ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 総合トップページ > 感染症情報 > 感染症情報 > 全数把握対象疾患 > 感染症情報/チクングニア熱

本文

ページ番号:0000000248更新日:2011年2月4日更新印刷ページ表示

感染症情報/チクングニア熱

チクングニア熱とは(届出基準と届出様式)

 チクングニア熱は、蚊によって媒介されるチクングニアウイルスが人に感染する病気です。熱と筋肉痛や関節痛を主な症状とする急性の発疹性熱性疾患です。

 チクングニア熱は、2011年2月1日より新たに感染症法の四類感染症に追加されました。

感染経路

 チクングニアウイルスに感染したネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊に刺されることで、ウイルスが人へ感染します。また、蚊は、感染した人から吸血したときに感染します。この他に、サルや、他の野生の動物が病原体保有動物としてウイルスを保持していると考えられます。このようにして感染した蚊が、他のヒトを刺したときに感染が広がります。

症状

 2~12日間(通常3~7日間)の潜伏期間の後に、患者の多くはチクングニア熱と呼ばれる急性の発熱と関節痛で発症します。関節痛は四肢(遠位)に強く対称性で、手首、足首、指趾、膝、肘、肩の順に多く、関節の炎症や腫脹を伴う場合もあります。また、発症した人の8割程度に発疹がみられます。その他の症状としては、頭痛、全身倦怠、嘔気、嘔吐、筋肉痛、リンパ節腫脹があります。また出血傾向(鼻出血や歯肉出血)、結膜炎や悪心、嘔吐をきたすこともある。また、重症例では神経症状(脳症)や劇症肝炎が報告されています。

 また、チクングニアウイルスの感染は、症状があっても無症状でも、終生免疫が獲得されると考えられています。

治療方法

 チクングニア熱には、ワクチンも、それ特有の抗ウイルス薬による治療法もありません。発症すると、治療は症状を和らげる対症療法が中心となります。症状により、安静、輸液、解熱鎮痛剤を用いて、熱と痛みの症状を緩和します。

 感染した人は、感染の連鎖を断ちきり、感染した蚊による流行が広がらないようにするために、少なくとも症状がある最初の数日は家の中にいて、蚊帳の中にいるなどして、それ以上蚊に刺される事がないようにすることが望まれます。

予防方法

 蚊に刺されないように注意しましょう。

 チクングニア熱は、ウイルスを持った蚊に刺されることにより感染しますので、蚊に刺されないように注意することが大切です。ワクチンも、予防薬もありません。具体的な予防方法は、デング熱やウエストナイル熱と同様で、日中に蚊に刺されない工夫が重要です。下に幾つかの具体例を示します。

  • 蚊の活動が活発になる場所・時期に外出する場合は虫除けスプレーを使用する。
  • 長袖、長ズボンを着用し肌の露出を避ける。
  • 網戸を使用し、屋内に蚊が入らないように注意する。
  • 花の植木鉢や、バケツなど、水がたまっているものは空にして、蚊の繁殖場所をなくす。

海外における発生状況

 地理的にはアフリカとアジア(インド、東南アジア)で見られます。

 アフリカでは1952年に初めて流行が報告され、その後、タンザニア、ウガンダ、ジンバブエ、南アフリカ、セネガル、ナイジェリア、中央アフリカ共和国、コンゴ、キンシャサでの流行が報告されています。アジアでは1958年にタイで流行が報告され、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー、マレーシア、フィリピン、インドネシアで流行が報告されています。2006年にはインドやスリランカで流行が報告されています。

 近年、チクングニア熱の大きな流行が見られ、ネッタイシマカが世界中に広く分布していることから、感染した旅行者により新たな地域へ、チクングニアウイルスが持ち込まれる可能性があります。特に、アフリカのほとんどに広がっており、主に蚊とサルの間で感染が繰り返され、チクングニアウイルスが循環しているものと考えられています。

 日本国内での感染、流行はありませんが、海外で感染した輸入症例は、2010年9月28日現在、18例が報告されています。

参考

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)