ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > くらし・手続き > 教育 > 広島市教育委員会 > 教育委員会 > 教育委員会のご案内 > 平成30年第10回教育委員会議(8月定例会)議事録

本文

ページ番号:0000017605更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

平成30年第10回教育委員会議(8月定例会)議事録

平成30年第10回広島市教育委員会議議事録

 平成30年8月27日(月曜日)、平成30年第10回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午前9時30分
  • 閉会 午後1時22分

2 教育長及び委員の出席者

  • 教育長 糸山 隆
  • 委員 井内 康輝
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員 秋田 智佳子
  • 委員 伊藤 圭子

3 事務局等の出席者

  • 教育次長(総務部長事務取扱) 荒瀬 尚美
  • 青少年育成部長 長谷 冨美
  • 学校教育部長 山本 直樹
  • 指導担当部長 野間 泰臣
  • 総務課長 山越 重範
  • 指導第二課長 松浦 泰博

4 傍聴者等

 2人

5 議事日程

  • 議題1 平成31年度使用広島市立高等学校・中等教育学校(後期課程)用教科用図書採択について(議案)
  • 議題2 平成31年度広島市立高等学校の入学定員について(報告)【非公開】

6 議事の大要

糸山教育長

 ただ今から、平成30年第10回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いいたします。
 本日の議事録署名者は、井内委員と秋田委員にお願いいたします。
 それでは、日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 なお、伊藤委員は議題2から出席の予定ですが、定足数は満たしております。
 本日審議予定の議題2「平成31年度広島市立高等学校の入学定員について」は、県内一斉公表となっていますので、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第8号「会議を公開することにより教育行政の公正又は円滑な運営に著しい支障が生ずるおそれがあると認められる事項」に該当することから、会議を非公開にしたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題2については非公開として審議することに決定いたしました。
 それでは議題に入ります。
 議題1の議案第25号「平成31年度使用広島市立高等学校・中等教育学校(後期課程)用教科用図書採択について」を議題とします。
 本件は審議案件です。まず、概要について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 それでは、議題1について御説明させていただきます。
 議題1の議案第25号「平成31年度使用広島市立高等学校・中等教育学校(後期課程)用教科用図書採択について」は、各学校から申請されたとおり採択することとしたいと考えて上程しております。
 2ページの「平成31年度使用広島市立高等学校・中等教育学校(後期課程)・特別支援学校(高等部)用教科用図書採択の基本方針」を御覧ください。こちらは、平成30年5月23日に教育委員会議で決定していただいたものでございます。
 続いて、3ページの「平成31年度使用広島市立広島みらい創生高等学校用教科用図書採択の基本方針」を御覧ください。こちらも同様に、5月の教育委員会議で決定していただいております。
 続きまして、4ページの「広島市立高等学校・中等教育学校(後期課程)における教科用図書採択の手順」を御覧ください。
 こちらは、5月の教育委員会議で採択の基本方針を決定していただく際に説明させていただいておりますが、教育委員会事務局では採択の基本方針の決定後、各学校に対して説明会を開催し、採択に係る手続や留意事項についての説明をいたしました。その説明会を受けまして、各学校長は、図にありますように「各学校教科用図書選定委員会」における審議、調査員による調査・研究を経て選定した教科用図書について、教育委員会に申請をしています。
 教育委員会事務局におきましては、提出された申請書等の内容について各学校長から説明を受け、学校の特色や生徒の実態を踏まえた評価及び選定の理由になっていることについて、各教科、科目の教科用図書の審査を詳細に行った上で、本教育委員会議に上程しております。
 続いて、5ページの「平成31年度使用広島市立高等学校・中等教育学校(後期課程)用教科用図書総括表」を御覧ください。
 各校から申請のありました教科用図書申請点数について、昨年度に採択していただいた平成30年度使用教科用図書と比較し、三つに分類しております。表の右上部分を御覧いただきますと、一つ目は平成30年度使用教科用図書と同一の申請、二つ目は平成30年度使用教科用図書の改訂版の申請、三つ目は平成30年度使用教科用図書と異なる教科用図書の申請、新規の申請です。例えば、基町高等学校の欄を御覧いただきますと、今年度使用するものと同一の申請が64点、改訂版の申請が2点、新規の申請が6点、合計で72点の申請となっています。各学校、以下のとおりとなっており、全ての申請点数を合計すると、同一の申請が642点、改訂版の申請が15点、新規の申請が60点、合計で717点となっております。
 なお、広島みらい創生高等学校につきましては、今年4月に開校しており、来年度は2年次までが在籍することとなるため、2年次の全てが新規となっています。
 また、広島中等教育学校は、年次進行で移行しており、来年度に完成年度となるため、3学年の申請が全て新規となっています。
 次に、申請の様式について御説明いたします。36ページを御覧ください。3段目の美術2は「新規の選定」の欄に網掛けで「新規」と示されています。これは、平成30年度使用教科用図書と異なる教科用図書の申請です。一番上の段を御覧いただきますと、音楽【3】は「新規の選定」の欄に網掛けなしで「新規」と示されています。これは、平成30年度使用教科用図書の改訂版の申請を示しております。
 それでは、各校分について御審議いただきます。
 6ページを御覧ください。「平成31年度使用広島市立高等学校中等教育学校(後期課程)用教科用図書に係る学校別選定手順、選定資料及び申請書等」を御覧いただきたいと思います。各校から申請のあった教科用図書の中で、平成30年度使用教科用図書と同一の申請のもの及び改訂版の申請のものについては、昨年度の教育委員会議で選定の理由について説明し、採択していただいておりますので、本日の教育委員会議におきましては、平成30年度使用教科用図書と異なる申請がありました網掛けの新規の教科用図書について、選定の理由を説明させていただきたいと思います。
 審議内容が沢山ございますので、全日制普通科、専門学科、広島みらい創生高等学校に分けて説明させていただきたいと思います。
 それでは、全日制普通科につきまして、説明させていただきます。
 まず、基町高等学校でございます。
 7ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しております。5月31日の説明会を踏まえまして、6月4日に選定委員会を開催しております。
 選定委員会につきましては、22ページを御覧ください。基町高等学校の選定委員会規約でございますが、この規約に基づいて選定委員会の運営を行っています。他の学校におきましても、同様の規約を定めております。
 7ページへお戻りください。御覧のとおりの手順を経て、7月13日に教育委員会へ申請書が提出されております。
 続いて、8ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、普通科普通は、県内広域から高い学力を有した生徒が入学してきており、難関国公立大学への進学希望が多く、近年は、最難関大学・医学系への進学希望者が増加している、普通科創造表現コースは、県内広域から美術に興味を持ち、高い技術を有した生徒が入学してきており、多くの生徒が4年制の美術系大学への進学を希望しているとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸6まで設定しています。
 続いて、10ページを御覧ください。ここからが、申請書です。
 申請内容の説明に入る前に、申請書の様式について補足して説明させていただきます。
 一番下の段の3学年の国語の古典Bの欄を御覧ください。一番左側、学年の欄の3という数字を丸(○)で囲んでおります。これは、既に使用していて次年度も引き続き使用する教科用図書を示しております。こうした場合には、右側を御覧いただきますと、教科用図書が1点のみ掲載されておりますが、「よりふさわしい」教科用図書を1点のみ挙げております。
 また、商業科や工業科などの主として専門学科において開設される科目の中には、文部科学省検定済みの教科用図書が1点のみのものがありますので、そういった場合にも1点のみを挙げております。
 各教科用図書について比較・検討し、生徒の実態に照らして、「観点の評価」のところに、二重丸(◎)が「よりふさわしい」、丸(○)が「ふさわしい」、三角(△)が「問題なし」という意味ですが、これを表記し、その右側に「選定」を記載しております。
 それでは、申請内容を御説明いたします。
 10ページは国語ですが、新規のものはございません。
 11ページは国語から地理歴史ですが、新規のものはございません。
 12ページは地理歴史ですが、新規のものはございません。
 13ページは地理歴史から公民ですが、新規のものはございません。
 14ページは公民から数学ですが、一番下の段に改訂版の新規がございますが、全くの新規はございません。
 15ページは数学ですが、下から3段目に改訂版の新規がございますが、全くの新規はございません。
 16ページは数学から理科ですが、新規のものはございません。
 17ページは理科ですが、新規のものはございません。
 18ページは理科から保健体育ですが、新規のものはございません。
 19ページは保健体育から芸術ですが、4段目の美術1で新規の申請があり、日本文教出版の「高校美術1」を選定しております。こちらにつきましては、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「高校美術1」の72ページから77ページを御覧ください。最後の72ページから77ページが折込みになっておりまして、これを開きますと、年表や美術作品が掲載されております。こうしたことから、選定の理由といたしましては、西洋・東洋美術史やデザイン史について記載されており、年表に挿絵も掲載されていることで、充実した言語活動が図れるよう工夫されているとしています。
 資料の20ページを御覧ください。芸術から外国語ですが、2段目のコミュニケーション英語1で新規の申請があり、啓林館の「ELEMENT」を選定しております。こちらにつきましても、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「ELEMENT」の9ページを御覧ください。中段辺りに「Sharing Ideas」という欄がございます。また、左側に写真を掲載しております。10ページ及び11ページを御覧いただきますと、「Graphic Introduction and Retelling」となっており、こちらも写真が沢山掲載されており、生徒同士で説明し合うといった活動を仕組むようになっております。こうしたことから選定の理由といたしましては、興味・関心を高め、ねらいに応じた言語活動を行えるよう、「Sharing Ideas」や「Graphic Introduction and Retelling」で多くの写真を掲載しているとしています。70ページから73ページまで同様の構成となっており、言語活動の充実を図ることができるようになっております。
 資料の20ページにお戻りください。3段目の英語表現1でも新規の申請があり、啓林館の「Revised Vision Quest」の「Advanced」を選定しております。選定の理由といたしましては、統合的な言語活動を通して、話すこと及び書くことの能力を付けることができるよう、各レッスンに「Expressing」の欄を設定しているとしています。
 4段目の英語表現1でも新規の申請があり、啓林館の「Revised Vision Quest」の「Standard」を選定しています。選定の理由といたしましては、統合的な言語活動を通して、話すこと及び書くことの能力を付けることができるよう、各レッスンに「Expressing」の欄を設定しているとしています。
 こちらは、上段が普通科普通の生徒が使用する教科書で、下段が創造表現コースの生徒が使用する教科書として選定しております。
 下から2段目のコミュニケーション英語2でも新規の申請があり、増進堂の「MAINSTREAM」を選定しております。選定の理由といたしましては、生徒が英語での発信能力を身に付けるために、統合的な言語活動を行えるよう、各レッスンの終わりの「Activity」を設けているとしています。
 21ページは外国語から家庭、情報ですが、1段目のコミュニケーション英語3で新規の申請があり、東京書籍の「PROMINENCE」を選定しております。選定の理由といたしましては、生徒が本文の内容理解を深め、英語でプレゼンテーションやディベートができるよう、各レッスンの終わりの「Communication Activity」を設け、スモールステップで言語活動に取り組むことができる構成になっているとしています。
 基町高等学校につきましては、以上でございます。
 続いて、舟入高等学校について御説明いたします。
 23ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しておりますが、先ほどの基町高等学校と同様の手順で選定しております。
 続いて、24ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、普通科普通、国際コミュニケーションコース共に、ほとんどの生徒が大学進学を希望しており、国公立大学への進学希望者が多くを占めている、中でも難関大学へ進学する生徒が増加しており、基礎的・基本的な知識・技能の習得に加え、それらを活用した学習や探究的な学習を希望しているとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸5まで設定しています。
 続いて、26ページを御覧ください。ここからが、申請書です。
 26ページは国語ですが、新規のものはございません。
 27ページは国語から地理歴史ですが、新規のものはございません。
 28ページは地理歴史ですが、新規のものはございません。
 29ページは地理歴史及び公民ですが、新規のものはございません。
 30ページは地理歴史から公民、数学ですが、新規のものはございません。
 31ページは数学ですが、改訂版の新規はございますが、全くの新規はございません。
 32ページは数学から理科ですが、新規のものはございません。
 33ページは理科ですが、新規のものはございません。
 34ページも理科ですが、新規のものはございません。
 35ページは理科から保健体育、芸術ですが、新規のものはございません。
 36ページは芸術ですが、3段目の美術2で新規の申請があり、日本文教出版の「高校美術2」を選定しております。選定の理由といたしましては、生徒の興味・関心を高めることができるよう、図版を紙面を大きく使って分かりやすく掲載している、また、広島の生徒に身近な「HIROSHIMA APPEALS」のポスター資料が充実しているとしています。
 37ページは芸術から外国語ですが、1段目の書道3で新規の申請があり、光村図書の「書3」を選定しております。選定の理由といたしましては、個性豊かな古典が幅広く扱われている、書論の意味や鑑賞への生かし方をコラムで解説しており、書文化への理解を深められるよう工夫されているとしています。
 下から3段目のコミュニケーション英語2でも新規の申請があり、啓林館の「ELEMENT」を選定しております。選定の理由といたしましては、多様な言語活動により学習の内容を深め、4技能をバランスよく育成することができるよう、各レッスンに「Leading In」や「Communication Activity」を設けているとしています。
 次の段の英語表現2でも新規の申請があり、啓林館の「Vision Quest」を選定しております。選定の理由といたしましては、書くことの能力を伸ばすことができるよう、Part1の各課では、「GOAL!」の欄を設けているとしています。
 38ページは外国語から英語、家庭ですが、新規のものはございません。
 39ページは情報ですが、新規のものはございません。
 舟入高等学校につきましては、以上でございます。

