学校教育の一環として、スポーツ・文化活動に興味・関心のある生徒が参加する学校の部活動。体力や技術の向上を図りながら、異年齢との交流の中で協調性や責任感を養うなど、学びの場としての役割を担っています。
しかし、少子化が進む中で、部活動の数や部員数は年々減少傾向にあります。教員の働き方改革も求められている中、学校や教員だけで運営する部活動の維持が、難しくなってきています。
こうした状況を踏まえ、中学校の部活動では国のガイドライン※に基づき、地域団体や地域の経験豊富な人が、教員に代わり指導できる体制づくり(部活動の地域移行)が全国的に進められています。
今年度、試行的に地域移行した早稲田中学校(東区)バドミントン部【写真1】で、話を聞きました。
平日は仕事をしているので、土日祝などに指導しています。
就職してから始めたバドミントンの経験を基に、知識だけでなく、楽しむことを伝えています。中学生は伸び盛りなので、教えがいがあり、楽しいですね。
休日に指導・支援してくださる荒川コーチたちはバドミントンに詳しく、技術的なことを細かく教えてくれます。週末の練習を重ねるたびに上達している実感があり、昨年度以上に充実しています。大会でいい成績が残せるよう、これからもみんなで頑張っていきたいです。
現在、市では二つの方法で、休日の部活動の地域移行を進めています。
一つは、子どもたちの指導を学区の体育協会やスポーツ少年団などの地域団体に委託して行うもの。今年度は、そのうちの2団体で実施しました。他の各団体には、今後、説明する予定です。
もう一つは、市が雇用する「部活動指導員」や有償ボランティアの「部活動支援員」が指導するものです。こちらは随時募集しています。募集について詳しくは、市ホームページで。