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オバマ米国大統領の広島訪問を受け、被爆地から核兵器廃絶と世界恒久平和の実現への決意を表明する決議案(平成28年6月16日)
決議案第5号
オバマ米国大統領の広島訪問を受け、被爆地から核兵器廃絶と世界恒久平和の実現への決意を表明する決議案
1945年8月、広島・長崎両市は一発の原子爆弾により一瞬にして廃墟と化し、両市合わせて21万人を超える多くの人々の尊い命が奪われた。放射線による被爆者の苦しみは今もなお続いている。
原子爆弾による惨禍を身をもって体験した広島・長崎市民は「再びこの悲劇を繰り返してはならない。」という使命感から、これまで一貫して核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を、全世界に向け訴え続けてきた。
しかしながら、こうした私たちの願いに反し、世界には、いまだに1万5千発を超える核兵器が存在し、核保有国等の為政者は、核による威嚇にこだわる言動を繰り返しており、テロリストによる使用も懸念されている。
こうした中、被爆から70年以上の歳月を経た本年5月に、広島市民にとって大きな願いであったオバマ米国大統領の広島訪問という歴史的な快挙が実現した。
世界中から大きな注目が集まる中で、オバマ米国大統領は原爆死没者慰霊碑に献花し、被爆地広島から「核を保有する国々は核兵器のない世界を追求する勇気を持たねばならない」など、改めて、「核兵器のない世界」を追求する意思を示すとともに、被爆者とも対面した。
この歴史的な出来事を、「核兵器のない世界」へ向けた新たな出発点としていくため、広島市民と長崎市民が手を携えて、この機会を逃すことなく、被爆都市としての役割を再確認し、決意も新たに一日も早い核兵器廃絶という悲願の実現に向けて、具体的な行動に移していく必要がある。
よって、本市議会は、長崎市議会と力を合わせ、世界の為政者を始め、より多くの関係者に被爆地訪問を働き掛けるとともに、被爆の実相を伝える努力を続けるなど、改めて、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けて、関係機関との連携・協力の下、全力を尽くす決意をここに表明する。
以上、決議する。
平成28年6月16日
広島市議会
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