特集/どんなん?よその区 8区8様 個性あるまちづくり
南区 旧国鉄跡地を整備し、住民交流の場として活用
旧国鉄宇品線跡地を整備し、農作物の栽培やスポーツを通じた交流を楽しみながら美観維持を図っています。
活動主体: |
宇品パークゴルフ運営委員会 |
|
ポッポ宇品線 花と農の会 |
地域団体が維持・管理を分担して活用
日清戦争時に広島駅と宇品港を結ぶ軍用鉄道として設置され、戦後も市民生活を支えていた旧国鉄宇品線。昭和61年の廃止後は未利用地となり、環境美化や防犯上の課題がありました。平成23年、地域団体と区で協議を行い、跡地を「スポーツ交流ゾーン」と農作物の栽培・収穫を行う「花と農ゾーン」として整備していくことが決まり、以来、地域主体で管理運営しています。
スポーツ交流や利用者の健康増進に
「スポーツ交流ゾーン」(下写真)は、近隣町内会、体育協会、老人クラブなどで構成する「宇品パークゴルフ運営委員会」が芝の手入れなど敷地の維持管理を行っています。パークゴルフによる交流や健康増進に多くの人が利用しています。
「毎朝2時間プレーするのが日課」という利用者も
農作物の栽培・収穫で楽しく多世代交流

「花と農ゾーン」を担う「ポッポ宇品線 花と農の会」は、近隣町内会、保育園、福祉施設など13団体で構成。春はタマネギ、秋はサツマイモを栽培し、年2回の収穫祭を楽しんでいます。代表の日浦章裕(ひうら あきひろ)さん(77・上写真)は「野菜を一から育てて収穫し、おいしくいただく。子どもたちの食育に役立っているのもうれしいです。参加団体を増やして交流を楽しみたいですね」と夢を描きます。