栗栖委員

 少し、よろしいですか。
 今、基町高等学校と舟入高等学校の説明をしていただきまして、考え方と選定の方法についてはよく理解できました。引き続き説明を受ける前に、前提となることについて四つほど確認しておきたいのですが。

糸山教育長

 全日制普通科の説明が一通り終わってから質疑を受けたいと思うのですが、今の方がいいですか。

栗栖委員

 今の方がいいです。

糸山教育長

 分かりました。

栗栖委員

 前提となることを確認しておきたいと思います。
 2ページの基本方針の「2 適正かつ公正な採択の確保」で、「特定の教科書発行者と関係を有する者が教科書採択に関与することがないようにする。」とありますが、具体的に今回はどのように確認されたのでしょうか。

指導第二課長

 各学校において、選定委員や調査員が教科書採択に利害関係を有するものでないことについて確認を取っております。具体的には、各学校長が、選定委員や調査員の任命等に当たって、特定の教科書発行者と関係を有しないことについて確認書を取りまして、確認をしております。なお、各学校長は、その確認書の写しを教育委員会へ提出しております。

栗栖委員

 確認書を取っていらっしゃるのですね。

指導第二課長

 はい。確認書を取って確認しています。

栗栖委員

 分かりました。
 次に、先ほどの説明の中に「改訂版の新規」とあったのですが、改訂版の新規というのは、今、使っている教科書の改訂版ということですが、今、使っている教科書を改訂するということには、何か典型的な理由のようなものがあるのでしょうか。改訂しない発行者もありますので、改訂するということは、何か事情があるのでしょうか。改訂の背景が分かれば教えていただきたいのですが。

指導第二課長

 教科書発行者の考え方ということになろうかと思うのですが、各発行者とも、問題解決的な学習であるとか、言語活動の充実を図るといったことが、今、求められていますので、そういった視点で改訂することがあろうかと思います。あるいは、基礎・基本の定着を重視するといった点で、より分かりやすく改訂するといったこともあろうかと思います。

栗栖委員

 それは、各出版会社がそれぞれに調査・研究をして、改訂した方がいいだろうと判断して、改訂されているということですね。基本的な部分は変わっていないのですね。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 次に、各学校が7月中旬頃に教育委員会へ申請書を提出されているのですが、これを受けた後、教育委員会事務局としてはどのような対応をされているのでしょうか。

指導第二課長

 各学校から提出された申請書をもとに、それぞれの学校長から選定の理由等について説明を受けまして、その選定の理由が適切かどうかといったことについて、実際の教科書等を見ながら確認をしていくというような作業を行っております。

栗栖委員

 そのプロセスの中で、各学校が申請してきたものに対して、教育委員会事務局の方で変更を指示するというようなことも、実際にはあるのですか。

指導第二課長

 申請があったものに対しては、適切かどうかということを確認しておりますが、こちらから変更を指示するといったことはしておりません。

栗栖委員

 それはないのですね。学校が申請してきたものについては、教育委員会事務局としては、一応、その考え方を確認はするけれども、その内容を尊重しているということですね。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 最後ですが、基町高等学校では8ページ、舟入高等学校では24ページですが、3の「調査の観点及び視点」のところで、基町高等学校の方は、難関国公立大学への進学希望者が多いということで、6番目に「発展的内容の充実」というのが入っているのですが、舟入高等学校の方は、ほとんどの生徒が大学進学を希望している、中でも難関大学へ進学する生徒が増加しているということなのですが、調査の観点及び視点の中に「発展的内容の充実」がないですね。この辺の違いについて、学校は学校でいろいろな考え方をされているのでしょうが、教育委員会事務局としてはどのようなお考えなのでしょうか。

