被爆80周年
「ヒロシマの心」を未来へ

昨年度市が実施した「ピースツーリズムフォトコンテスト」の入選作品 撮影者は末永達也(すえながたつや)さん

節目の年に、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を強く願う「ヒロシマの心」を広めるため、さまざまな取り組みを実施します。
次世代に思いをつなぐ
被爆者の高齢化が進む中、次世代に「ヒロシマの心」をつないでいくことがますます重要になっています。市は、被爆体験の継承にデジタル技術を活用したり、全国の自治体による若い世代の平和学習を支援したりするなど、平和文化の担い手の育成に力を入れて取り組みます。
80の記念事業を実施
今年度は「原爆死没者の慰霊と被爆者の援護」「平和文化の振興」を柱に、次の六つのテーマに沿って事業を実施します。
●原爆死没者の慰霊と被爆者の援護
●文化芸術活動・スポーツ交流による平和の実感
●平和への思いを共有する学習や活動の機会の提供
●まちの姿を通した平和への願いの発信
●被爆の実相を自分のこととして受け止める環境づくり
●平和都市としての国際的な認知度の向上
各事業について詳しくは市ホームページで link
市民総出で新たなスタートを切る年に
被爆80周年記念事業は、上のロゴマークを使って広報します。また、市の事業に限らず、市民などが主体となって行う「平和文化の振興」の取り組みにも使います。このマークを目印に、さまざまな催しに参加してみてください。
平和への思いを未来へつなげていく、新たなスタートの年にしませんか。
被爆ピアノと一緒に地域を巡ることが、「平和の種まき」になることを願って
被爆80周年記念事業の一つ、「被爆ピアノによる慰霊演奏会」。主催者の「ひろしま被爆ピアノ友の会」代表・手島秀昭(てしまひであき)さん(81・下写真)に話を聞きました。

被爆ピアノの優しい音色で平和の大切さを伝えたい
被爆ピアノとは、爆心地から約3キロメートル以内で原爆の被害を受けたピアノのこと。このピアノが奏でる音楽を通して平和を伝えようと、25年前から、仲間と一緒に全国を巡っています。
いま、私にできることを
私も高齢になり、元気なうちにできる限りのことをしたいと思い、昨年1月から、市内の慰霊碑を巡り、被爆ピアノによる慰霊演奏をしています。
実は市内に200カ所以上ある原爆慰霊碑。身近な場所にあってもそれが慰霊碑だと気づいていない人も多いのではないでしょうか。慰霊碑の存在を知り、平和について考えるきっかけとなるよう、演奏を住民にお願いしたり、参加を呼びかけたり、地域と協力して開催しています。
5月からは中区内を巡る予定で、最終地点は平和記念公園。8月5日火曜日午後4時半から、原爆死没者慰霊碑横で演奏します。被爆ピアノの、力強く優しい音色を聴きながら、平和への祈りをささげませんか。
「湯来町原爆慰霊碑」前で原爆死没者へ演奏・合唱を届ける湯来保育園の皆さん
同演奏会についての問い合わせは、平和推進課(電話242-7831、ファクス242-7452)へ
◆問い合わせ先:政策企画課(電話504-2014、ファクス504-2029)