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ページ番号:0000000256更新日:2020年10月21日更新印刷ページ表示

感染症情報/後天性免疫不全症候群(エイズ)

後天性免疫不全症候群(エイズ)とは(届出基準と届出様式

 後天性免疫不全症候群(エイズ)(注)はヒト免疫不全ウイルスHIV:Human Immunodeficiency Virus)に感染することによって引き起こされる疾患で、人間の体を病気から守る免疫系が破壊されるため、体の抵抗力が低下して様々な感染症にかかりやすくなったり、悪性腫瘍を発症したりします。
 高い発症率・死亡率と治療の難しさから、人類が直面する最も深刻な医療問題の一つとなっています。しかし、HIVの感染力は弱く、感染経路も限られていますので、感染予防は可能です。

 近年、治療薬の開発が飛躍的に進み、早期に服薬治療を受ければ免疫力を落とすことなく、通常の生活を送ることができるようになりましたが、現時点では、エイズを完全に治す薬や感染を予防するためのワクチンはありません。

(注)感染症発生動向調査における後天性免疫不全症候群の報告は、無症候性キャリア(HIVに感染しているが症状がない場合)も含まれています。

症状

 エイズの症状は大きく分けて次の3段階で進行します。ただし、潜伏期間の長さや病状の程度は人によって大きく異なります。(HIVに感染しても発病しない場合もあります。)

  1. 感染初期
    感染から2~3週間後に発熱、咽頭痛、筋肉痛、頭痛など「かぜ」のような症状が数日~10週間程度続く場合がありますが、多くの場合自然に軽快します。この時期に全く症状が出ないかまたは自覚できない例もめずらしくありません。
  2. 無症候期
    その後、症状がない状態が数年~10年程度続きます。
  3. エイズ発症期
    病気が進行すると、発熱、倦怠感、リンパ節腫張などが出現し、帯状疱疹などを発症しやすくなります(エイズ発症前駆期)。その後、カリニ肺炎や悪性リンパ腫などの典型的なエイズの症状が現れるようになります。

感染経路・予防方法

 HIVは主に、血液・精液・膣分泌液を介して感染します。具体的には次の3つの感染経路が考えられます。それぞれの感染経路を断つために適切な予防方法を実行すれば、感染を防ぐことは可能です。

感染経路 予防方法
性的接触 感染者との無防備なセックス。

セックスをする時はコンドームを正しく使用しましょう。

不特定多数のパートナーとの無防備なセックスはやめましょう。

血液感染 感染者の血液が傷口や粘膜に触れたり、体内に入った場合。 注射針の共用(麻薬の回し打ちなど)をやめましょう。
母子感染 感染している母親から妊娠・出産・授乳によって子供に感染する。 母子感染率を軽減させる方法がありますので、医師にご相談ください。

【注意事項】 HIVは感染力が弱く、次のような場合は感染しません。

  1. 感染者との握手・軽いキス
  2. 感染者の咳・くしゃみ・汗・涙
  3. 感染者の使用したコップ・食器・便座・タオル・衣類・布団等を共用した場合
  4. 感染者を刺した蚊やダニなどにかまれた場合
  5. 食べ物・飲料水を介した感染
  6. ペットなどの動物との接触(動物に人間のHIVは存在しない)

エイズについての相談・検査について(広島市の報告状況

エイズ検査のための献血は絶対にしないでください!!