指導第二課長

 調査の観点及び視点の設定につきましては、基本的な考え方を確認しておりまして、その意味で、基町高等学校につきましては、「発展的内容の充実」ということを明記している形になっております。舟入高等学校につきましても、もちろん発展的な内容というのは重視しておりますので、それにつきましては、調査の観点及び視点として挙げてはございませんが、例えば、5番目の「言語活動の充実」や2番目の「主体的に学習に取り組む工夫」といった中で、発展的な内容の充実についても意識しながら調査していくということになります。

栗栖委員

 そういったことは、教育委員会事務局として、学校に確認されているということですか。

指導第二課長

 はい、そういうことです。

栗栖委員

 分かりました。

糸山教育長

 それでは、続けて説明をお願いします。
 沼田高等学校、美鈴が丘高等学校、広島中等教育学校の説明が終わった後に、質疑応答を行います。

指導第二課長

 それでは、沼田高等学校について御説明いたします。
 41ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しております。
 続いて、42ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、生徒のほとんどが進学希望であり、生徒の30%から40%が国公立大学を志望し、40%から50%程度が私立大学・短期大学を志望している、生徒の学力層は幅広く、基礎・基本の定着に向けて、きめ細やかな指導が必要であるとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸5まで設定しています。
 続いて、44ページを御覧ください。ここからが、申請書です。
 44ページは国語ですが、新規のものはございません。
 45ページは国語から地理歴史ですが、新規のものはございません。
 46ページは地理歴史から公民ですが、新規のものはございません。
 47ページは公民から数学ですが、3段目の政治・経済で新規の申請があり、第一学習社の「高等学校 改訂版 政治・経済」を選定しております。選定の理由といたしましては、生徒の関心が深まるよう、適宜、時事的内容や具体的事例を挙げ、本文の記述を補完した「FILE」を掲載しているとしています。
 48ページは数学ですが、3段目に改訂版の新規はございますが、全くの新規はございません。
 49ページは数学から理科ですが、新規のものはございません。
 50ページは理科ですが、新規のものはございません。
 51ページも理科ですが、新規のものはございません。
 52ページは理科から保健体育、芸術ですが、新規のものはございません。
 53ページは芸術ですが、3段目の書道1で新規の申請があり、光村図書の「書1」を選定しております。こちらにつきましては、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「書1」の14ページ、15ページを御覧ください。大きな図版が示されております。また、後方に別冊がありますが、別冊の115ページには「篆刻(てんこく)・刻字ブック」がございます。別冊の116ページには「篆刻を楽しんで」、118ページには「篆刻に挑戦しよう」と、非常に分かりやすく工夫されています。こうしたことから、選定の理由といたしましては、生徒の学習意欲の向上につながるよう、法帖(ほうじょう)や碑帖(ひじょう)の図版が現物に近い精度で掲載されている、また、篆刻や作品制作の工程が理解しやすいように工夫されているとしています。
 資料の53ページにお戻りください。下から3段目の書道2でも新規の申請があり、東京書籍の「書道2」を選定しております。選定の理由といたしましては、古典資料が幅広く充実しているため、学習の組立てが容易である、仮名連綿の説明は段階的に理解しやすいよう工夫されているとしています。
 下から2番目の声楽器楽演習でも新規の申請があり、教育芸術社の「Joy of Music」を選定しております。選定の理由といたしましては、生徒が主体的に学習に取り組むことができるよう、学習する楽曲の背景などを「memo」に掲載するとともに、関連する学習と結び付けるためのページを示しているとしています。
 54ページは芸術から外国語ですが、1段目の書道演習で新規の申請があり、教育出版の「新編 書道1」を選定しております。選定の理由といたしましては、生徒が興味・関心を持って学習に取り組めるよう資料が分かりやすく配置されている、また、写真やイラストも豊富で、内容も充実しているとしています。
 下から2段目のコミュニケーション英語3でも新規の申請があり、教育出版の「NEW ONE WORLD」を選定しています。選定の理由といたしましては、本文の理解を深め、書くこと及び話すことに係る能力を高めることができるよう、各レッスンに「Review」、「Express Yourself」を設定しているとしています。
 55ページは外国語から家庭ですが、1段目の英語表現2で新規の申請があり、三省堂の「MY WAY」を選定しております。選定の理由といたしましては、英語でプレゼンテーションをすることができるよう、ユニットごとに「Project Work」を設けているとしています。
 56ページは家庭から情報ですが、新規のものはございません。
 沼田高等学校につきましては、以上でございます。
 続いて、美鈴が丘高等学校について御説明いたします。
 58ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しております。
 続いて、59ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、生徒の学力層は幅広く、難関大学を目指す生徒から基礎・基本の定着を必要とする生徒まで多岐にわたり、ほとんどの生徒が進学を希望し、就職する生徒は例年数名である、毎年30人前後が国公立大学に進学し、広島市内の私立大学・短大への進学者が最も多いとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸5まで設定しています。
 続いて、61ページを御覧ください。ここからが、申請書です。
 61ページは国語から地理歴史ですが、新規のものはございません。
 62ページは地理歴史ですが、新規のものはございません。
 63ページは地理歴史から公民、数学ですが、新規のものはございません。
 64ページは数学ですが、3段目に改訂版の新規はございますが、全くの新規はございません。
 65ページは数学から理科ですが、新規のものはございません。
 66ページは理科ですが、新規のものはございません。
 67ページは理科から保健体育、芸術ですが、一番下の段の音楽研究で新規の申請があり、教育出版の「音楽1改訂版 Tutti」を選定しております。選定の理由といたしましては、生徒の問題解決的な学習を促すよう、演奏等のポイントを詳しく説明している、また、演奏する際に活用しやすいよう、譜面を見開きで大きく掲載しているとしています。
 68ページは芸術ですが、1段目の音楽表現で新規の申請があり、教育出版の「音楽1改訂版 Tutti」を選定しています。選定の理由といたしましては、生徒の問題解決的な学習を促すよう、演奏等のポイントを詳しく説明している、また、演奏する際に活用しやすいよう、譜面を見開きで大きく掲載しているとしています。
 69ページは芸術から外国語ですが、下から2段目のコミュニケーション英語2で新規の申請があり、増進堂の「NEW FLAG」を選定しています。選定の理由といたしましては、生徒が見通しを持って学ぶことができるよう、各レッスンの冒頭に「Reading」、「Grammar」、「Activity」を設けている、また、表現力を高めることができるよう、各レッスンの各パートに「What do you think?」を設けているとしています。
 70ページは外国語から家庭ですが、2段目の英語表現2で新規の申請があり、啓林館の「Vision Quest」を選定しています。選定の理由といたしましては、言語活動を通して段階的に英語での表現力を高めることができるよう、「Model Conversation」、「Build-up」、「Expressing」を設けており、ペアでの言語活動や、自分の意見をまとめたり発表する活動を行うことができるとしています。
 71ページは家庭から情報ですが、新規のものはございません。
 美鈴が丘高等学校につきましては、以上でございます。
 続いて、全日制普通科の最後ですが、広島中等教育学校(後期課程)について御説明いたします。
 73ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しております。
 続いて、74ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、前期課程の段階から、系統的な進路指導を行っており、多くの生徒が目標を持って学習に意欲的に取り組んでいる、生徒の大半が大学進学を目指しており、難関大学を目指す生徒も多い、一方で、基礎・基本的な内容の定着に、きめ細やかな指導を必要とする生徒もいるとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸6まで設定しています。
 なお、広島中等教育学校は年次進行で移行しておりますので、来年度が完成年度となり、後期課程の3年次までが全てそろうことになります。したがって、3年次に設置される科目は全て新設の科目となります。
 それでは、76ページを御覧ください。ここからが、申請書です。
 76ページは国語ですが、新規のものはございません。
 77ページも国語ですが、新規のものはございません。
 78ページは国語から地理歴史ですが、新規のものはございません。
 79ページは公民から地理歴史ですが、下から3段目の世界史Bで新規の申請があり、東京書籍の「世界史B」を選定しております。選定の理由といたしましては、発展的な学習の充実を図るため、適宜「深める」を設け、学習したことを踏まえて、更に追究させる課題を示しているとしています。
 80ページは地理歴史から公民、数学ですが、新規のものはございません。
 81ページは数学ですが、2段目に改訂版の新規はございますが、全くの新規はございません。
 82ページは数学から理科ですが、新規のものはございません。
 83ページは理科ですが、新規のものはございません。
 84ページは理科から保健体育、芸術ですが、新規のものはございません。
 85ページは芸術から外国語ですが、新規のものはございません。
 86ページは外国語ですが、3段目のコミュニケーション英語3で新規の申請があり、東京書籍の「PROMINENCE」を選定しています。選定の理由といたしましては、生徒が本文の内容理解を深め、英語でプレゼンテーションやディベートができるよう、各レッスンの終わりに「Communication Activity」を設けており、スモールステップで言語活動を行うことができるとしています。
 87ページは外国語から家庭、情報ですが、新規のものはございません。
 広島中等教育学校につきましては、以上でございます。
 ここまでが全日制普通科の学校となります。

