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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和4年9月1日号トップページトピックス救える命を救うために

救える命を救うために

 救急車の数には限りがあります。本当に必要な人の元にいち早く駆け付けられるよう、適正利用にご協力ください。

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出動件数が増加

 市消防局管内の救急隊の出動件数は、平成30年に6万件を超え、その後、いったん減少しましたが、昨年から再び増加に転じました。出動件数は、超高齢社会の進展などで、今後さらに増加することが予想されます。また、出動件数の増加に伴い、救急車が現場に到着するまでの時間も延びています(上図参照)。

救命率は1分経過ごとに低下

 傷病者が心肺停止となった場合、処置をしないと1分経過ごとに7〜10%救命率が低下するといわれています。救急車は一度出動すると軽症と思われる場合でも現場を離れることができません。近くに重症の人がいても遠方の別の救急隊が出動することになります。
 安易に救急車を呼ぶ人が増えると、本当に救急車が必要な人のところに到着するのが遅くなり、「救える命」を救うことができなくなってしまいます。
 いち早く救急車が到着できるよう、救急車の適正利用をお願いします。

緊急時 こんなときは迷わず119番を!!

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顔半分が動きにくい/笑うと口や顔の片方がゆがむ/ろれつが回らない/視野が欠ける/物が二重に見える/顔色が明らかに悪い

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胸・背中
胸痛や息切れ・呼吸困難/胸の中央から締め付けや圧迫されるような痛みが2〜3分続く/痛む場所が移動する

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突然の激しい頭痛や高熱/急に立てないくらいふらつく

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手・足
突然のしびれ/突然に片方の腕や足に力が入らなくなる

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突然の激しい腹痛/持続する激しい腹痛/吐血や下血がある


緊急か悩む時 判断に迷ったら電話相談「救急相談センター広島広域都市圏」へ

急な「病気」や「けが」で救急車を呼ぶか様子を見てもよいかなどを相談できる

電話 ♯7119

24時間365日
相談無料(通話料はかかります)


看護師などが、症状を聞いて緊急性を判断し、救急車の要請や医療機関への受診・応急手当てなどの適切なアドバイスをします。
つながらない場合は、電話246-2000へ

◆問い合わせ先:医療政策課(電話504-2178、ファクス504-2258)


応急手当て コロナ禍の心肺蘇生法

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1.意識の確認
反応がなければ周囲の人に119番通報とAEDの搬送を依頼。判断ができない、分からない場合は助けを呼ぶ

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2.呼吸の観察
10秒以内で、胸や腹が上下に動いているか見る。通常の呼吸がない・判断に迷う場合は、下記3.の胸骨圧迫を

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3.胸骨圧迫
胸の真ん中を真下に約5a沈むまで、強く早く押す(1分間に100〜120回のテンポ) ※小児や乳児に対しては、講習などで人工呼吸の技術を習得していて、行う意思がある場合には実施する

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4.AED
手当て後は自分の顔と手を洗う


◆問い合わせ先:消防局救急課(電話546-3461、ファクス249-1160)

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