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インフルエンザ流行状況(2012/13シーズン)

ページ番号:0000000137 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

※週と対応する期間の日付との関係については、国立感染症研究所ホームページ「報告週対応表<外部リンク>」を参照してください。
 インフルエンザの1シーズンは9月から翌年の8月までです。2012/2013シーズンは、2012年第36週(9月3日-9月9日)~2013年第35週(8月26日-9月1日)です。

流行の推移

 2012年第44週(10月29日~11月4日)に2012/2013シーズン初めて患者が3人報告された後、第49週まで1週当たり報告数10人以下で推移していましたが、第50週に31人、第51週(12月17日~23日)に58人の報告があり、流行開始の目安とされている定点当たり1.00人を超えました。

 第1週は冬休みの影響で一時的に減少しましたが、その後急増し、2012年第3週(1月14日~20日)に定点当たり23.8人と注意報レベル(定点当たり10.0人)を超え、第4週(1月21日~27日)には定点当たり50.6人と警報レベル(定点当たり30.0人)を超えピークとなりました。その後第6週まで警報レベルを上回った状態で推移し大きな流行となりました。警報レベルを超えたのは、インフルエンザウイルスA(H1N1)2009が流行した2009/2010シーズン以来、3シーズンぶりのことです。

 第7週から第9週はほぼ横ばいで推移しましたが、第10週以降は減少し、第13週(3月25日~31日)に注意報レベルを下回りました。さらに第19週(5月6日~12日)には、定点当たり0.78人と定点当たり1.00人を下回り、ほぼ終息状態となりました。

【グラフ】

年齢階層別報告数

 2012/2013シーズンの年齢階層別報告数の累計は、幼児から小学校低学年の年齢層が多くなっています。

 5歳間隔の年齢階層別構成比は、5~9歳の年齢階層が最も多く35%を占めており、次いで20歳以上が21%、4歳以下が20%、10~14歳が19%を占めました。

【グラフ】

【表】

インフルエンザウイルス検出情報

 広島市衛生研究所では、2012/2013シーズン(9月以降)に、延べ54人の患者からインフルエンザウイルスを検出しました。
 その型別内訳は、インフルエンザウイルスA香港型が33件、インフルエンザウイルスB型が20件、インフルエンザウイルスA(H1N1)2009が1件でした。シーズン前期は、ほとんどがインフルエンザウイルスA香港型でしたが、シーズン後期は主にインフルエンザウイルスB型が検出されました。

 基幹病院2か所による迅速診断キット検査結果によると、インフルエンザウイルスが4,635人から検出され、その型別内訳は、A型陽性が2,624人、B型陽性が2,011人で、A型陽性が57%でした。A型陽性は12月から3月、B型陽性は1月から4月を中心に検出され、B型陽性が約1か月遅れて検出されました。

【補足】

 ウイルスの検査結果は、感染症発生動向調査における病原体定点においてランダムに採取された検体の他、インフルエンザ様疾患による学級閉鎖等の患者から採取された検体を検査した結果も含んでいます。

【グラフ】

【表】

インフルエンザ様疾患による学級閉鎖等(集団かぜ)の状況

 1月15日(第3週)、広島市で2012/2013シーズン初めてのインフルエンザ様疾患による学級閉鎖等が13件報告されました。

 その後も新たな発生が続き、特に、第4週(1月21日~27日)から第10週(3月4日~10日)まで、第7週を除き1週当たり30件を超える状態が続くなど多発し、ピークとなった第6週(2月4日~10日)は1週当たり65件に達しました。第13週(3月25日~31日)以降は報告はなくなり、2012年/2013年シーズンの累計は333件でした。

 なお、2012/2013シーズンの累計333件は、1999/2000シーズン以降ではインフルエンザウイルスA(H1N1)2009が流行した2009/2010シーズン(1,182件)に次ぐ報告数でした。

【表】