糸山教育長

 これまでの全日制普通科の説明について、御意見、御質問等がありましたらお願いいたします。
 なお、採択については、最後に一括して採決いたします。

鈴木委員

 英語は、新規の申請が多かったように思いましたが、今後、大学入試制度が変わっていくこともあって、高等学校側でこれに対応されているのかなと思いました。具体的には、ペア活動や表現活動のような言語活動が含まれているものを選ばれていると思ったのですが、高等学校側でそのような動きがあるのかどうか、大学入試制度の変更について研究されているのかどうかをお聞きしたいと思います。

指導第二課長

 やはり英語につきましては、実際に話すといったコミュニケーションに関する力を高めていくことが求められておりますので、各学校において、先ほどおっしゃっていただきましたように、ペアやグループでの言語活動が充実するような教科書を選定したいという思いがございます。そういったものを、生徒の実態を踏まえながら選定したことで、新規の申請になっているということがございます。

鈴木委員

 それは、英語の先生方の勉強会などで、そういう力を付けていこうというような思いがあるということでしょうか。

指導第二課長

 そうですね。教科ごとに各学校の先生方が集まるような研修会も開催しておりますので、そういった中でも、コミュニケーション能力を高めるような授業を行うために、指導の改善を図っていこうといった話合いが行われております。

鈴木委員

 分かりました。ありがとうございます。
 もう一点、質問です。難関大学への進学希望者が多いところと、幅広い学力に対応するというところがあったように思うのですが、特に、幅広い学力に対応するといったときには、選定された教科書だけでなく、いろいろな工夫をすることで対応されるのか、それとも、そのような内容が含まれている教科書を選定していると考えればよいのか、教えていただいてよろしいでしょうか。

指導第二課長

 幅広い学力といいますと、例えば、沼田高等学校が該当すると思うのですが、標準的な生徒の学力に合わせたもので、基礎的な内容から発展的な内容まで掲載されているものを選定しておりまして、実際の授業の中では、生徒の学習の状況を踏まえて、発展的なものに取り組ませる場面を設けたり、あるいは基礎的なところを重視した授業になったり、そういった形で取組を進めております。

鈴木委員

 はい、分かりました。

井内委員

 舟入高等学校の英語のコミュニケーション英語は、1学年と2学年は同じ啓林館の「Revised ELEMENT English」ですが、3学年には改訂版の新規の、三省堂の「CROWN English Communication3」になっています。このように、発行者が変わって教科書の編集が変わるというようなときに、生徒に戸惑いはないのでしょうか。例えば、数1と数2と数3だと変わってもいいのでしょうが、英語は、特にコミュニケーション英語は、レベルを少しずつ上げていくという段階で、教科書の編集を統一しなくてもいいものなのでしょうか。つまり、今回のように、発行者を2年ごとに変えるというようなことがあっても、それは、実際の授業には差し支えはないのでしょうか。

指導第二課長

 同じ生徒について、教科書発行者が途中で変わったときに大丈夫かという意味でしょうか。

井内委員

 そういう質問です。

指導第二課長

 コミュニケーション英語1、2、3については、やはり内容に順序性がありますので、それに基づいた指導になります。
 37ページの下から3段目のコミュニケーション英語2は新規となっておりますが、この教科書を使用する生徒は1学年にも啓林館の「ELEMENT」を使用しております。30年度の2学年とは異なる教科書なので新規となっているのですが、当該の生徒にとりましては、1学年と同じ発行者の教科書を使用するということです。

井内委員

 37ページの一番下の外国語のコミュニケーション英語3は改訂版の新規ですね。この場合だと、コミュニケーション英語1と2は啓林館の「ELEMENT」ですが、コミュニケーション英語3になると三省堂の「CROWN English Communication 3」になる。コミュニケーション英語のように一つの流れの中で勉強していった方がいい場合に、教科書の内容が、表現にしても何にしても、変わっていくというようなことは妥当なのかという質問ですが、今の説明では、一人の生徒にとっては変わっていないということですね。

指導第二課長

 はい、そうです。御指摘いただきましたように、コミュニケーション英語1、2、3のように内容に順序性があるものにつきましては、同一の発行者の教科書を利用した方がいいということは、学校は承知しております。

井内委員

 そうなっているのですね。

指導第二課長

 はい。例えば、先ほどの37ページの一番下の段のコミュニケーション英語3につきましては、改訂版の新規ですが。

井内委員

 この学年は、3学年になる前のコミュニケーション英語1、2は、やはり三省堂を使っていたと、そういう意味ですね。

指導第二課長

 はい、そういう意味です。

井内委員

 分かりました。それで、次の1学年は啓林館を使うということですね。

指導第二課長

 そうです。

井内委員

 そして、2学年もそうなるわけですね。

指導第二課長

 はい。

井内委員

 2学年からころっと変わってしまうということはないのですかね。2学年になって新規の啓林館にしたということですが、1学年のときには違う発行者の教科書を使っていたということはないのですか。

指導第二課長

 当該の生徒たちは、1学年のコミュニケーション英語1では、やはり啓林館の教科書を使用しております。

井内委員

 啓林館の教科書を使っていたのですね。

指導第二課長

 はい。ですから、1学年のときに新規の申請になっている場合が、比較的に多くなります。

井内委員

 そうでしょうね。その発行者を選定したら、コミュニケーション英語1、2、3は同じ発行者の、同じ書きぶりの教科書を使った方がいいですよね。

指導第二課長

 そうですね。そういう流れです。

井内委員

 そうなるようにしてあるわけですね。

指導第二課長

 はい。

井内委員

 分かりました。

指導第二課長

 全てとは限らないのですが、大体、1学年のときに発行者が変わると、2学年でも変わりますので、そうすると申請書の表記としては新規となります。

井内委員

 分かりました。そういう意味ですね。

指導担当部長

 ただですね、全部の教科書が検定を受けていますし、学習指導要領の内容を踏まえておりますので、基本的にはどの教科書でもいいのです。系統性ということからいえば、1学年のときに使っていたものを2学年も使っていくということを基本的に考えるのですが、生徒の定着状況などを考えて、もう定着できた、もっと難易度の高い教科書を使おうとか、あるいは逆もありますので、そういうことから考えると、例えば、1学年のときに使っていた教科書を2学年で変えるということは、実際には起こることもあります。同じ発行者の教科書を使うかどうかは、各学校で判断することになります。