 エイズの感染直後は血液中に抗体がまだできていないため、最新の検査方法を用いても感染を発見できない場合があり、輸血を受けた患者さんにエイズを感染させてしまう危険性があります。検査目的の献血は絶対にしないでください。

Stop エイズ。検査を受けましょう。あなたのために、愛する人のために。(全国のHIV検査相談窓口へリンク)<外部リンク>

 各区保健センター及び健康福祉局健康推進課に「エイズ相談窓口」を設けて、随時エイズに関する相談に応じています。エイズについて不安や疑問をお持ちの方は気軽にご相談ください。

 また、各区保健センターにおいて、「無料・匿名のエイズ検査」を行っています。(中区保健センターでは毎週月曜日に夜間検査も行っています。)検査は各区によって時間帯が決められており、電話予約が必要です。

【参考】検査方法について

 HIV検査はスクリーニング検査と確認検査の2段階で行われます。

 まずスクリーニング検査を行い感染が疑われる場合は、さらに確認検査を行います。検査方法には様々なものがありますが、ここではスクリーニング検査としてイムノクロマト法を、確認検査としてウエスタンブロット法を紹介します。

 イムノクロマト法は専用のキットを用いて、血液中のHIV-1、HIV-2に対する抗体及びHIV-1抗原をバンドと呼ばれる線(ライン)の出現により検出する方法です。検体(血液)をキットに添加して20分程度待てば結果がでるので、スクリーニング検査としてよく用いられます。(写真1)

 ウエスタンブロット法は、複数のHIV構成蛋白に対する血清中の抗体の有無をバンドの出現により確認し、結果を判定します。数種類の試薬を順番に反応させなければならないので、イムノクロマト法と比べて結果が出るまでに時間がかかってしまいますが、正確性はより高い方法となります。スクリーニング検査で陽性となった場合は、ウエスタンブロット法による確認検査の結果によりHIV感染を判定します。(写真2)

【写真1】イムノクロマト法
検査方法(イムノクロマト法)

 イムノクロマト法では血液中に存在するHIVに対する抗体もしくはHIV-1抗原の有無を、それぞれ対応する場所へのバンドの出現により判定します。

 コントロールのバンドは、検査が誤りなく終了したことを示します。

【写真2】ウエスタンブロット法
検査方法(ウェスタンブロット法)

 写真はHIV-1のウエスタンブロット法によるバンドを示しています。

 多数のバンドが見えますが、このうち、GP160、GP110/120及びGP41という3種類のHIV-1構成蛋白に対する抗体の有無をバンドにより確認し、2本以上のバンドが確認された場合、陽性と判定します。

関連情報

広島市における後天性免疫不全症候群の発生状況

2020年の状況

 第42週(10月12日~10月18日)の報告数は、1件でした。
 今年の累計報告数は、10件(患者5件、感染者5件)です。

年齢階層別報告数のグラフ(今年)感染経路別報告数のグラフ(今年)

【参考】後天性免疫不全症候群年別集計一覧表 [PDFファイル/58KB]

2000年以降の年間報告数およびHIV抗体検査受検者数の推移

年間報告数の推移グラフ(広島市)HIV抗体検査受検者数の推移グラフ(広島市)

【参考】広島市における2000~2019年の後天性免疫不全症候群の発生状況

報告数の推移

 後天性免疫不全症候群(エイズを発症していないHIV感染者を含む)の報告数は、2000年以降、年間2~5件で推移していましたが、2004年は20件と急増しました。2005年から2006年にかけて減少しましたが、2007年以降は再び増加し年間15件以上が続き、2013年には26件(HIV感染者16件、AIDS患者10件)と過去最高の報告数となりました。その後はやや減少傾向となり、2019年は11件でした。

 2007年以降に増加した要因の一つとして、本格的に導入された迅速(即日)検査の効果があり、HIV抗体検査受検者数が大きく増加した影響も考えられます。

【図1】報告数の推移(2000~2019年)
年間報告数の推移

年齢階層別報告数、感染経路について

 年齢別では20歳代~40歳代が多く、男女別では男性が多くを占めています。

 感染経路別内訳では、性行為によるものがほとんどを占めており、特に同性間の性行為による感染の報告数が多くなっています。

【図2】年齢階層別・感染経路別報告数(2000~2019年)

年齢階層別・感染経路別感染経路別

【図3】年齢別・性別報告数(2000~2019年)

年齢別・性別報告数

参考

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