市の森林は、市域の約67%を占め、水の安定供給や土砂流出の防止、林産物の生産など、市民の暮らしにさまざまな恩恵を与えてくれています。
この貴重な財産である森林を適切に管理し、守り育て、健全な状態で次世代に引き継いでいくため、市は、市民の森林整備活動などに補助金を交付(下表)しています。その他、森林を健全に育成するための施策を積極的に推進しています。
森林から生産される木材の利用は、中山間地域が抱える過疎化・高齢化による山林の保全管理機能の低下などの課題解決にもつながります。
林業と地域を元気にするため、地域木材を積極的に活用する取り組みを紹介します(下記)。
制度など | 対象団体 | 補助対象 |
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里山林再生整備事業 | 町内会・自治会など | 里山林整備活動 |
土砂流出防止林整備事業 | 町内会・自治会など | 土砂災害の恐れがある区域内において、防災・減災を目的とした里山林などの整備や簡易な木製構造物などの付帯施設の整備 |
市民協働森づくり支援事業 | 市民活動団体など | 里山林などの保全活動や森林環境教育の実体験を提供する活動 |
森林整備指導者派遣事業 | 市民活動団体など | 里山整備活動や未利用材の搬出活動を行う際に、里山整備士や自伐林業インストラクターを指導者として招く経費 |
「いい匂いがするよ」「こっちは違う匂いだ」。うじな神田ちびっこ保育園(南区)で子どもたちが香りをかいでいるのは、広島県産木材を使った積み木などのおもちゃです(上写真、下写真)。
木との触れ合いを通じて、森林づくりの大切さを知ってもらうため、市は、市内の木製品製作会社に依頼し、保育園やオープンスペースなどを対象に配布しています。
同園の川又園長は「木の種類がたくさんあり、それぞれで色が違うことなどを見て驚く子もいます」と、その様子を笑顔で見守ります。
絵本や紙芝居などでも森林の大切さを学んでいる園児たち(下写真)。持ち帰ったチラシで、家族で話題にする家庭もあるなど、将来の森林づくりへの意識の種が育っています。