市街地の農地を守るため
生産緑地制度を導入します
広島の都市部の農地は、都市化の進展や高齢化による担い手不足などから、その減少が課題となっています。市は、市街地の農地を守り、緑のある良好な都市環境をつくることを目的とした同制度を今年度から導入します。
さまざまな役割を持つ都市農業
市の市街地では、古くから高度な栽培技術を生かした都市農業(市街地などで行われる農業)が営まれ、コマツナ、ホウレンソウ、広島菜などの新鮮で安全・安心な野菜を市民へ届けてきました。また、都市の農地は、そのような農作物の供給だけでなく、身近な農業体験・交流活動の場や、災害時の避難場所や仮設住宅建設用地に活用できる防災空間としてなど、多様な役割も有しています。
広島菜の収穫体験
都市農業が抱える課題
しかし現在、都市化の進展や農業従事者の高齢化により、農地や農業従事者が減少し、野菜などの生産を維持することが困難な状況となっています。市は都市農業を守るため、農業経営に意欲のある後継者への支援や、市内で生産した新鮮・安心な“ひろしまそだち”農産物のPRなどさまざまな施策を展開しています。これらの施策に加え、今年度から生産緑地制度を導入し、市の都市農業振興に総合的に取り組みます。
ホームページはこちら
■生産緑地制度の概要
市街化区域の農地を計画的に保全し、緑豊かで良好な都市環境をつくることを目的として、都市計画に生産緑地地区を定める制度です。同地区に指定されると、さまざまな措置などを受けることになります。
主な制限・措置
●農地として管理し続けることを義務付け
●原則、建築などの行為はできない
●固定資産税・都市計画税の評価手法が、宅地並み評価から農地評価に変更(税負担の軽減) など
●農地として管理し続けることを義務付け
●原則、建築などの行為はできない
●固定資産税・都市計画税の評価手法が、宅地並み評価から農地評価に変更(税負担の軽減) など
指定を受けるための主な要件
●500㎡以上の一団の農地であること
●農作物が市民に供給(販売)されていること など
●500㎡以上の一団の農地であること
●農作物が市民に供給(販売)されていること など
◆問い合わせ先：指定要件・制度説明会については農政課(電話504-2246、ファクス504-2259)、 生産緑地地区の指定・都市計画については都市計画課(電話504-2268、ファクス504-2512)
