認知症の人を地域で見守る
認知症サポーターになりませんか

写真【1】

Q.認知症サポーターって?

 認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人や家族などに対してできる範囲でサポートする人のこと。「認知症サポーター養成講座」の修了者です。

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 市は、「認知症サポーター」を増やすことで、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指しています。

日常生活や職場で支援「認知症サポーター」

 認知症サポーターは特別なことをする人ではありません。日常生活や職場で、次のようなサポートをお願いしています。

    • 認知症の人や家族を温かい目で見守る
    • 家族や友達などに講座で学んだ知識を伝える
    • 地域の集まりなどに認知症の人を誘う
    • 店の中や屋外などで困った様子の人がいたら優しく声を掛ける
    • レジで支払いに時間がかかっている人に「ゆっくりで大丈夫ですよ」と声を掛ける

一つの声掛けが命を救うことも

 地域で高齢者の見守り活動を行っている「黄金山つながりネット・ボランティアバンクみどり」の皆さん(下写真)は、認知症サポーター養成講座を受講後、近くの公園で認知症の人への声掛けの練習を行いました(写真【1】)。梶川美貴恵さん(同写真左)は「認知症の人が行方不明になるケースが増えていて、一つの声掛けが命を救うこともあります。日頃の見守りに生かしたいですね」と話します。

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写真【2】ユアーズLIVI(リビ)本通店(中区)
▲AEDの設置や補助犬の同伴可などと同様に、日常で目にすることが増えています

学校や事業所でも開催しています

 昨年度、庚午中学校(西区)では1年生240人が受講。生徒たちは「相手を尊重して接することが大切だと分かった」などと感想を述べていました。
 従業員68人が受講したスーパーマーケットは、サポーターの存在を知らせるステッカーを店頭に掲示(写真【2】)。佐藤店長(下写真)は「安心して買い物を楽しんでほしい」と笑顔で話します。

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佐藤店長

認知症の人は市内に4万人弱

 認知症は、病気の名前ではなく、状態のこと。脳の病気や脳に影響を及ぼす体の病気により、これまで培ってきた知識や技術が失われ、社会生活に支障を来すようになった状態をいいます。市内の認知症高齢者(日常生活自立度が一定以下の人)の人数は、令和5年9月末時点で約3万7500人です。

認知症サポーター養成講座