国内外で活躍する音楽家を育成することを目指し、平成31(2019)年にスタートした音楽教育プログラム「ジュニアウインドオーケストラ広島プロジェクト」。受講生は、広島広域都市圏※に在住の中高生です。下野竜也(しもの たつや)氏などの指揮者や、主に広島で活動するプロの吹奏楽団「広島ウインドオーケストラ」の団員から音楽理論や演奏技術、合唱などの専門的な指導を受けています。同圏内各所で開催されるイベント(下写真)などで演奏経験を積み、技術に磨きをかけてきました。今年も成果発表コンサートが開催されます。
※広島県、山口県、島根県の3県にまたがる、13市15町で構成された圏域のこと同プロジェクト受講生59人に加え、講師陣などが一緒になってつくりあげるコンサートです。曲目は、クラシック初心者にも分かりやすい構成になっています。躍動感あふれる演奏はもちろん、コンサート冒頭に行う、楽器紹介も魅力の一つ。それぞれの楽器の音色や音域の特徴などを、演奏を交えて伝えます。自分好みの楽器や音色を見つけてください。
高校1年生の時からこのプロジェクトに参加しました。プロの音楽家から学ぶことができ、人前で演奏する機会がたくさんあるので、演奏技術が高まっていると実感しています。
私が担当するファゴットは、中低音の音域と、歯切れの良いきれいな音色が特徴の木管楽器です。特徴を生かした演奏はとても難しく、苦労していましたが、講師の指導のおかげで、中低音の音色をうまく出すことができるようになりました。
楽器紹介では私を魅了したファゴットの素晴らしさを皆さんに伝え、その美しい音色を披露します。