視覚障害者が使う白い杖は、正式には「盲人安全つえ」といい、一般的には「白杖」と呼ばれています。白杖には、以下の三つの機能があります。
●視覚障害を周囲に知らせる
●触覚を通じて路面の情報を収集
●障害物に対する防御
視覚障害者が白杖を頭上に掲げて立ち止まるのは、「困っている」「助けてほしい」というSOSのサインです。見かけたら、すぐに側に寄って声掛けをお願いします。
視覚障害者の森井豊さん(75・メイン写真)が、「白い杖 SOSシグナル」のサインを広める活動を始めたのは2014年12月。同年に他県で起きた交通事故のニュースがきっかけです。
「誤って車道に出てしまった視覚障害者がこのSOSを発して、誰かがいち早く救助していたら…。悔やまれると同時に、視覚障害者自身を含めた多くの人にこのサインの意味を広めなければと心に決めました」。
ラジオ番組やさまざまなイベントに出演し、自ら、視覚障害者が困っている現状を伝えました。1年半後、「白い杖 SOSシグナルをひろめる会 広島」を発足。以来、学校での体験授業や企業研修に出向くなど、市内外で啓発活動を行っています。
森井さんは「このサインに限らず、白杖を使っている人が安全ではないと見えたときは、ぜひ声を掛けてください。私自身も横断歩道で『車は来ていませんよ』『一緒に行きましょう』などと言ってもらえたときはとても助かっています」と話します。
障害の有無にかかわらずみんなで支え合う共生社会は、一人一人のちょっとした配慮や工夫から始まります。この機会に、障害について知り、身近なこととして考えてみませんか。
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