井内委員

 そのずれは学習指導要領でちゃんとカバーされているのだから大丈夫だという前提で選定するわけですね。

指導担当部長

 はい、そうです。学校の方で判断しながら、選定しているということです。

井内委員

 はい、分かりました。

糸山教育長

 その他はよろしいですか。
 次に、専門学科の高等学校3校、広島商業高等学校、広島工業高等学校、大手町商業高等学校について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 それでは、専門学科につきまして、説明させていただきます。
 まず、広島商業高等学校でございます。
 89ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しております。
 続いて、90ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、多くの生徒は、基礎・基本を確実に身に付け、その上で発展的な内容を扱う授業を希望している、卒業後の進路としては、就職と進学の割合が、近年では5対5になっている、就職先は事務職や販売職等を希望する生徒が多く、進学先は4年制大学、短期大学、専門学校等、希望により様々であるとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸5まで設定しています。
 続いて、92ページを御覧ください。ここからが、申請書です。
 92ページは国語ですが、新規のものはございません。
 93ページは国語から地理歴史ですが、新規のものはございません。
 94ページは公民から数学ですが、新規のものはございません。
 95ページは理科から保健体育、芸術ですが、新規のものはございません。
 96ページは芸術から外国語ですが、新規のものはございません。
 97ページは外国語ですが、3段目の英語表現1で新規の申請があり、増進堂の「MAINSTREAM」を選定しています。選定の理由といたしましては、どの単元も、コミュニケーションの目的や場面状況を設定した上で言語活動を行うことができるよう、聞くことから話すこと及び書くことへ展開しているとしています。
 98ページは家庭から商業ですが、新規のものはございません。
 99ページは商業ですが、下から2段目に改訂版の新規はございますが、全くの新規はございません。
 100ページも商業ですが、新規のものはございません。
 101ページも商業ですが、上から3段目の財務会計2で新規の申請があり、ネットスクール社の「使える財務会計2」を選定しています。選定理由といたしましては、生徒が興味・関心を持って学習に取り組むことができるよう、各セクションの冒頭に「はじめに」を設け、各取引の場面設定を示している、また、複雑な取引をイメージできるよう、図とイラストを多く掲載しているとしています。
 広島商業高等学校につきましては、以上でございます。
 続いて、広島工業高等学校(全日制)について御説明いたします。
 103ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しております。
 続いて、104ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、学習到達度に大きな差があり、中には、工業の学習に欠かせない分数計算や比例計算などの基礎学力が十分に定着できていない生徒も少なくない、主体的に学習することが苦手な生徒が多く、板書や授業記録のノートの取り方、予習復習の仕方など、学習の基本から指導を行う必要がある、また、一定数の生徒は、上級学校への進学を希望している、今後も、生徒の希望する進路実現に向けた学力向上が求められるとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸5まで設定しています。
 続いて、106ページを御覧ください。ここからが、申請書です。
 106ページは国語から地理歴史ですが、新規のものはございません。
 107ページは地理歴史から公民、数学ですが、新規のものはございません。
 108ページは数学から理科ですが、新規のものはございません。
 109ページは保健体育から芸術、外国語ですが、下から3段目のコミュニケーション英語1で新規の申請があり、数研出版の「Revised COMET」を選定しております。こちらにつきましては、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「Revised COMET」の35ページを御覧ください。右下に「What do you think?」という欄が設けてあります。それから、85ページを御覧いただきますと、「How about you?」という欄が設けてあります。生徒が英語での表現能力を高めることができるよう、こういった欄が各パートに設けられております。また、巻末の126ページから129ページを御覧いただきますと、それぞれの題材の内容をもっと知ろうということで、理解を深めるための資料を設けております。こうしたことから、選定の理由といたしましては、生徒が英語での表現能力を高めることができるよう、各パートに「What do you think?」、「How about you?」などの言語活動を掲載し、巻末に各題材の理解を深めるための資料を設けているとしています。
 資料の110ページを御覧ください。家庭から工業ですが、新規のものはございません。
 111ページは工業ですが、新規のものはございません。
 112ページも工業ですが、新規のものはございません。
 113ページも工業ですが、新規のものはございません。
 114ページも工業ですが、新規のものはございません。
 115ページも工業ですが、新規のものはございません。
 116ページも工業ですが、新規のものはございません。
 117ページも工業ですが、新規のものはございません。
 118ページも工業ですが、新規のものはございません。
 119ページも工業ですが、新規のものはございません。
 120ページも工業ですが、新規のものはございません。
 121ページも工業ですが、新規のものはございません。
 広島工業高等学校(全日制)につきましては、以上でございます。
 続いて、広島工業高等学校(定時制)について御説明いたします。
 123ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しております。
 続いて、124ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、勤労青少年や高等学校を退学して再び入学する生徒、中学校時代に不登校傾向のあった生徒など、様々な事情や背景を持った生徒が在籍している、そのため、基礎・基本的な学力の定着が不十分な生徒や、他者とのコミュニケージョンが難しい生徒など、様々な課題を持つ生徒がおり、個に応じた支援が必要な生徒も少なくないとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸5まで設定しています。
 続いて、126ページを御覧ください。ここからが、申請書です。
 126ページは国語から地理歴史ですが、新規のものはございません。
 127ページは地理歴史から公民、数学ですが、新規のものはございません。
 128ページは数学、理科、保健体育、芸術、外国語ですが、新規のものはございません。
 129ページは外国語から家庭、工業ですが、新規のものはございません。
 130ページは工業ですが、新規のものはございません。
 131ページも工業ですが、新規のものはございません。
 132ページも工業ですが、新規のものはございません。
 133ページも工業ですが、新規のものはございません。
 134ページも工業ですが、新規のものはございません。
 135ページも工業ですが、新規のものはございません。
 136ページも工業ですが、新規のものはございません。
 137ページも工業ですが、新規のものはございません。
 広島工業高等学校(定時制)につきましては、以上でございます。
 続いて、大手町商業高等学校について御説明いたします。
 139ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しております。
 続いて、140ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、中学校時代に不登校傾向のあった生徒や高等学校を中途退学して入学した生徒など、様々な事情や背景を持った生徒が在籍している、そのため、義務教育段階の学習内容が定着していない生徒や人間関係を築くことが苦手な生徒も少なくない、卒業後、上級学校への進学を希望する生徒、就職を希望する生徒、高等学校卒業を目指す生徒など、進路志望が多岐にわたるため、基礎・基本の定着から専門的な知識・技能の獲得まで、生徒のニーズは多様であるとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸5まで設定しています。
 続いて、142ページを御覧ください。ここからが、申請書です。
 142ページは国語から地理歴史ですが、新規のものはございません。
 143ページは地理歴史から公民ですが、新規のものはございません。
 144ページは数学から理科ですが、新規のものはございません。
 145ページは理科ですが、新規のものはございません。
 146ページは理科、保健体育、芸術、音楽ですが、新規のものはございません。
 147ページは美術から外国語ですが、新規のものはございません。
 148ページは外国語から家庭、商業ですが、1段目に改訂版の新規はございますが、全くの新規はございません。
 149ページは商業ですが、一番下の段に改訂版の新規はございますが、全くの新規はございません。
 150ページは商業ですが、新規のものはございません。
 151ページも商業ですが、下から2段目に改訂版の新規はございますが、全くの新規はございません。
 大手町商業高等学校につきましては、以上でございます。
 ここまでが専門学科の学校となります。

糸山教育長

 専門学科は、大手町商業高等学校までです。残りは、広島みらい創生高等学校です。
 ここまでの説明について、御質問、御意見等がありますでしょうか。
 採択の前にもう一度、全体で質疑応答を行います。

鈴木委員

 生徒の実態として、基礎的な内容から学び直すことが必要な生徒もいれば、アドバンストのレベルの生徒もいるということですが、いわゆる基礎・基本の学習というのはよく分かるのですが、例えば広島工業高等学校においても、全日制、定時制の違いがありますし、その辺について、どのように教科書を選定されているのかということをお聞きしたいと思います。
 また、専門の関心があって入学した生徒と、あまり関心は無いけれど入学した生徒がいると書かれていたのですが、専門の教科にも基礎・基本をしっかりと教えるようなものとアドバンストのレベルのものがあるのかどうかということをお聞きしたいと思います。

指導第二課長

 広島工業高等学校につきましては、全日制と定時制で各教科とも同じ教科書を選定しております。その中で、実際の授業の過程において、生徒たちの実態や状況に合わせて、より基礎・基本を重視した指導を行ったりすることで対応しております。

鈴木委員

 分けた指導といいますか、評価といいますか、国語や算数、数学などではよく分かるのですが、専門の教科においてもそういう違いがあるのかどうか、関心に応じた指導を行うような使い方をされているのかどうかということです。

指導第二課長

 専門科目の教科書をということですか。

鈴木委員

 そうです。

指導第二課長

 全日制と定時制でということですか。

鈴木委員

 それもありますし、全体的にも、商業においても、関心があって入った生徒もいるし、あるいは、あまり関心の無い生徒もいたときに、同じ内容を見ても、子どもの関心、意欲が違います。そういうことを考えたときに、先生方が教科書の使い方を工夫されているのか、あるいは、教科書の中にそういう工夫があるものを選定していらっしゃるのかということです。

指導第二課長

 専門学科の教科書につきましても、やはり、生徒たちの興味・関心を高めることができる、基礎・基本的な力を身に付けることができる、そういった教科書を選定しています。また、実際の授業での指導場面におきましても、基礎・基本の定着を重視する場面と、発展的なものを重視する場面があるかと思います。

鈴木委員

 分かりました。ありがとうございます。

井内委員

 広島工業高等学校の全日制を見て思ったのですが、どちらかというと普通科は観点の評価の二重丸(◎)が多いのですが、専門学科になると二重丸(◎)が少ないように思います。
 もう一つは、例えば、プログラミング技術や電子情報技術などは日進月歩なので、もっと改訂版がどんどん出てもいいような気がするのですが、そうではないようですね。専門学科では専門分野に分かれますので、教科書の必要数も少ないですから、著者自身が余り熱心ではないのかなと思います。どんどん新しい技術が開発されて、また、それを子どもたちに伝える努力をすれば、非常に面白いのではないかと、素人的に思うのですが、申請書を見る限りでは、教科書に余り選択肢がなくて、従来の教科書をそのまま使っているような印象を受けたのですが、それは誤解でしょうか。

指導第二課長

 まず、二重丸(◎)が少ないことにつきましては、それぞれの学校の調査の観点及び視点に沿って教科書を評価していったときに、こういう結果になったということで、意図して少ないということではないと思います。

