新たな取り組みも検討しています」と話してくれました。
◆問い合わせ先:農政課(中・東・南・西区)(電話504-2247、ファクス504-2259)、安佐南区農林課(電話831-4950)、 安佐北区同課(電話819-3932)、安芸区同課(電話821-4946)、佐伯区同課(電話943-9767)(各区ファクスはこちらを参照)
制度を活用しませんか
市は、多様な機能を持つ都市の農地を保全し、都市農業の振興を図るため、生産緑地制度を導入しています。
同制度は、市街化区域内の農地を計画的に保全し、緑豊かで良好な都市環境をつくることを目的として、都市計画に「生産緑地地区」を定める制度です。
生産緑地地区に指定されると

●税負担の軽減
●長期営農の義務
●開発などの行為の制限
などの措置があります
詳しくは、市ホームページで
市ホームページ
◆問い合わせ先:都市計画課(電話504-2268、ファクス504-2512)