市は、高齢者が住み慣れた家・地域で、安心して暮らせるよう、地域包括支援センターを事務局として、高齢者地域支え合い事業を実施しています。
この事業では、地域団体や民生委員などのさまざまな活動主体が連携し、高齢者を見守り・支え合う仕組み「地域の見守りネットワーク」をおおむね小学校区ごとに構築。見守り活動を基本に、必要に応じて高齢者が活動・交流できる場や、生活支援サービスの利用を提案・紹介します。
学区ごとの、高齢者を支える活動の情報は、地域包括支援センターで一元化。同センターと運営委員会(下図)で共有し、地域の実情に応じた活動に役立てています。
見守り活動では、訪問や声掛け、電話連絡などを行います。
見守りを希望する高齢者や家族は、お近くの地域包括支援センターへご相談ください。同センターの連絡先は市ホームページ(下記)か高齢福祉課(電話、ファクス上記)へお問い合わせを。
見守りネットワーク「気くばりネット吉島」(中区)で見守り対象として登録している藤川さん夫妻(正幸さん(87)・亘子(のぶこ)さん(87)・写真右)と、見守り協力員「気くばりさん」として活躍する平本祐二さん(79・同左)に話を聞きました。
今から8年前に登録した藤川さんは「元気なうちから登録したのが良かった。平本さんは、遠くからでも見掛けたらすぐ声を掛けてくれるのがうれしいね」と、見守られている実感を話します。平本さんと、藤川さんは町内会活動を通じて数十年来の付き合いがあります。「声掛けや電話など、どちらにも負担にならないよう適度にするのが、長続きのこつ」と平本さん。「困った事が起きても一人で抱え込まず、ネットワークの皆に助けを求められるのがいいよ。事務局の地域包括支援センターの職員さんも頼りになるよね」と、笑顔を交わします。
※1.ネットワークでは、見守りに併せて、家事支援や外出支援などの生活支援サービスや、高齢者が気軽に集える場所の紹介なども行う
※2.運営委員会では、地域の見守り・支え合い活動の情報交換や困り事の解決に向けて話し合う
※3.地域包括支援センターでは、活動情報の集約、管理や、活動の調整、見守り対象者の生活・健康状態などを確認(年1回以上)する
地域で暮らすことに不安がある高齢者は、地域包括支援センターに連絡し、地元のネットワークに登録する
2.見守り「見守り協力員」による見守り活動
●夜間の電灯や郵便受けの確認
●電話連絡
●訪問 など
各団体の代表者などが参加する運営委員会で、活動内容を報告・共有。必要に応じて、地域包括支援センターが直接、登録者を支援