広報紙「ひろしま市民と市政」へ戻る

広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和3年7月15日号トップページ特集6.世界文化遺産登録へ

原爆ドーム世界遺産登録25周年
世界の平和記念碑 原爆ドームの軌跡

6.世界文化遺産登録へ

 平成4年、世界遺産条約への加盟が国会で承認されると、市は「原爆ドームを世界遺産に」という考えを表明します。しかし、世界遺産に推薦されるには、国の文化財(史跡)として保護されていることが条件でしたが、当時の史跡の指定は明治中期までで、それ以降のものは例がありませんでした。

 そこで、市や市議会、県内市町村などは要望書や意見書などを国へ提出し、市民団体による世界遺産化を求める署名運動も始まりました。全国から約165万筆の署名が寄せられ、世界遺産化に向けた機運は高まっていきました。それを受けて、平成6年に世界遺産化の請願は衆参両院で採択され、平成7年、史跡指定の基準が改正され、原爆ドームは世界遺産推薦の前提となる国の史跡に指定されました。

 同年9月、国は原爆ドームの世界遺産登録推薦書を世界遺産委員会に提出、翌年12月5日、メキシコで開催された世界遺産委員会で、原爆ドームはついに世界遺産一覧表への登録が決定されました。

 その登録名は「Hiroshima Peace Memorial(ヒロシマピースメモリアル)(Genbaku Dome〈ゲンバクドーム〉)」。核兵器廃絶と世界恒久平和の大切さを訴える平和記念碑としての原爆ドームの意義を表しています。


◆問い合わせ先:世界遺産への登録・募金運動については、平和推進課(電話242-7831、ファクス242-7452)、保存工事については、公園整備課(電話504-2393、ファクス504-2391)

特集