井内委員

 別に、意図してと言っているわけではないですが、結果としてそうなっているのがいかがなものかと。複数の教科書から選ぶのではなく、一つしか選択肢がないので選びようがないというときには、必然的に二重丸(◎)でもいたしかたないとなるのではないかと。つまり、選んでほしいから一生懸命に改訂をしているとは感じられないので、努力が足りないのではないかというコメントなのです。私の受けた印象です。それではいけないのではないかと思います。せっかく専門学科の高等学校に行っているのだから、日進月歩の技術を伝えられるような教科書をどんどん作った方がいいのではないかなという印象を持ったということです。

指導第二課長

 そうですね。実際に、工業科の教科書につきましては1点しか記載しておりませんが、これは文部科学省の検定を受けた教科書が1種のみということで、いわゆる対抗になる教科書がないということですので、井内委員から御指摘いただいたとおりでございます。ただ、各学校では、先生方が実際に企業へ出向いて先進の技術について研修を受けるなどして、刺激を受けていただき、先生方の学びを深めていくようにしているところでございます。

井内委員

 当然、先生方の努力もありますので、単に教科書だけで評価すべきではないと思いますが、教科書がもう少し選択できるよう、特に技術革新が速い分野については、もっと教科書も変わっていっていいのではないかと思ったので、少しコメントしました。以上です。

