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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和6年3月15日号トップページトピックス学校の部活動は地域での活動に変わります

学校の部活動は地域での活動に変わります

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【写真2・3】安佐南中学校吹奏楽部で、コンクールに向けて休日の練習に励む「部活動指導員」と生徒

 中学校の休日の部活動を地域団体などが指導できるよう、市は、部活動の地域移行を進めています。

学校の部活動は改革が必要

 学校教育の一環として、スポーツ・文化活動に興味・関心のある生徒が参加する学校の部活動。体力や技術の向上を図りながら、異年齢との交流の中で協調性や責任感を養うなど、学びの場としての役割を担っています。
 しかし、少子化が進む中で、部活動の数や部員数は年々減少傾向にあります。教員の働き方改革も求められている中、学校や教員だけで運営する部活動の維持が、難しくなってきています。


部活動の地域移行を推進

 こうした状況を踏まえ、中学校の部活動では国のガイドライン※に基づき、地域団体や地域の経験豊富な人が、教員に代わり指導できる体制づくり(部活動の地域移行)が全国的に進められています。

※学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン

地域移行で期待される効果

●専門的な指導を受けることができる
 専門的な知識や技能を持つ地域の人が、部活動を指導することで、生徒の技術の習得や技能の向上に貢献。

●地域と子どものつながりが増える
 地域の指導者と子どもが関わることで、子どもが地域行事に参加するきっかけになるなど、新たな交流が生まれ、地域の活性化につながる。

●教員の働き方改革が進む
 地域の指導者が休日の部活動を担うことで、教員は休日が確保され、部活動に伴う業務や長時間勤務による負担が軽減。


report(リポート)

 今年度、試行的に地域移行した早稲田中学校(東区)バドミントン部【写真1】で、話を聞きました。

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指導者・荒川満さん(56)(早稲田学区体育協会所属)

 平日は仕事をしているので、土日祝などに指導しています。
 就職してから始めたバドミントンの経験を基に、知識だけでなく、楽しむことを伝えています。中学生は伸び盛りなので、教えがいがあり、楽しいですね。


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山根実桜(やまね みお)さん(2年生)

 休日に指導・支援してくださる荒川コーチたちはバドミントンに詳しく、技術的なことを細かく教えてくれます。週末の練習を重ねるたびに上達している実感があり、昨年度以上に充実しています。大会でいい成績が残せるよう、これからもみんなで頑張っていきたいです。


教員に代わり、地域の人が活動を支える

 現在、市では二つの方法で、休日の部活動の地域移行を進めています。
 一つは、子どもたちの指導を学区の体育協会やスポーツ少年団などの地域団体に委託して行うもの。今年度は、そのうちの2団体で実施しました。他の各団体には、今後、説明する予定です。
 もう一つは、市が雇用する「部活動指導員」や有償ボランティアの「部活動支援員」が指導するものです。こちらは随時募集しています。募集について詳しくは、市ホームページで。

コード
 部活動指導員

コード
 部活動支援員


【問い合わせ先】
◆地域移行全般と部活動指導員・支援員の募集について
教育委員会指導第二課(電話504-2487、ファクス504-2142)

◆学区体育協会やスポーツ少年団について
スポーツ振興課(電話504-2503、ファクス504-2066)


写真 アイコン

この記事は、主に上記SDGs(エスディージーズ)のゴールの達成に役立つものです。
【SDGs…持続可能な開発目標】

◆問い合わせ先:教育委員会指導第二課(電話504-2487、ファクス504-2142)

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