糸山教育長

 その他は、いかがでしょうか。
 それでは、次に、広島みらい創生高等学校について説明をお願いします。

指導第二課長

 それでは、広島みらい創生高等学校につきまして、説明させていただきます。
 153ページを御覧ください。選定手順の内容を記載しております。
 続いて、154ページを御覧ください。1に学校の特色、2に生徒の実態、3に調査の観点及び視点を記載しておりますが、生徒の実態の主な内容としましては、義務教育段階の学習内容を確実に定着させた上で、高等学校段階の学習に取り組みたいと考える生徒が多く、約半数の生徒が本校の特色である学び直し科目を履修している、四則計算や漢字の読み書きなど、全ての教科・科目に必要な基礎学力の定着に大きな差が見られる、一方で、高い学力を有し、向上心が強く、発展的な学習内容にも積極的に取り組もうとする生徒も在籍しているとしております。これらの学校の特色及び生徒の実態を踏まえて、3にありますように、調査の観点及び視点を丸1から丸5まで設定しています。
 なお、広島みらい創生高等学校は今年4月に開校しており、来年度は2年次までが在籍することになります。したがいまして、2年次に設置される科目は全て新設の科目となります。
 それでは、156ページを御覧ください。ここからが、定時制の課程の申請書です。
 156ページは国語から地理歴史ですが、3段目の現代文Bで新規の申請があり、第一学習社の「高等学校 改訂版 標準現代文B」を選定しています。選定の理由といたしましては、主体的な学習を図るとともに、基礎・基本の定着を図るため、各単元の終わりに、本文を学習するポイントを「学習」、「言葉と表現」、「漢字」の項目を挙げて示しているとしています。
 次の段の古典Bでも新規の申請があり、東京書籍の「新編古典B」を選定しています。選定の理由といたしましては、興味・関心を高めるとともに、本文の内容を理解しやすいよう、本文とともに、関連する図表、地図、写真等を大きく掲載しているとしています。
 157ページは地理歴史から公民、数学ですが、1段目の日本史Bで新規の申請があり、山川出版の「詳説日本史 改訂版」を選定しております。これにつきましては、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「詳説日本史 改訂版」の249ページを御覧ください。近代、現代に入るところで、下の方に年表があり、世界史等と関連付けて内容の記載がございます。こうしたことから、選定の理由としいたましては、生徒が見通しを持って学習できるよう、各年代の始めに、年表と共に、その章で学習する内容を世界の動きと合わせて大きくまとめて掲載しているとしています。
 資料の157ページにお戻りください。次の段の地理Bでも新規の申請があり、二宮書店の「新編 詳解地理B改訂版」を選定しております。これにつきましても、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「新編 詳解地理B改訂版」の140ページを御覧ください。左側中央辺りに、矢が刺さったようなオレンジ色のマークがあると思うのですが、こちらに学習課題を示しております。そして、142ページの左上を御覧いただきますと、青色の地球儀のようなマークが書いてありますが、課題を解決するためのポイントになる問いが示してあります。146ページにも、左側に青色の文字で課題解決のためのポイントになる問いが示してあります。選定の理由といたしましては、課題解決的な学習ができるよう、各節ごとに学習課題を示し、その課題を解決するためのポイントとなる問いを掲載しているとしています。
 資料の157ページにお戻りください。上から3段目の地理Bでも新規の申請があり、帝国書院の「標準高等地図」を選定しています。選定の理由といたしましては、生徒が興味・関心を持ち、主体的に活用できるよう、大判で製本されており、地図を大きく掲載しているとしています。
 158ページは数学から理科ですが、一番上の段の数学2で新規の申請があり、数研出版の「改訂版 新編 数学2」を選定しています。選定の理由といたしましては、基礎・基本の定着を図り、学習内容の理解を深めることができるよう、章末問題が復習問題をA、総合的な問題をBと分類して示されているとしています。
 3段目の数学Bでも新規の申請があり、数研出版の「改訂版 新編 数学B」を選定しています。選定理由といたしましては、基礎・基本の定着を図り、学習内容の理解を深めることができるよう、章末問題が復習問題をA、総合的な問題をBと分類して示されているとしています。
 一番下の段の物理基礎でも新規の申請があり、東京書籍の「改訂 新編物理基礎」を選定しております。これにつきましては、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「改訂 新編物理基礎」の10ページ、11ページを御覧ください。10ページの上を御覧いただきますと、クエスチョンマークで「早い、遅いを比べるのはどうしたらよいだろう」という問いがあって、テーマをイメージさせております。50ページ、51ページを御覧ください。「レベルアップドリル」とありますが、これまでの学習を振り返ることができるようなページを設けております。こうしたことから、選定の理由といたしましては、基礎・基本の定着を図ることができるよう、テーマごとに問いを明示している、また、学習を振り返ることができるよう「レベルアップドリル」を設けているとしています。
 159ページは理科から保健体育、芸術ですが、上から2段目の生物基礎で新規の申請があり、東京書籍の「改訂 新編生物基礎」を選定しております。これにつきましても、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「改訂 新編生物基礎」の36ページを御覧ください。第一編の最後の「用語の確認」というところで、基礎・基本の定着を図ることができるようになっております。72ページを御覧ください。今度は「探究」ということで、学習したことを高めることができるようになっております。こうしたことから、選定の理由といたしましては、基礎・基本の定着を図ることができるよう、「用語の確認」を設けている、また、生徒の興味・関心を高めることができるよう、「探究」を設けているとしています。
 資料の160ページを御覧ください。芸術から外国語ですが、一番上の段の音楽2で新規の申請があり、教育芸術社の「高校生の音楽2」を選定しております。選定の理由といたしましては、学習目標に基づいて系統的に教材が配置されている、特に鑑賞領域では、伝統芸能や郷土の芸能を取り上げており、我が国の伝統音楽や音楽文化に親しめるよう配慮されている、また、イラストや写真を活用し、生徒の音楽の理解を深めるよう工夫がされているとしています。
 3段目の美術2でも新規の申請があり、日本文教出版の「高校生の美術2」を選定しております。選定の理由といたしましては、これまで学習してきた内容との接続が明確であり、発達段階に沿った深まりのある題材を設定している、制作者の思考プロセスや技法資料が充実しており、伝統文化や作家探究など学びを深める工夫がされているとしています。
 下から2段目の書道2でも新規の申請があり、東京書籍の「書道2」を選定しております。選定理由といたしましては、鑑賞力や表現力を高め、創造力を伸ばすよう、時代や書風など多様な観点から選ばれた教材が多い、また、学習の流れが明示され、資料も豊富に用意されているので、自学自習するのに適しているとしています。
 161ページは外国語から家庭、情報ですが、上から2段目のコミュニケーション英語2で新規の申請があり、東京書籍の「All Aboard!」を選定しています。選定の理由といたしましては、学習到達目標が各レッスンに明示されているとともに、4技能を育成しながら学習内容が定着できるよう「Review Listening」や「Let's try」などが設定されているとしています。
 次の段の英語表現1でも新規の申請で、教育出版の「NEW ONE WORLD」を選定しております。選定の理由といたしましては、見通しを持って学習に取り組めるよう、各課の冒頭で目標を明示するとともに、話すことに係る能力を伸ばすために、各課に「Workout」を設定しているとしています。
 一番下の段の社会と情報でも新規の申請があり、東京書籍の「社会と情報」を選定しております。これにつきましては、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「社会と情報」の5ページから7ページを御覧ください。この教科書の使い方を示しておりますが、理論編と実習編に分かれた構成になっており、その説明が示されております。118ページを御覧いただくと「コマーシャルを作ろう」、それから、122ページを御覧いただくと「写真加工に挑戦しよう」、こういった実習に関する題材が沢山掲載されております。こうしたことから、選定の理由といたしましては、系統的に学習できるよう、理論編と実習編に分かれた構成になっている、また、生徒の興味・関心を高めるよう、多くの実習を設けているとしています。
 資料の162ページを御覧ください。工業から商業ですが、上から2段目の電気実習で新規の申請があり、実教出版の「工業技術基礎」を選定しております。選定の理由といたしましては、生徒の興味・関心を高めるとともに学習内容の定着を図ることができるよう、事例や記述がなされ、イラストなどの資料を多く掲載しているとしています。
 次の段の電気基礎でも新規の申請があり、実教出版の「電気基礎1 新訂版」を選定しております。選定の理由といたしましては、専門的な内容を系統的に学習することができるよう、各章の節の項目を多く設け、章全体を通して詳しく説明しているとしています。
 次の段の電気基礎でも新規の申請があり、実教出版の「電気基礎2 新訂版」を選定しております。選定の理由といたしましては、専門的な内容を系統的に学習することができるよう、各章の節の項目を多く設け、章全体を通して詳しく説明しているとしています。
 一番下の段の簿記でも新規の申請があり、東京法令出版の「簿記 新訂版」を選定しております。選定の理由といたしましては、学習の見通しを持たせることができるよう,各編や各章の冒頭に学習のポイントを明示しているとしています。
 163ページは商業から福祉ですが、一番上の段の情報処理で新規の申請があり、実教出版の「最新情報処理 新訂版」を選定しています。選定の理由といたしましては、学習の見通しを持たせることができるよう、学習内容や目標を明示している、生徒の興味・関心を高めることができるよう、画像やイラストを多数掲載しているとしています。
 次の段の社会福祉基礎でも新規の申請があり、実教出版の「社会福祉基礎」を選定しています。選定の理由といたしましては、興味・関心を持って学習できるよう、解説資料やイラスト等が多く、「編末問題」、「巻末資料」が充実しているとしています。
 上から4段目の生活支援技術でも新規の申請があり、実教出版の「生活支援技術」を選定しております。選定の理由といたしましては、自立に向けた生活支援技術について、確かな知識と技術を身に付けることができるよう、基礎的な技術手順の記述や図が多く使われるとともに、用語解説も充実しているとしています。
 一番下の段のこころとからだの理解でも新規の申請があり、実教出版の「こころとからだの理解」を選定しています。選定の理由といたしましては、興味・関心を持って学習できるよう、図表資料や写真・イラストが多く、認知症や障害についての事例も使われ、用語解説も充実しているとしています。
 164ページからは通信制の課程の申請書です。
 164ページは国語から地理歴史ですが、上から3段目の現代文Bで新規の申請があり、第一学習社の「高等学校 改訂版 標準現代文B」を選定しています。選定の理由といたしましては、主体的な学習を図るとともに、基礎・基本の定着を図るため、各単元の終わりに、本文を学習するポイントを「学習」、「言葉と表現」、「漢字」の項目を挙げて示しているとしています。
 165ページは公民から数学、理科ですが、上から4段目の数学2で新規の申請があり、数研出版の「改訂版 新編 数学2」を選定しています。選定の理由といたしましては、基礎・基本の定着を図り、学習内容の理解を深めることができるよう、章末問題が復習問題をA、総合的な問題をBと分類して示されているとしています。
 166ページは理科から保健体育ですが、一番上の段の化学基礎で新規の申請があり、東京書籍の「改訂 新編化学基礎」を選定しています。これにつきましては、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「改訂 新編化学基礎」の26ページを御覧ください。左下を御覧いただきますと、「復習」を設けてあります。実際の学習に入る前に、それまでの学習内容を振り返る欄を設けております。それから、22ページ、23ページを御覧ください。こちらには「探究」を設けてあります。学習内容を発展させたり、興味・関心を更に高めることができるような内容が示されております。こうしたことから、選定の理由といたしましては、基礎・基本の定着を図ることができるよう、学習内容を振り返る「復習」を設けている、また、興味・関心を高めるとともに言語活動の充実を図ることができるよう、「探究」を設けているとしています。
 資料の166ページにお戻りください。次の段の生物基礎でも新規の申請があり、東京書籍の「改訂 新編生物基礎」を選定しております。選定の理由といたしましては、基礎・基本の定着を図ることができるよう、「用語の確認」を設けている、また、生徒の興味・関心を高めることができるよう、「探究」を設けているとしています。
 167ページは芸術から外国語ですが、一番上の段の音楽1で新規の申請があり、教育芸術社の「高校生の音楽1」を選定しています。これにつきましても、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「高校生の音楽1」の12ページを御覧ください。左上を御覧いただきますと、歌のタイトルの上に「歌詞に込められたメッセージを感じ取り合唱しよう」とありますが、生徒が興味・関心を持って意欲的に学習を進められるように、学習目標が明示されております。それから、21ページを御覧いただきますと、拍子が示されておりますけれども、こういった参考となる資料が充実しております。こうしたことから、選定の理由といたしましては、生徒が興味・関心を持って意欲的に学習を進められるよう、楽曲や活動ごとに学習目標が明示されている、また、生徒が基本的な内容を理解しやすいよう、参考資料が充実しているとしております。
 資料の167ページにお戻りください。2段目の美術1でも新規の申請があり、日本文教出版の「高校生の美術1」を選定しています。これにつきましても、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「高校生の美術1」の46ページを御覧ください。見開きを開いていただきますと「(散歩、)日傘をさす女」の絵の拡大版が示されております。原寸大で作品を掲載しております。見開きを閉じていただいた46ページにも同じような絵があり、比較することができるようになっております。それから、153ページをお開きください。「これからの私と美術」ということで、生徒が自分との関わりで学習に取り組むことができるようなページを設けてあります。こうしたことから、選定の理由といたしましては、作者の表現の工夫が読み取れるよう、原寸大で作品を掲載するページを設けている、また、生徒が意欲的に学習に取り組むことができるよう、「これからの私と美術」を設けているとしております。
 資料の167ページにお戻りください。3段目の書道1でも新規の申請があり、東京書籍の「書道1」を選定しております。これにつきましても、実際の教科書を見ていただいて、御説明したいと思います。「書道1」の18ページ、19ページを御覧ください。生徒が実際にイメージしやすいようなマニュアルの工夫がなされております。それから、115ページを御覧ください。115ページから122ページまで、書道に関する用語集を掲載しております。こうしたことから、選定の理由といたしましては、生徒がイメージを持ちやすいよう、資料等の大きさやレイアウトが工夫されている、また、巻末資料の「書道用語集」を設けるなど、学習効果を上げる工夫がなされているとしております。
 資料の167ページにお戻りください。一番下の段のコミュニケーション英語2でも新規の申請があり、東京書籍の「All Aboard!」を選定しております。選定の理由といたしましては、学習到達目標が各レッスンに明示されているとともに、4技能を育成しながら学習内容が定着できるよう「Review Listening」や「Let's try」などが設定されているとしております。
 168ページは外国語、家庭、工業、商業、福祉ですが、上から3段目の工業数理基礎で新規の申請があり、実教出版の「工業数理基礎」を選定しております。選定の理由といたしましては、工業を学ぶ上で必要とされる数学及び物理学分野の基礎力が十分身に付くよう、実例を用いて分かりやすく説明しているとしています。
 次の段のビジネス基礎でも新規の申請があり、実教出版の「ビジネス基礎 新訂版」を選定しております。選定の理由といたしましては、生徒の興味・関心を高めるよう、具体的事例を「CASE」として掲載している、生徒が復習する際に活用できるよう、章末に「確認問題」を設定しているとしています。
 一番下の段の社会福祉基礎でも新規の申請があり、実教出版の「社会福祉基礎」を選定しています。選定の理由といたしましては、興味・関心を持って学習できるよう、解説資料やイラスト等が多く、「編末問題」、「巻末資料」が充実しているとしています。
 広島みらい創生高等学校につきましては、以上でございます。

糸山教育長

 それでは、広島みらい創生高等学校の教科用図書について、御質問、御意見等がございましたら、お願いいたします。

栗栖委員

 確認です。広島みらい創生高等学校は今年4月に開校したのですが、2年次の教科書は、今の1年次の実態や、今、実際に使われている教科書との連続性などを勘案して選定されたという理解でよろしいのでしょうか。

指導第二課長

 はい。おっしゃっていただいたとおり、今の子どもたちの実態と、実際に1年次が使っている教科書の使用状況等を踏まえて選定しております。

栗栖委員

 昨年、広島みらい創生高等学校の教科書を選定したときには、初めてのことで、どのような生徒が入学してくるか分からない状況でしたので、これまでのいろいろな経験等を踏まえて選定されたわけなのですが、今のところ、そのときに採択した教科書で順調に問題なく運用されているという理解でよろしいのでしょうか。

指導第二課長

 はい。定期考査等による生徒の状況でありますとか、あるいは、実際の授業の様子等を見たときに、おおむね合っているのではないかという見方をしております。

鈴木委員

 私も確認です。例えば、158ページの上から2段目の学年の欄は、1から2となっておりますが、これはどういう理由なのかをお聞きしたいというのが一点です。
 もう一点は、先ほどの質問とも関わるのですが、フレキシブルということで、一斉授業ではなくて個別対応の授業が多いのかなと思っているのですが、2年次で新規に選ばれた教科書の中で、自学自習といいますか、自分で学ぶのにふさわしい教科書というのがありましたら、教えていただきたいと思います。

指導第二課長

 一点目の御質問ですが、158ページの2段目の学年が1から2となっていることにつきましては、単位制の高等学校になりますので、生徒によって1年目、2年目のどちらでも履修できるということで、1から2と記しております。

 それから、二点目の御質問ですが、ほとんどの通信制の子どもたちにとって、自学自習が必要になってくると思うのですが、そういったことにも対応できるような教科書を選定していると考えております。

鈴木委員

 選定の理由の欄のところどころに「学習の見通しを持たせることができるよう」と書いてあるのが印象的だったのですが、学習の見通しを子どもたち自身が持つことができるというのが、一つのポイントになっているという理解でいいですね。

指導第二課長

 はい。おっしゃっていただいたとおりでございます。

鈴木委員

 先ほどの話に戻りますが、1から2が、今後は1から3になったりするのでしょうが、1から2の定義は、単位制なので複数の年次で履修することができるということなのですね。

指導第二課長

 はい。

鈴木委員

 159ページ以降もそうですね。そして、来年度は年次が変わっていくということですね。

指導第二課長

 来年度は年次が変わるということです。

鈴木委員

 分かりました。ありがとうございました。

井内委員

 168ページの2年次の商業のビジネス基礎は、実教出版の「ビジネス基礎 新訂版」を選定しているのですが、それが大手町商業高等学校ではどのような位置付けなのかと思って、大手町商業高等学校の申請書を見てみると、148ページの一番下の段に同じ教科書が選定されています。そこで、ちょっと違和感があったのは、選定の理由が違うのです。もちろん学校が違うので、選定の理由が違っても当たり前とも思うのですが、広島みらい創生高等学校の2年次の商業のビジネス基礎の方が、大手町商業高等学校より、何かレベルの高いことを狙っているような気がしたのです。広島みらい創生高等学校は、1年次は、今まで学習しなかったこと、あるいはできなかったことを、もう一度復習して、興味を持たせるようにするというニュアンスだったと思うのですが、2年次では、もう少し自分のやりたいことがはっきりして、商業だったり、工業だったり、少し方向性のはっきりした学習をしたいと思っている生徒に向けて、この教科書を提供するということになるのでしょうか。

指導第二課長

 大手町商業高等学校と広島みらい創生高等学校が、同じ商業の同じ科目の中で同じ教科書を選定しながらも、選定の理由が異なるということでございますが、いずれの学校におきましても、生徒の興味・関心を高めることや、あるいは、基礎・基本の定着を図るということを重視して選定していると思います。ただ、広島みらい創生高等学校では、1年次は商業に関する科目の授業を受けておりませんので、この段階で初めて商業を学習する教科書ということで、基礎的な部分を重視した教科書を選定しております。

井内委員

 まあ、そうなのでしょうが。そのお答えが間違っているとは全然思わないのですが、この選定の理由については、イメージがよく分からない。大手町商業高等学校の学年の欄は丸3から丸4と書いてあるのですが、3年次から4年次ということですよね。

指導第二課長

 はい。

井内委員

 つまり、年齢的には大手町商業高等学校の方が高いわけですよね。

指導第二課長

 はい。

井内委員

 それなのに、書かれている選定の理由では、広島みらい創生高等学校の方が、興味・関心を高めることを超えて、もう少し高いところへ引っ張っていこうというように見えるのですが。

指導第二課長

 選定の理由がということですか。

井内委員

 そうです。だから、広島みらい創生高等学校の2年次のビジネス基礎は、そういうところを狙っているのでしょうかという質問なのです。1年次では、商業を全然やっていないのに。1年次では、もう一度、学習に対する意欲、モチベーションを上げましょうという話だったですよね。学び直しの観点が強いような教科書を選んで、2年次になって、工業や、商業や、福祉というところに、興味・関心を持つようにするわけでしょう。2年次に商業を選択した場合には、大手町商業高等学校よりもずっとレベルの高いことをやっていこうということの現れなのかなと思ったのですが、そういう理解でいいのでしょうか。

指導第二課長

 その辺りが分かりにくくて申し訳ないのですが、大手町商業高等学校の方は、前の学年から継続して同じ教科書を使用しています。したがって、学年が上がったときには、おっしゃっていただいたように、より細かいところをといった思いが込められていると思います。

井内委員

 いや、書き方から言うと、大手町商業高等学校の方が選定の理由としてぴんと来ないような書き方をしてあって、むしろ、広島みらい創生高等学校の方がどのようにこの教科書を使いたいのかということがより具体的に書いてあると思ったのです。復習に活用できるよう章末に「確認問題」を設定しているというところとかね。だから、この同じ教科書を1年次、2年次、3年次、4年次と、ずっと使用していく大手町商業高等学校と、広島みらい創生高等学校の立場を比較したときに、広島みらい創生高等学校で商業を勉強しようということは、同じ教科書を使いながらも、よりレベルが高いところに導くことを狙っておられるのかなと思ったということなのです。それでいいのでしょうか。今、御説明になったのは、逆をおっしゃったような気がしたので。

指導第二課長

 先ほど申しましたとおり、実際には大手町商業高等学校の方が、1年次からこの教科書を使用しておりますので。

 確かに、おっしゃいましたように、改めて読みますと、広島みらい創生高等学校の方がよりしっかりと具体的な記載になっていると思います。

井内委員

 そうですね。まあ、広島みらい創生高等学校の場合は、試行錯誤でおやりになるし、ここの表現を使ってどこまでできるかというのは、チャレンジングにやっておられる可能性もありますので、期待半分、不安半分で見ていこうとは思います。来年、また変わるということであれば、やはり難しかったのだなと。そこら辺の判断というのは、やってみないとなかなか分からないでしょうからね。ちょっと、選定の理由を比べたときに、受けた印象に違和感があったので質問しました。広島みらい創生高等学校の2年次は、何を習うのかなと思って。
 今のは一つの例ですが、大手町商業高等学校や広島工業高等学校のレベルと、広島みらい創生高等学校はどう違うのか、どういうところへ持っていこうとしているのか、そういう意図が分かるような説明にしてほしいと思います。我々は、教科書選定をされた校長や先生方の考え方を、選定の理由から読み取ろうとしているわけで、そこが知りたかったということです。この選定がいけないと言っているわけではないですが、そういう観点で見ていきたいとは思っております。

指導第二課長

 御指摘いただきましたように、生徒の実態を踏まえて目指すところに合った教科書を選定できるように、また、選定の理由がそういった説明になるようにしたいと思います。

井内委員

 そうですね。広島みらい創生高等学校は初めてだから、まだ基準を作るのが難しいので、いろいろ試行錯誤をされているのだろうと思います。大手町商業高等学校は今までの経験があるので、こうすればうまくいくというようなところがある。そこの違いは、当然、考慮すべきだろうと思います。

指導第二課長

 はい、分かりました。

糸山教育長

 その他は、いかがでしょうか。
 以上で、各学校用教科用図書についての説明は終わりましたが、これまでの説明を通して、採決に当たって特に確認しておきたいことなどがありましたら、お願いいたします。
 よろしいですか。
 それでは、議案第25号「平成31年度使用広島市立高等学校・中等教育学校(後期課程)用教科用図書採択について」、原案どおり可決することで御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は、原案どおり可決することに決定いたしました。
 ここで、一旦休憩に入ります。
 議事の再開は、午後1時からといたします。
 なお、次の議題2は、冒頭でお諮りしたとおり、非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方は、この間に退席していただきますようお願いいたします。

 (非公開部分省略)

糸山教育長

 以上で、議題は全て終了いたしました。
 これをもって、平成30年第10回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。

7 議決事項

議案番号 件名 議決結果
25 平成31年度使用広島市立高等学校・中等教育学校(後期課程)用教科用図書採択について 原案可決

ダウンロード

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

<外部リンク>